- 2017.04.04 カウンセリング/心理療法について
- PCIT(親子相互交流療法)
PCIT(Parent Child Interaction Therapy:親子相互交流療法)は、幼い子どものこころや行動の問題、育児に悩む親(養育者) の両者に対し、親子の相互交流を深め、その質を高めることによって回復に向かうよう働きかける行動科学に基づいた心理療法です。
PCITは1970年代、米国でSheira Eyberg教授によって考案・開発され、現在も発展を続けています。「子どもが言うことを聞かない」「子どもが落ち着きがない」「子どもが拗ねて、ぐずぐずする」などの子どもの問題となる行動や、「子育てに自信がもてない」など育児に悩む養育者への効果が認められています。近年では、虐待を受けた子どもとその親との関係改善についても研究され、良好な結果が得られています。
対象となる子どものこころや行動の問題には、子どもの一般的な問題行動の他、発達障害に伴う問題行動、分離不安障害や不安障害、虐待被害やDV目撃によるトラウマ症状や問題行動などがあります。
育児に悩む養育者には実親だけでなく、里親や祖父母なども含まれます。
PCITは米国だけでなく、オランダ、ドイツ、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、台湾、香港、シンガポールなど、国際的にも広がっています。日本では2008年に東京女子医科大学附属女性生涯健康センターが中心となって導入し、現在、その有効性から実施が広まっています。
【関連リンク】PCIT-Japan



25号は、村本邦子編集長のもと、「境界(バウンダリー)を超える~私、家族、地域、社会をつなぐ」をテーマに特集を組み、場(トポス)への回帰、専門家の当事者性の回復、家族と社会の境界と支援者のポジショナリティ、変化し啓かれる仕事人生、私的領域から公共性へ、臨床心理士という現象、女性や子どもが生きやすい安全なコミュニティ等について論じています。




