- 2017.04.04 カウンセリング/心理療法について
- ソリューション・フォーカスト・アプローチ
ソリューション・フォーカスト・アプローチは、アメリカのミルウォーキーにあるBFTC(Brief Family Therapy Center)で研究され、スティーヴ・ド・シェイザー(de Shazer, S.)、インスー・キム・バーグ(Berg, I. K.)らによって提唱されてきた短期療法の一つです。解決志向アプローチなどと訳され、社会福祉、医療、教育、ビジネス分野でも応用されています。
ソリューション・フォーカスト・アプローチでは、「クライエントが専門家」であると考えます。クライエントをエンパワーし、長所に焦点をあてるエンパワメントの姿勢をとります。
クライエントの「問題やその原因」を追究するのではなく、「いいところ」「強調したいところ」「うまくいっているところ」など、リソース(資源)を見つけ、カウンセラーとクライエントが「協同」して、解決イメージをつくり、解決を構築しく手法です。
中心哲学には、三つのルールがあります。
1. うまくいっているなら、変えようとするな。
2. うまくいったなら、繰り返そう。
3. うまくいかないなら、(なんでもいいから)違うことをせよ。
ソリューション・フォーカスト・アプローチの利点には、
・クライエントとの協力関係を築きやすい
・クライエントの健康度を損なわず、自己肯定感を引き出せる。
・比較的短期間で変化が起こる。
・援助者がクライエントとの間に希望を持ち、喜びが引き出せる。
・多くの場面で適応が可能、
などがあると言われています。