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インフォメーション

2018.04.05 活動報告-講師派遣/講座等
2017年度 講師派遣/講座等 活動報告 
【講師派遣/講座等】
2017年5月25日 「臨床心理士として働くこと-社会とのつながりのなかで-」立命館大学大学院ゲストスピーカー(西)
2017年10月26日 「災害と女性」平成29年度全国婦人相談員・心理判定員研究協議会基調講演(村本)
「傾聴とコミュニケーション」大阪市子ども家庭支援事業認定研修(西)
2017年10月27日 「性暴力支援に求められること」平成29年度全国婦人相談員・心理判定員研究協議会分科会(村本)
2018年1月16日 「相談援助の本質と面接技術」滋賀県社会福祉協議会課題別研修(西)
2018年1月21日 「支援者のためのトラウマアートセラピー体験講座」カウンセリングルームことのは(西)
2018年3月8日 「子育てコーチング!-子どものやる気を引き出すコミュニケーション術」長岡京市立中央公民館家庭教育学級(西)
2018年3月22日 「災害時の相談対応~婦人相談ハンドブック東海地区研修」全国婦人相談員連絡協議会 (村本)

【女性ライフサイクル研究所主催 グループ/講座企画】
2017年5月~2018年3月
(月一回)
『心的外傷と回復』を読む~女性のトラウマ読書会(西、福田、朴)
2017年5月~2018年3月
(月一回)
女性心理学フリートーク~『女はみんな女神』読書会(西、朴)
2017年5月~2017年10月
(全5回)
「女性のためのセルフケア・グループ」(西、福田)
2017年11月~2018年3月
(全5回)
「女性のためのトラウマケア・グループ」(西、福田)
2017年6月3日 第5回CARE支援者向けワークショップ(西、福田)
2018年12月16日 第6回CARE支援者向けワークショップ(西、福田)

【その他企画】
2017年5月14日 Somatic Experiencing SE BASICS紹介ワークショップ&ポリヴェーガル理論を学ぶワークショップ in大阪
講師:浅井咲子(アート・オブ・セラピー主宰)
場所:女性ライフサイクル研究所
オーガナイザー:西
2017年7月16日・17日
8月20日、9月17日・18日
解放のフィジオロジー講座Basics(全5日間)
講師:浅井咲子(アート・オブ・セラピー主宰)
場所:大阪市内
オーガナイザー:西
2018年2月11日・12日 解放のフィジオロジー講座アドバンス(全2日間)
講師:浅井咲子(アート・オブ・セラピー主宰)
場所:大阪市内
オーガナイザー:西
2017.04.05 活動報告-講師派遣/講座等
2016年度 講師派遣/講座等 活動報告 
【講師派遣/講座等】
2016年7月14日 ゆう・きっず主催「ママのためのストレスケア講座」(西)
2016年7月15日 厚生労働省派遣 熊本地震に係る婦人相談員に対する調査・ヒアリングと研修(熊本にて)(村本)
2016年8月24日 天理医療大学ハラスメント対策委員会主催「ハラスメント相談における対応」(西)
2016年9月12日 京都市子育て支援総合センターこどもみらい館「虐待予防と子育て支援~親の悩みにどう寄り添えるか」(西)
2016年10月21日 厚生労働省 平成28年度全国婦人相談員・心理判定員連絡協議会分科会講師「相談員としての私を振り返る」(東京) および 「熊本地震が婦人相談に与えた影響」報告(村本)
2016年11月16日 長岡京市立中央公民館家庭教育学級「叱れない親と叱りすぎる親」(西)
2016年11月30日 ひまわり保育園「イライラしない子育てパート2」(西)
2017年1月18日 滋賀県社会福祉協議会「相談援助の本質と面接技術」(西)
2017年2月1日 八尾市こども未来部子育て支援課「CAREワークショップ」(西)
2017年2月11日 特定非営利法人いくの学園「虐待・DVを癒す~支援者のためのアートワーク」(西)
2017年3月1日 愛知県女性問題相談員ネットワーク事業研修「続 女性のトラウマと回復~女性のDV被害者の方のために、そして、ともに」(西)

【グループ/講座企画】
2016年5月~2017年3月 『心的外傷と回復』を読む~女性のトラウマ読書会(西、福田)
2016年7月23日 CARE支援者向けワークショップ(西、福田)
2016年10月29日 CARE支援者向けワークショップ(西、福田)
2017年3月12日 CAREフォローアップグループ(西、福田)

【その他企画】
2016年5月14日・15日
6月5日、7月2日・3日
解放のフィジオロジー講座Basics(全5日間)
講師:浅井咲子(アート・オブ・セラピー主宰)
場所:女性ライフサイクル研究所
オーガナイザー:西
2016年12月25日・26日 解放のフィジオロジー講座アドバンス(全2日間)
講師:浅井咲子(アート・オブ・セラピー主宰)
場所:大阪市内
オーガナイザー:西
2016.04.01 活動報告-講師派遣/講座等
2015年度 講師派遣/講座等 活動報告 
【講師派遣/講座等】
2015年8月5〜7日 婦人相談員カウンセリング産山・講師(村本)
2015年6月10、17日 大阪府立女性自立支援センター・職員研修「CAREワークショップ」(西)
2015年7月2日 立命館大学大学院臨床心理学専攻ゲストスピーカー
「臨床心理士としての活動」(西)
2015年7月29日 大阪市社会福祉研修・情報センター「相談面接の技術-基礎編」(西)
2015年9月13日 福井県・平成27年度子育てマイスター研修会
「保護者とのコミュニケーション~親子の絆を育むために」(西)
2015年9月26日 平成27年度検査説明・相談ができる臨床検査技師育成講習会
「患者心理-初級レベル」(西)
2015年10月18日 京都私立中学高等学校連合会・カウンセリング研究会
「親に気をつかう子どもたち」(西)
2015年10月27日 大阪弁護士会・選択型司法修習プログラム
「DV被害者の心理と援助-二次被害を与えないために」(西、金山)
2015年10月30日 全国婦人相談員・心理判定員研修・助言者「暴力被害について~婦人相談所心理職ができること」(村本)
2015年11月22日 長岡京市立中央公民館「家庭教育学級」「プレ思春期をうまく乗り切る!」(西)
2015年12月9日 滋賀県社会福祉協議会・福祉研修センター
「相談援助の本質と基本的な面接技術」(西)
2015年12月17日 鳥取県・平成27年度第二回配偶者等からの暴力被害者支援職員研修
「DV被害者と子どものトラウマと回復~支援者に求められるもの」(西)
2016年1月21日 寝屋川市教育委員会・家庭育支援者スキルアップ講習会
「困難を抱える家族へのアプローチ、カウンセリング技法について」(西)
2016年2月3日 京都市保健センター・プレママ事業事例検討会
「妊娠期の支援について~妊婦の心理面の変化から」(西)
2016年3月2日 愛知県・女性問題相談員ネットワーク事業研修「女性のトラウマと回復~女性のDV被害者の方のために、そして、とともに」(西)

【グループ/講座企画】
2015年5月〜2016年3月  『心的外傷と回復』を読む~女性のトラウマ読書会(西、福田、金山)
2015年5月〜8月 女性のためのセルフケア・グループ(西、福田)
2015年6月8、22日 CARE・保護者向けワークショップ(西、福田)
2015年8月8日 CARE・援助者向けワークショップ(西)
2015年8月22日 講座「DV被害女性を支える~家族、友人、知人として(西)
2016年2月22日 CARE・思春期の子どもをもつ保護者向けワークショップ(西、福田、金山)
2015.04.08 活動報告-講師派遣/講座等
2014年度 講師派遣/講座等 活動報告 
【講師派遣】
2014年5月22日 大阪市社会福祉・情報研究センター「スキルアップ講座:相談面接の技法」(西)
2014年7月19日 母子生活支援施設 北さくら園「お母さんのためのストレス・ケア講座」(西)
2014年8月21日 福岡市男女平等教育研修会「ジェンダーの視点から学校現場を見る」(村本)
2014年9月9・11日 兵庫県・事業所内保育施設等保育従事者研修会「保護者とのコミュニケーションスキルを学ぶ」(西)
2014年9月14日 ぐるーぷ・ゆるり水俣「第3回支援者養成講座 女性と子どものレジリエンスを引き出す支援」(村本)
2014年9月22日 滋賀県NPO法人あめんど保護者向け研修「自分(親)も相手(子)も安心できる子育て」(福田)
2014年10月21日 大阪弁護士会・選択型実務修習プログラム「DV被害者の心理と援助」(西)
2014年11月21日 ひまわり保育園「イライラしない子育てのヒント」(西)
2014年11月23日 第1回全国男性相談研修会 クレオ大阪中央(大阪市立男女共同参画センター中央館)「男性相談の果たす役割 〜女性支援の立場から(村本)
2014年11月26日 大阪府臨床検査技師会「検査時の不安と緊張を解く方法」(西)
2014年12月4日 四天王寺福祉事業団・メンタルヘルス研修「こころのケアできていますか?」(西)
2014年12月18日 みおつくし福祉会保育部会「民間保育園の園長としての資質~働きすやい職場づくり」(西)
2015年1月15日 福井県福井・坂井・奥越健康福祉センター「DV被害者の状況理解と関係機関の対応を考える~事例を通して」(西)
2015年1月24・25日 第11回婦人相談員カウンセリング継続研修in熊本 (村本)
2015年2月5日 京都文教大学・ゲストスピーカー「トラウマ被害者へのコミュニティ支援~臨床心理士として」(西)
2015年2月12日 京都市社会福祉協議会・地域子育て支援ステーション事業指定施設職員研修「虐待の発見と対応、親への支援」(西)
2015年2月19・26日 向日市社会福祉協議会・生活支援員サポート研修/訪問介護員内部研修「信頼関係を築くコミュニケーションの基本」(西)
2015年2月23日 京都市右京保健センター・母子保健事業研修会「産後のメンタルヘルス」(西)
阪南市子育て講座「親子の笑顔がぐんとふえる―コミュニケーションのコツ!!」(福田)

【グループ・講座企画】
2014年3~6月 女性心理学フリートーク「女はみんな女神」読書会 月一回
2014年6~11月 女性のためのセルフケア・グループ 月一回全五回(西、福田)
2014年9月27・28日 DV被害者のトラウマと回復~女性・子どもの視点から考える(西)
2014年12月8・9日 CARE・保護者向けワークショップ(西、福田)
2015年2月13日 CARE・援助者向けワークショップ(西)
2014.04.20 活動報告-講師派遣/講座等
2013年度 講師派遣/講座等・活動報告(2013.4.1~2014.3.31)

【講師派遣】

■2013年
4月16日 大阪市社会福祉研修・情報センター「相談面接の技法のスキルアップ講座:初級編」(西)
6月6日 立命館大学・ゲストスピーカー「総合病院での心理臨床活動~連携と融合」(西)
6月17日 高槻市教育センター/幼稚園管理職・主任研修「人材育成を目指したリーダーのあり方①コミュニケーションスキルを学ぶ」(西)
7月11日 立命館大学・ゲストスピーカー「心と身体をつなぐトラウマ・ケア~〈今、ここ〉にいる身体感覚を取り戻す」(西)
8月6日 法と心理学者による実務家研修「DVにさらされた子どもへの支援」「トラウマの影響と支援」(西)
9月9日 日本助産師会・ハイリスク親子への支援研修会「ハイリスク母子との関わり方」(西)
10月22日 大阪弁護士会・選択型実務修習プログラム「DV被害者の心理と援助~二次被害を与えないために」(西)
11月29日 大阪市私立保育園連盟・カウンセリング講座「カウンセリング技法の統合~トラウマ理論を保育現場に活かす」(西)
12月8日 京都市男女共同参画講座ウィングスセミナー・DV被害者支援ステップアップ講座「被害者支援を学ぶ/グループワーク」(西)
12月9日 高槻市教育センター/幼稚園管理職・主任研修「人材育成を目指したリーダーのあり方②」(西)
■2014年
2月6日 京都文教大学・ゲストスピーカー「トラウマ被害者へのコミュニティ支援~臨床心理士としての活動」(西)
2月26日 立命館大学法心理・司法臨床センター「DV・性暴力被害者への支援~病院・心理士としての活動から」(西)
【グループ・講座企画】
5~9月 女性のためのセルフケア・グループ 月一回全五回
11~3月 女性のためのトラウマケア・グループ 月一回全五回
9/7・8日 第三回 DV被害者のトラウトと回復~女性・子どもの視点から援助を考える
2010.12.13 活動報告-講師派遣/講座等
女性ライフサイクル研究所20年の活動報告(1990年10月~2010年10月)

西 順子

 去る2010年10月31日(日)、「女性ライフサイクル研究所設立20周年イベント」を開催しました。その際に報告させて頂きました「20年の活動報告」を、このコーナーでも紹介させて頂きたいと思います。写真やビデオをご紹介できないのは残念ですが、私たちの「歩み」を知って頂ければ、嬉しいです。また併せて、年報20号もお読み頂ければ嬉しいです。 今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

・ ・ ・ ・ ・

●1990年10月1日、大阪市北区にて、女性ライフサイクル研究所は産声をあげました。スローガンは、「女性の視点から女性のサポートを」です。

 女性ライフサイクル研究所開設の発想は、創設者村本邦子のお産の体験に遡ります。ひょんなことから第一子を自宅出産した村本は、母性という制度がどんなふうに母たちの自然な愛を歪めていったのかを認識しました。「個人のこころ」を規定する社会システムや歴史というものに視野が開けたのです。ここから、社会に開かれ、女性の視点に立った心理臨床という発想が生まれました。

 女性ライフサイクル研究所という名前は、「自分たち自身のライフサイクルに応じて、関心も変わっていくだろう」という視点から、名付けられました。英語では「Feminine Life Cycle」、これを略して、FLCと呼びます。FLCという名称は、今も愛称として親しまれています。

●1990年初期、真っ先に始めたのは、妊娠・出産・子育てのサポートでした。具体的には、カウンセリング、グループワークショップ、無料電話相談からスタートしました。そして、年報「女性ライフサイクル研究」を発行、FLCネットワークとして通信物の発行など、研究活動、ネットワークづくりにも着手しました。

 特にここでは、グループワークショップを紹介しましょう。当初開設されたグループは二種類ありました。子どもの発達心理を学ぶグループと、女性学を学ぶグループです。グループでは、発達心理学や女性学について学びながら、参加者たちが日頃の体験を語り合うという手法で行われました。孤独と不安のなかで子育てをしている母親たちに、「発達心理学」の専門知識をわかりやすく伝えたい、そして自分の頭で考える子育てができるように、そして、仲間たちとのつながりのなかで親子の成長を共有できるようにと考え、発達心理を学ぶグループがうまれました。

 女性学を学ぶグループでは、スタッフも参加者と一緒になって、生い立ち、性、妊娠・出産、子育ての体験まで、女としての体験を語り合いました。「自分だけではなかった」と女であることの普遍性を体験し、女性同士の友情(sisterhood)が生まれていきました。

 女性たちが自分らしく伸び伸びと生き、自己実現するためのグループとしても機能していました。そして、「個人的なことは政治的なこと」というグループ体験は、研究所の存在の基盤となりました。このグループワークショップは、現在「読書会」のグループとして引き継がれています。

●1990年前半、村本が開業ベースでカウンセリングをスタートさせて直面したのは、子ども時代の虐待や性暴力の問題でした。少なからぬ女性たちが成長過程においてどれほど深く傷ついてきたか、女性のメンタルヘルスにこれほど大きな影響を与えているはずのことを世間はおろか専門家たちも理解していない、ということに愕然としました。それで、虐待、とくに子ども時代の性虐待についての社会啓発をスタートさせました。

 まず、年報2号では『チャイルド・セクシャル・アビューズ』の特集を組みました。この2号は、マスコミに大きく取り上げられ、全国各地から電話相談や問い合わせが寄せられました。

 そして、性的虐待の講演会を主催したり、暴力防止プログラムを開発・実施しました。専門家の意識を喚起するために毎年日本心理臨床学会で自主シンポジウムを開催しました(1992-2000年まで)。

 この時期には、数々のサバイバーたちとの出会いがありました。「カウンセリングルームでカウンセリングをしていられる状況にない」サバイバーたちと、ともにできることを模索し続けました。この経験は、現在も、支援の原点であり骨格となっています。社会という次元が本人の回復に必要であること、心の問題だけではだめだと確信を強めていきました。

●そして、1990年後半。1995年、阪神淡路大震災が起こりました。震災をきっかけに、トラウマ概念が我が国でも広く知られるようになりました。1990年代も終わりになるにつれ、心のケア、子育て支援、被害者支援、虐待、DVなど、トラウマの影響と回復についても理解されるようになっていきました。時代が変わり、社会がようやく、社会の根っこにある暴力の問題に目を向けるようになってきたのです。

 1999年、研究所では当時島根大学社会学部教授だった石川義之先生とともに、大規模な性被害調査に乗り出しました。この研究はランダム・サンプリングによる質問紙調査とインタビュー調査からなります。女性のトラウマを考える会を組織し、スタッフが調査に協力しました。インタビュー調査を通して実感したことは、「人々は想像を絶する深刻なトラウマを抱えながらもサバイブしている現実がある。それを支えるのは、身近な人々の温かさだったり、ささやかな言葉であったりする」ことを実感していきました。

 一方、1999年に、村本は米国ユニオン・インスティテュート博士課程に入学しました。村本が博士課程時代に得たトラウマについての新しい情報や仕組みは、さっそく研究所にも取り入れられました。まず、日本でもいち早くインフォームド・コンセントをつくりました。そして、トラウマを査定するMTRR尺度を日本に紹介し、トラウマへの様々なグループ・アプローチを試みていきました。

●そして2002年。仕事も増え、スタッフたちが育ち社会的責任を背負って「やっていこう」という機運が生まれました。議論の末、スタッフの仕事の場としての有限会社と、非営利でボランティア活動を行うNPO法人とを分けて設立することになりました。

 2002年4月に研究所を有限会社として法人化、11月には、NPO法人「FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク」を設立しました。2003年から、新しくスタッフも迎えることとなりました。

□次世代による活動の展開へ

 法人化以降は、村本は次世代養成・援助者支援にエネルギーを注ぐポジションとなりました。それに続くようにして、研究所のスタッフそれぞれが自立的に活動を展開していくこととなりました。カウンセリングと講師派遣と二本柱の活動を中心に、それぞれに社会のニーズにこたえていきました。
カウンセリングでは、法人化以降、EAP(従業員支援プログラム)の分野にも職域を拡げました。行政での女性相談や子育て相談、共済組合でのメンタルヘルス相談に、カウンセラー派遣も行ってきました。

 講師派遣では、一般市民から援助職対象まで、講座や研修に講師派遣をし、より広いコミュニティへと展開していきました。講師派遣の地域は、大阪、京都はもとより、奈良、姫路、愛知など、関西周辺からの依頼も増えています。また、山陰、四国、九州・沖縄地方と主に西日本の各地域から援助者向け研修の依頼を頂いています。
 一方、企業向けセミナーにおいては、男性に向けての発信も行ってきています。

□次世代養成と援助者支援

 特に、次世代養成と援助者支援についてご紹介します。

 次世代養成としてまず研究所内で定期的に行っているのは、月1回年報会議、年2回ケース・カンファレンス、年2回内部研修、年6回家族造形法研修、年1回宿泊研修などです。 2003年からは、立命館大学大学院より臨床心理士養成コースの実習生を受け入れています。また、NPOでの活動の場も次世代養成の場となっています。DV子どもプロジェクト、Vi-Projectなど、NPO活動に取り組む若手スタッフらをバッアップしています。

 援助者支援では、DV被害者支援に携わる援助者対象に、DVスペシャリスト協会、内閣府「配偶者からの暴力被害者支援アドバイザー派遣事業」、各地域のDV・虐待支援者ネットワーク研修会等への講師派遣をしています。
子育て支援に携わる援助者支援としては、保育士・幼稚園教諭・子育て支援センター・ファミリーサポートセンターなどの職員、子育て支援者向け研修への講師派遣を行っています。特に2006年から毎年「キッズサポーター・スキルアップ講座」を開いていますが、保育所・幼稚園の研修の一環として、毎年参加下さっている園もあります。

 その他にも、福祉職、教師、看護師などの援助者向けの研修も行っています。

□戦争とトラウマのテーマに着手

 一方、新たなテーマにも着手しはじめました。2005年、開設一五周年記念シンポジウムでは「戦争・ジェンダー・トラウマ」を企画・開催しました。「戦争とトラウマ」のテーマは、トラウマの世代間伝達の問題として、アジアの人々との和解修復への試みにも取り組みつつあります。

●まとめ

 女性ライフサイクル研究所の事業の特徴は、臨床心理学的地域援助として、社会やコミュニティにひらかれた活動を行ってきたということです。開設以来、必要な人に必要な情報や支援を届けられるようにと、予防啓発活動から臨床的援助まで、「橋渡し」を行ってきました。具体的には、カウンセリング、グループ、講師派遣、講座企画、年報発行、執筆活動などです。そして、活動のテーマは、妊娠・出産・子育てのサポートから、虐待、DV、性暴力のトラウマへ、そして、戦争とトラウマの世代間伝達の問題へと拡がってきました。対象も、女性や子どもから、家族や男性まで、一般市民から、援助者、働く人々・・へと拡がってきています。

 これからも、権利擁護の立場にたち、人々とつながるなかで、コミュニティ支援に取り組んでいきたいと思います。

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