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インフォメーション

2017.04.28 カウンセリング/心理療法について
「カウンセリング」ページを更新しました


■「親/子カウンセリング」の欄に、
 CARE(大人と子どもの絆を深める心理教育プログラム)PCIT(親子相互交流療法)を追加しました。

「子どもが親のいうことを聞かない」「反抗的」「学校にいきたがらない」「かんしゃくをおこす」など、子どもの心や行動の問題で困っていませんか?  

そんな子どもに「どう関わっていいかわからない」「イライラして怒りすぎてしまう」など、不安や自己嫌悪を感じ、自信を失っていませんか?

そんなとき、CAREやPCITが役に立つかもしれません。
親と子のコミュニケーションを改善し、親子の関係性をよくすることで、問題の軽減をはかります。

 

 

2017.04.11 CAREワークショップ
【2017年度】第6回支援者向け〈CAREワークショップ〉のご案内

CARE(Child-Adult Relationship Enhancement)は、
子どもと関わる大人のための心理教育プログラムです。

このワークショップでは、
子どもとのコミュニケーションに焦点をあて、
子どもとの不必要な衝突やストレスを減らし、
より温かな関係を築くために大切なことを、体験的に学びます。

CAREは、子育て中の親に加えて子どもと接する大人全般を対象としており、子どもの年齢は2歳~児童期を中心に思春期の子どもも含めたプログラムとなっています。

CAREを通して、子どもと大人の絆を深めることができます。現場で関わっている子ども支援に役立てることに加え、保護者の方の支援に役立てていただくこともできます。

なお、このワークショップは、現場でお子さんと接しておられる専門家・スタッフの方を対象としています。
CARE-Japan認定ワークショップとして開催いたします。

※CARE(ケア)は、トラウマに関する豊富な情報とペアレンティング・プログラムで用いられている特定の子育ての考え方に現場の声を取り入れて改良を行った心理教育的介入プログラムです。米国オハイオ州シンシナティ子ども病院で開発されました。子どもとの絆を深めるプログラムとして日本でも導入・実践されています。

日時

 2017年6月3日(土)18:30-21:30 (受付18:15- )

場所

女性ライフサイクル研究所
(地下鉄谷町線/堺筋線天神橋筋六丁目駅・12番出口より徒歩3分、JR環状線天満駅より徒歩3分)

アクセスは⇒こちら

参加費

一般 5,000円  、学生 4,000円

対 象

福祉・心理・教育・医療などの現場で、子どもと関わっている援助者・スタッフの方

定 員

8名  

担 当

CAREシニアトレーナー 西 順子(臨床心理士)
サポートスタッフ    福田ちか子(臨床心理士)

申込方法:ホームページの問い合わせ・予約フォームからお申込みください。参加申込書を送らせていただきます。

※ 2018年2月4日(日)にフォローアップ・グループを予定しています。

女性ライフサイクル研究所
電話:06-6354-8014 、FAX:06-6354-8015
電話受付時間:月曜日~金曜日 10:00~17:00 


【関連記事】
インフォメーション「支援者向けCAREワークショップ〈大人と子どもの絆を深めるプログラム〉参加者の皆さまの声

2017.04.10 グループセラピー
【2017年度】女性のためのセルフケアグループのご案内

このグループは、女性が人生で出会うさまざまな傷つき(トラウマ)を癒すために、セルフケアの方法を学ぶグループです。

女性の傷つき(トラウマ)となるような出来事には、子ども時代の虐待(身体的、性的、心理的)、DV(ドメスティック・バイオレンス)など家族や親密な関係のなかで起こる傷つき、いじめ、性暴力などの暴力被害、喪失体験や大切な人との死別・・等があります。

侵入症状(思い出したくないのに思い出してしまう、考えてしまう等)、過覚醒(集中できない、イライラする、睡眠障害等)、感覚麻痺、不安・恐怖、抑うつなど、トラウマによる心身のストレス反応を理解し、アートセラピーの手法を用いて心身の苦痛を和らげる方法を学び、自分の力を取り戻すことが目的です。

各プログラムでは,セルフケアのために、自分自身の内側にあるリソース(内的資源)への気づきを高め、引き出す工夫がされています。また日常のなかに、どのように取り入れ活かしていけるかについても、具体的に考えていきます。

心と身体の「つながり」に気づいて自己調整力が整うよう、身体感覚への気づき(ソマティックエクスペリエンス)を用いたセルフケアの方法もお伝えしています。

グループのメンバーと共に、心と身体のセルフケアについて学びませんか。

〈お申込みの前に、ご確認ください
■グループにご参加をご希望の方には、個別に「事前インタビュー」をいたします。詳しくは、お申込みの際にご説明させていただきます。

■このグループは個人のトラウマ体験に焦点をあてるものでないため、ご了承ください。グループでは、プログラムに参加しながら「今、ここ」でどう感じているかを大切にします。

■このグループが有効な方は現在安全な状況にいる方です(暴力が継続していない、自傷他害の危険性がない等)。

■現在通院中の方、カウンセリングを受けている方は、主治医またはカウンセラーに相談した上でお申し込み下さい。

【2017年5月21日(日)~2017年10月15日(日)まで月一回日曜日、10:00〜12:00 全5回】

第一回 5月21日(日) オリエンテーション/ 呼吸を描く
第二回 6月18日(日) 安全な場所のイメージを創る
第三回 7月30日(日) 侵入的な思考や感情を一時的にしまっておく入れ物のイメージを創る
第四回 9月10日(日) 不安をかきたてる感覚を和らげ慰める~スケッチブックを創る
第五回 10月15日(日) 希望と癒しの箱を創る/クロージング

※セルフケア・グループを修了された方を対象に、トラウマケア・グループを予定しています。内容については過去の案内をご参照ください。→

場  所: 女性ライフサイクル研究所

参加費: 全5回 12,000円(材料費込)、前納制

定 員: 5名(予約制/先着順)

担当スタッフ: 西順子(臨床心理士)、福田ちか子(臨床心理士)、朴希沙(臨床心理士)

【申込方法】
メールフォームよりお申込み下さい。


2017.04.08 女性心理学・読書会
【2017年度】『心的外傷と回復』を読む・女性のトラウマ読書会のご案内

4月16日(日)より、2017年度の『心的外傷と回復』女性のトラウマ読書会がスタートします。

■心的外傷の発見と忘却の歴史~ジャネとフロイト、解離の発見、戦争神経症とPTSDという診断カテゴリーの登場、レイプトラウマ症候群、ドメスティック・バイオレンス、小児への性的虐待の再発見、

■心的外傷と心理的影響~恐怖、離断、監禁状態、児童虐待について

■長期反復的トラウマの影響と複雑性PTSDの概念の提案、

■回復の諸段階について~治癒的関係、安全を確立すること、トラウマ記憶の再構成と統合、新しい自己を成長させて未来を創造すること、社会とのきずなを取り戻すことまで、

毎月一章づつ読みながら、性暴力、児童虐待、ドメスティック・バイオレンス(DV)など、女性と子どものトラウマへの理解を深めていきたいと思います。

このテーマについて関心のある女性の皆さまのご参加をお待ちしています。


『心的外傷と回復』は性的および家族的暴力の被害者を相手とする臨床および研究の二十年間の果実である。これはまた、多数の多種の外傷を受けた人々、特に戦闘参加帰還兵と政治テロの犠牲者を相手とする経験の集積が増大していることを反映している。本書はつながりを取り戻すことにかんする本である。すなわち、公的世界と私的世界と、個人と社会と、男性と女性とのつながりを取り戻す本である。本書はコミュニケーションにかんする本である。レイプ後生存者と戦闘参加帰還兵との、被殴打女性と政治犯と、多数の民族を支配した暴君が生み出した強制収容所の生存者と自己の家庭を支配する暴君が生み出した隠れた小強制収容所の生存者とのコミュニケーションを図る本である。~本書「序」より~

2017年度前期の日程は下記のとおりです。後期の日程は9月頃にお知らせします。
     
  4月16日(日)13:30-15:00  第一章 「歴史は心的外傷を繰り返してきた」

  5月21日(日)13:30-15:00  第二章 「恐怖」

  6月18日(日)13:30-15:00  第三章 「離断」

  7月30日(日)13:30-15:00  第四章 「監禁状態」
  (8月はお休み)
  9月10日(日)13:30-15:00  第五章 「児童虐待」

10月15日(日)13:30-15:00       第六章 「新しい診断名を提案する」

※事前に該当ページを読んでいただくことをお勧めしますが、読んだことがない方でもご参加いただけます。

   ●参加費: 1回 1,000円
   ●予約制

   ●担当スタッフ: 西順子(臨床心理士)、福田ちか子(臨床心理士)、朴希沙(臨床心理士)
   ●場所: 女性ライフサイクル研究所⇒アクセス

    ●お申込み、お問い合わせは、こちらから ⇒問い合わせ・ご予約フォーム

【使用図書】
『心的外傷と回復〈増補版〉』(1996)ジュディス・L・ハーマン著、中井久夫訳、小西聖子解説
みすず書房
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 ※著者は本書によって、アメリカ精神医学会およびアメリカ精神医学と法学会から
 マンフレッド・S・ガットマッカー賞を受賞されている。

【関連記事】
●カウンセリングについてトラウマからの回復とレジリエンス・モデル~回復の3段階と8次元

 

2017.04.05 活動報告-講師派遣/講座等
2016年度 講師派遣/講座等 活動報告 
【講師派遣/講座等】
2016年7月14日 ゆう・きっず主催「ママのためのストレスケア講座」(西)
2016年7月15日 厚生労働省派遣 熊本地震に係る婦人相談員に対する調査・ヒアリングと研修(熊本にて)(村本)
2016年8月24日 天理医療大学ハラスメント対策委員会主催「ハラスメント相談における対応」(西)
2016年9月12日 京都市子育て支援総合センターこどもみらい館「虐待予防と子育て支援~親の悩みにどう寄り添えるか」(西)
2016年10月21日 厚生労働省 平成28年度全国婦人相談員・心理判定員連絡協議会分科会講師「相談員としての私を振り返る」(東京) および 「熊本地震が婦人相談に与えた影響」報告(村本)
2016年11月16日 長岡京市立中央公民館家庭教育学級「叱れない親と叱りすぎる親」(西)
2016年11月30日 ひまわり保育園「イライラしない子育てパート2」(西)
2017年1月18日 滋賀県社会福祉協議会「相談援助の本質と面接技術」(西)
2017年2月1日 八尾市こども未来部子育て支援課「CAREワークショップ」(西)
2017年2月11日 特定非営利法人いくの学園「虐待・DVを癒す~支援者のためのアートワーク」(西)
2017年3月1日 愛知県女性問題相談員ネットワーク事業研修「続 女性のトラウマと回復~女性のDV被害者の方のために、そして、ともに」(西)

【グループ/講座企画】
2016年5月~2017年3月 『心的外傷と回復』を読む~女性のトラウマ読書会(西、福田)
2016年7月23日 CARE支援者向けワークショップ(西、福田)
2016年10月29日 CARE支援者向けワークショップ(西、福田)
2017年3月12日 CAREフォローアップグループ(西、福田)

【その他企画】
2016年5月14日・15日
6月5日、7月2日・3日
解放のフィジオロジー講座Basics(全5日間)
講師:浅井咲子(アート・オブ・セラピー主宰)
場所:女性ライフサイクル研究所
オーガナイザー:西
2016年12月25日・26日 解放のフィジオロジー講座アドバンス(全2日間)
講師:浅井咲子(アート・オブ・セラピー主宰)
場所:大阪市内
オーガナイザー:西
2017.04.05 活動報告-論文/執筆/学会活動等
2016年度 論文/執筆/学会発表等活動報告
【著書】
2016年4月 『子どもと離婚~合意解決と履行の支援』二宮周平・渡辺惺之編 信山社 2016 (第2章III-2「ドイツ・シュトゥットガルトにおける機関連携」・第3章I「複雑な家族問題のために子どもを中心にした解決を創造する」翻訳+補論、193-196、215- 227頁)(村本)
2016年6月 『児童心理学の進化』 稲垣佳代子・河合優都市・斉藤こずゑ・高橋恵子・高橋知音・山祐輔編 金子書房 2016(書評:山極寿一『家族進化論』322-326頁)(村本)

【論文】
2016年3月 周辺からの記憶10:2012年度福島 対人援助マガジン(6/ 4)169-178(村本)
2016年6月 周辺からの記憶11:2013年度むつ/多賀城/宮古 対人援助マガジン(7/ 1) 176-190(村本)
2016年9月 周辺からの記憶12:災害とコミュニティ~物語、記憶、レジリエンス 対人援助マガジン(7/ 2) 151-168(村本)
2016年12月 周辺からの記憶132013年度福島シンポジウム 対人援助マガジン(7/ 3) 160-173(村本)
2017年2月 「境界を超える~場(トポス)への回帰」女性ライフサイクル研究25号 4-12頁、2017(村本)
「女性や子どもが生きやすいコミュニティとは~釜ヶ崎を中心とした支援活動に学ぶ」女性ライフサイクル研究25号,72-81頁、2017(西)

【研究発表】
2016年6月 コミュニティの中で育つ対人援助職者 「東日本・家族応援プロジェクト」5年を振り返って 日本コミュニティ心理学会第19回大会  
※日本コミュニティ心理学会第19回大会優秀発表賞受賞(村本邦子)
2016年9月25日 臨地の対人援助学: ハワイの力(resilience)とKids Hurt Too Hawaiiの強み(strength)  対人援助学会第8回大会(村本邦子)
「物語」を手掛かりにした東日本大震災後コミュニティ支援の実践 −−ホモ・ナラティビスト(物語る人間)と聴く人が出会う「復興の証人10年プロジェクト」から─ 対人援助学会第8回大会(村本邦子・中村正)
支援者支援でコミュニティの力(レジリエンス)を引き出す~「東日本・家族応援プロジェクトinむつ」の事例をもとに 対人援助学会第8回大会(村本邦子・中村正・杉浦裕子)

【その他の研究活動】
2017年2月 コラム「子ども同士が支え合う力を育てる大人の関わり」女性ライフサイクル研究25号 37頁 2017(福田)
コラム「死を待つ人の家での体験」女性ライフサイクル研究25号 59頁 2017(金山)

【マスコミ】
2016年4月22日 京都新聞 現代の言葉「ハワイアン主権回復運動に学ぶ」 夕刊 (村本)
2016年6月20日 京都新聞 現代の言葉「被災地をつなぐ」夕刊 (村本)
2016年9月29日 日経DUAL「子どもの虐待&DV、私たちはどうすれば・・」DVについてインタビュー取材協力(西)
2016年9月30日 日経DUAL「子どもの虐待&DV、私たちはどうすれば・・」DVの子どもへの影響についてインタビュー取材協力(西)
2017年1月30日 南日本新聞取材協力「性暴力被害女性が支援団体:苦しみ抜け出せる」コメント 朝刊(村本)
2017.04.04 カウンセリング/心理療法について
PCIT(親子相互交流療法)

PCIT(Parent Child Interaction Therapy:親子相互交流療法)は、幼い子どものこころや行動の問題、育児に悩む親(養育者) の両者に対し、親子の相互交流を深め、その質を高めることによって回復に向かうよう働きかける行動科学に基づいた心理療法です。

PCITは1970年代、米国でSheira Eyberg教授によって考案・開発され、現在も発展を続けています。「子どもが言うことを聞かない」「子どもが落ち着きがない」「子どもが拗ねて、ぐずぐずする」などの子どもの問題となる行動や、「子育てに自信がもてない」など育児に悩む養育者への効果が認められています。近年では、虐待を受けた子どもとその親との関係改善についても研究され、良好な結果が得られています。

対象となる子どものこころや行動の問題には、子どもの一般的な問題行動の他、発達障害に伴う問題行動、分離不安障害や不安障害、虐待被害やDV目撃によるトラウマ症状や問題行動などがあります。
育児に悩む養育者には実親だけでなく、里親や祖父母なども含まれます。

PCITは米国だけでなく、オランダ、ドイツ、ノルウェー、オーストラリア、ニュージーランド、韓国、台湾、香港、シンガポールなど、国際的にも広がっています。日本では2008年に東京女子医科大学附属女性生涯健康センターが中心となって導入し、現在、その有効性から実施が広まっています。

【関連リンク】PCIT-Japan

2017.04.04 カウンセリング/心理療法について
CAREプログラム

CARE(ケア)は、子どもと大人の絆を深める心理教育的なプログラムです。

トラウマに関する豊富な情報とペアレンティング・プログラム、そして現場の声を取り入れて米国オハイオ州シンシナティ子ども病院で開発されました。

CAREでは子どもと温かい関係を築くためのコツを学び、実践していきます。子どもの年齢は2歳から思春期まで、ロールプレイを用いながら、子どもとの関係を築く際に大切なコミュニケーションについて、体験的に学ぶことができます。

【関連サイト】CARE-Japan

2017.04.04 カウンセリング/心理療法について
PE(持続エクスポージャー)療法

PE(prolonged exposure)療法は、アメリカの心理学者エドナ・フォアらにより開発されたPTSD(外傷後ストレス障害)治療のための認知行動療法プログラムです。PE療法は、成人のPTSDに対してエビデンスをもつ治療法で『PTSD治療ガイドライン』で推奨されています。

PE療法は、PTSDの情動処理理論を元に、情動の処理(トラウマ記憶の処理)こそがPTSD症状を軽快させると考え、恐怖を覚える事物、状況、記憶などを安全な環境下で患者が向き合うことができるようにデザインされています。

具体的には、PE療法には以下の手続きがあります。
①心理教育・・よく見られるトラウマ反応の説明などをします。
②呼吸再構成法・・自分を落ち着かせるための呼吸法を指導します。
③現実エクスポージャー・・本当は安全であるにも関わらず、トラウマに関連する苦痛や不安が引き起こされるために患者が避けている状況、行動、場所、対象に対して、取り組みます。
④想像エクスポージャー・・トラウマ記憶に想像のなかで立ち戻ります。

【参考文献】
『PTSDの持続エクスポージャー療法』エドナ・B・フォア他著、金吉春、小西聖子監訳、星和書店。

【関連団体】PE-Japan

2017.04.04 カウンセリング/心理療法について
ソリューション・フォーカスト・アプローチ

ソリューション・フォーカスト・アプローチは、アメリカのミルウォーキーにあるBFTC(Brief Family Therapy Center)で研究され、スティーヴ・ド・シェイザー(de Shazer, S.)、インスー・キム・バーグ(Berg, I. K.)らによって提唱されてきた短期療法の一つです。解決志向アプローチなどと訳され、社会福祉、医療、教育、ビジネス分野でも応用されています。

ソリューション・フォーカスト・アプローチでは、「クライエントが専門家」であると考えます。クライエントをエンパワーし、長所に焦点をあてるエンパワメントの姿勢をとります。
クライエントの「問題やその原因」を追究するのではなく、「いいところ」「強調したいところ」「うまくいっているところ」など、リソース(資源)を見つけ、
カウンセラーとクライエントが「協同」して、解決イメージをつくり、解決を構築しく手法です。

中心哲学には、三つのルールがあります。

 1. うまくいっているなら、変えようとするな。

 2. うまくいったなら、繰り返そう。

 3. うまくいかないなら、(なんでもいいから)違うことをせよ。

ソリューション・フォーカスト・アプローチの利点には、

・クライエントとの協力関係を築きやすい

・クライエントの健康度を損なわず、自己肯定感を引き出せる

・比較的短期間で変化が起こる。

・援助者がクライエントとの間に希望を持ち、喜びが引き出せる。 

・多くの場面で適応が可能、

などがあると言われています。

 

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