- 2025.01.01 研究所からのお知らせ
- 2025年 新年のご挨拶
平素は女性ライフサイクル研究所をご利用くださいまして誠にありがとうございます。
女性ライフサイクル研究所事務局の年末年始の休業日は下記のとおりです。
2024年12月27日(金)午後13時~2025年1月5日(日)
新年は1月6日(月)より平常通り業務を行います。
休業期間中にお問合せいただいたメールには1月6日(金)より順次対応させていただきます。
皆様には大変ご不便をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
女性ライフサイクル研究所事務局
★定員に達しましたので受付を終了しました(12/25)
2025年2月16日(日)12:30~17:00、女性ライフサイクル研究所にて「CARE™専門家向けワークショップ」を開催いたします。
女性ライフサイクル研究所では2015年にCAREの取り組みを開始し、2019年まで毎年CARE専門家向けワークショップを開催してきました。2019年3月予定していたワークショップを新型コロナウイルスの影響下でやむなく中止、延期となり、以後専門家向けワークショップは一旦お休みとさせていただいてきました。
インターネットを使用した保護者向けワークショップは2023年度、2022年度に開催しましたが、今年度は、4年ぶりに専門家向けワークショップを対面で開催する運びとなりました。
場所は女性ライフサイクル研究所、手狭な場所ではありますが、アットホームな雰囲気のなか皆様によりよく楽しみながら学んでいただけるよう努めたいと思っております。
関心のある支援者の皆様のご参加を心よりお待ちしております。
担当: CARE-Japan認定ファシリティター
西順子、池田くるみ
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■ CARE(Child-Adult Relationship Enhancement)とは、
⽶国オハイオ州シンシナティこども病院で開発された、こどもと関わる⼤⼈のための⼼理教育的介⼊プログラムです。PCIT-Parent Child Interaction Therapy(PCIT)などの、エビデンスの確認された⼼理療法をもとに作られました。こどもとの間に温かな関係を築くための基本的なスキルを、ロールプレイを通して学びます。ワークショップ参加者には参加証が発⾏され、学んだCAREスキルを、ご⾃⾝がこどもと接するときにも、⼦育てに悩む保護者さんとの⾯談の中でも、⽣かすことができます。
□ CARE とはこういうものです
*こどもと接するときに大人がたくさん使うといいスキルと、避けたほうがいいスキルを具体的に学びます
*褒めることでこどもの問題行動を減らす方法を学びます
*子どもとの関わり方に悩む保護者さんに、CARE スキルを伝えることで、保護者さんとこどもの関係性の改善が 期待できます
*CARE が主に対象とするこどもの年齢は2〜7歳ですが、小学生、中学生のこどもにも、スキルを調整して使用することができます
□ CARE とはこういうものではありません
*心理療法ではありません。そのため、医師や心理士に限らず全ての大人が、こどもに接するときに CARE スキルを使うことができます
*専門家受診が必要なほどの強度行動障害を治療するものではありません。こどもとより強く安定した関係性を築くためのスキルと、困った行動に日常の中で対応するコツを学ぶプログラムです
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女性ライフサイクル研究所の顧問、村本邦子が執筆した『婦人相談員物語~その証言から女たちの歴史(herstory)を紡ぐ』が国書刊行会より発行されました。
DV、性暴力、虐待、ハラスメントなど女性支援に携わる支援者の方、この問題に関心のある方にぜひご一読いただければとお勧めします。
【内容紹介】
運命に翻弄され、もがきながら生きた女たちの歴史を「婦人相談員」の証言から紡ぐ。
婦人相談員は売春防止法によって設置され、性暴力、DV、人身売買など、さまざまな困難を抱える女性たちに寄り添ってきた。本書は、これまであまり光をあててこられなかった婦人相談員の証言から、相談員の人生とともに、相談員たちが出会ってきた女性たちの物語を紡ぎ、女性の苦難とつながりの物語を歴史(herstory)として記録したものである。
売春防止法に先立つ「からゆきさん」、売春防止法設置と最初期の婦人相談員の苦闘、そして1980年代以降に婦人相談員として働いた24人のベテラン相談員の物語を紹介。そこでは、社会の変化と女性のあり方が浮かび上がってくる一方で、売春防止法よりずっと前から連綿と続いてきた女性たちの苦難と哀しみ、同時に逞しさと暖かさを感じることができるはずである。それは見ようとしなければ見えない世界であり、ないことにされがちなものであるが、実は時代を超えて女性という存在に通底するものであり、眼を向けることで女性たちはつながり、助け合うことができるのだ。
女性新法の施行により婦人相談員は女性相談支援員となるが、その経緯と期待についても触れる。
【著者紹介】
村本邦子(ムラモトクニコ)
立命館大学教授、臨床心理士。1990年に女性ライフサイクル研究所を設立、DV や性暴力、災害、戦争などトラウマの臨床に取り組む。『暴力被害と女性』(昭和堂、2001)、『周辺からの記憶 3・11の証人となった十年』(国書刊行会、2021)ほか著書多数。
松本周子(モツモトシュウコ)
熊本県水俣市福祉課女性相談員、元全国婦人相談員連絡協議会会長。淑徳大学で社会福祉を専攻。1988年より婦人相談員。民間活動として、DV 被害者母子の回復プログラム、地域の支援者養成講座も実施している。
国書刊行会→『婦人相談員物語 』
Amazon→『婦人相談員物語』
★関連記事
インフォメーション:新婦人しんぶんにて村本邦子へのインタビュー「女たちの物語、未来につなげたい」が掲載されました
インフォメーション:日本経済新聞朝刊にて『婦人相談員物語』の書評「苦境の女性を救う生の証言」が掲載されました
2024年11月30日日本経済新聞朝刊にて、村本邦子/松本周子著『婦人相談員物語』の書評「苦境の女性を救う生の証言」が掲載されました。
※日本経済新聞WEB版(会員限定記事)
→書評『婦人相談員物語』村本邦子、松本周子著「苦境の女性を救う生の証言」
2024年10月18日に村本邦子著『婦人相談員物語』(国書刊行)が出版されました。
村本が新書に込めた思いについて語るインタビュー記事「女たちのつながり物語、未来へつなげたい」が、新婦人しんぶんにて掲載されました(2024年11月23日第3534号)。
朝日新聞EduAに、村本邦子へのインタビュー記事が掲載されました。
2024年8月5日 村本邦子「戦争や悲惨な体験、子どもにどう伝える?【前編】怖がるときの対応は?」
2024年8月6日 村本邦子「戦争や悲惨な体験、子どもにどう伝える?【後編】日ごろからできることは?」
(会員限定)
※2024年8月5日 #Yahooニュースにも配信されました
【著書】
2023年4月 | 戦争と文化的トラウマー日本における第二次瀬愛大戦の長期的影響(第16章 日中戦争によるトラウマの世代間連鎖と修復の試み 219-231頁) │ (共著) 村本 |
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2026年6月 | 平和学辞典(9-20心理学による紛争アプローチ、9-21 トラウマと癒し) │ (共著)村本 |
【論文】
2023年7月 | 河野貴代美著『1980年、女たちは「自分」を語りはじめる』 │ 図書新聞│ (3599),3 (村本) |
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2023年9月 | 周辺からの記憶40 2021年度むつ │ 対人援助学マガジン │ 14 (2),121-136頁 (村本) |
歴史のトラウマと平和教育 │ 女も男も │ 142 (秋・冬),77-82頁 (村本) | |
周辺からの記憶41 2021年度多賀城・宮古 │ 対人援助学マガジン │ 14(3),104-125頁 (村本) | |
2022年12月 | 書評『狂気な倫理ー「愚か」で「不可解」で「無価値」とされる生の肯定』 │ 社会と倫理 │ 38,150-150頁 (村本) |
2024年4月 | 周辺からの記憶42 2021年度福島 │ 対人援助学マガジン │ 14 (4),127-161頁 (村本) |
【学会発表】
2023年9月 | 心理学者はコロナとどう向き合うか?パート2 (日本心理学会第87回大会) 村本 |
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2022年11月 | 「土地の力」を描き出すー映画によるビジュアル・エスノグラフィー (日本質的心理学会第20回大会) 村本 |
土着心理学とその展開 (日本質的心理学会第20回大会) 村本 | |
多様で持続可能な対人援助に必要な「知」に関する一考察 (対人援助学会第15回大会) 村本 |