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2005.09.10 関連図書
新版・子ども虐待(いじめ)の防止力を育てる

books_kodomoijime.gif村本邦子・西順子・前村よう子 著】
性虐待いじめ・・等、虐待がいかに子どもの身近な問題であるか、予防のためには何が必要か、 何ができるか、また、被害にあった子どもをどう発見し、サポートできるか、周囲に対していかに 働きかけることができるのか・・・について、理論的なことを踏まえながら具体的かつ実践的に書いています。 日常、子どもと関わっている親、教員から、地域の人々、専門家の方々まで、幅広く皆さんに読んで頂ける本です。


〈目次〉

第1章 虐待の現状と影響
     1 虐待の定義と現状
     2 虐待の影響
     3 虐待への理解と防止の必要性

第2章 子どもの権利と虐待防止
     1 子どもの権利とエンパワメント
     2 虐待防止の考え方

第3章 虐待防止教育の実践
     1 FLCでの虐待防止教育
     2 CAPの虐待防止教育の実践

第4章 防止のためにあなたができること
     1 エンパワメントの教育
     2 子どもへの性教育

最5章 もしも被害にあったなら
     1 子どもが話せない時(被害が疑われる時)
     2 子どもが話しはじめた時
     3 被害を継続させないためにできること
     4 社会に働きかける

参考になる本・調査・子どもと一緒に読める本・相談窓口リスト

97年法政出版刊の新版


三学出版 2005年発行 184頁 1,890円(税込)

2005.08.01 FLCアーカイブ
NL特集:15周年記念シンポジウム「戦争・ジェンダー・トラウマ」報告

ニュースレター No.55 / 2005年8月 

特集 15周年記念シンポジウム「戦争・ジェンダー・トラウマ」報告

シンポジウム写真
シンポジスト 右から 
中村氏 内藤氏 大越氏 村本

 女性ライフサイクル研究所15周年を記念し、7月10日(日)、山西福祉記念会館にて、「戦争・ジェンダー・トラウマ」をテーマにシンポジウムを開催しました。小雨の降る中、遠方からもたくさんの方にご参加いただき、熱い一日となりました。

 女性ライフサイクル研究所では、設立以来、女性や子どもへの暴力・虐待と向き合ってきましたが、60年前の戦争責任とトラウマへの対処が未処理であることが暴力の加害・被害の問題に影を落としているのではないかと感じ続けてきました。心理学的観点からこの問題に眼を向けていく第一歩として、昨年、女性ライフサイクル研究所年報14号で「戦争とトラウマ」の特集を組みました。そして、次のステップとして企画したのが、このシンポジウムです。

 今回のシンポジウムでは、大越愛子さん、内藤和美さん、中村正さんをシンポジストにお招きし、社会学、女性学、男性学、それぞれの立場から、戦争についてお話いただきました。詳細については、次号でご報告しますが、大越さんは、従軍慰安婦の問題に触れ、彼女たちは被害者であるにもかかわらず、なぜ恥意識を感じて生き続けなければならなかったのか。権力の悪意を裁くことなしに、「正義」を取り戻すことができない。重い沈黙を強いられてきた被害女性たちの声を聞き取り、復元し、その意味を問い直す必要性についてお話くださいました。また、内藤さんは、暴力被害者の回復を支援するために、専門職の取るべきスタンスについて、まず信頼関係があること。当事者の力、自律性、主体性が尊重されること。当事者と援助者の関係を不均衡にしてはいけないこと。当事者自身が語れる状況を創ることの四点を強調されました。最後に、中村さんは、加害者男性について、いかにして学習パターンを変えていくか。社会がつくる男らしさ(masculinity)と暴力の関係。憎悪の時代の危険性について、さまざまな例をあげて、説明してくださいました。

 シンポジストの意見に触発され、シンポジウム後のディスカッションでは、会場から活発な意見が飛び交いました。「戦中は、正義の名のもとに、多くの男性や女性たちが、戦争に加担していったが、現代も、知らないうちに戦争へ組み込まれていく危険をはらんでいるのではないか」。「戦争の問題から眼をそむけていてはいけない。戦争体験者らの責任を私たちが自らの問題として引き継ぎ、次世代へ伝えていく使命がある」。「日本人として、加害性に向き合い、何が解決していないのかをしっかり見つめていかなければならない」。「加害・被害を複眼的な視点でとらえ、社会変化を起こしていくには何をなすべきか。そのためには、加害トラウマと被害トラウマの両方を聞いて、正しく苦しみ、正しく悩む。トラウマがきちんと受け止められることが大切なのではないか」などが話し合われ、とても有意義な時間となりました。

 戦争とトラウマの問題は、日本では、やっとスタートラインについたばかりです。私たちができることは、戦争体験者の声にじっと耳を傾け、証人として共に在ることなのではないでしょうか。このシンポジウムを足がかりに、一人でも多くの人が、戦争を過去のものにするのではなく、明日の問題として考えていくことができれば、それほどうれしいことはありません。今後も女性ライフサイクル研究所では、「戦争とトラウマ」について、さらに理解を深めていきたいと思っています。
(下地久美子)

◆八年前から沖縄の戦争体験者の研究をしていて、今回のシンポジウムは、大変興味深く参加させて頂きました。有り難うございました。三世代の人間として何ができるか、具体的にどういうことが始められるか、改めて考えさせられました。日々の活動を通して、おじい、おばあの魂の語りを聴かせてもらっていると、戦争体験は、辛い体験であると同時に、忘れてはならない体験だと感じています。
(うちなんちゅ~)

◆大越さん、内藤さん、中村さんの指摘のそれぞれに、「そうか・・・」と知った喜びを感じました。特に、内藤さんの指摘には、支援者としての居心地の悪さを解きほぐす端緒につけた気がした。
(石打澄枝)

◆アディクション、差別、暴力、全ては複雑にからまって、被害者、加害者は戸惑うばかり。社会システムは無傷のまま、その巧妙な装置を強化していく。その錯綜した問題(特に、女性に現れやすい、気づかれやすい問題)に、「戦争」「記憶」という一本の縦線を入れてみると整理しやすい。この輪を(小さくても)地方、全国に拡げましょう。ずいぶん、勇気づけられる人たちがいますよ。特に女性。そして、男性も救われます。
(小谷省吾)

◆「ジェンダーと戦争」について、国や社会のあり方を論じるものはよく聞くけれど、個人(しかも心)への影響に着目している話は初めて聞きました。とても関心を持てました。日本は、戦争の被害を語り継ぐことには熱心だと思う(児童書や教育現場など)けど、加害についての反省が少ないのではないかといつも思います。だから、「サバイバーの叫び」を聞くということは、とても大事だと思う。でも、そのときに、「同じ女性だから、わかるわー」と、安易な気持ちで物事を共有してはいけないという内藤さんのお話がとても大切になってくると思った。暴力について語る時だけでなく、差別についてなど、あらゆる「支配」について「語る側」となったときに、よく考えないといけない問題だと思った。あと、暴力をふるわれる側の女性からの提案は多くあるが、ふるう側の男性の視点が少なすぎると思っていたので、中村さんの話は「未来がひらけているなー」と思いながら聞いていました。
(エリザベス)

◆テーマ設定については正直言ってただただ頭が下がる思いです。よくぞ世代間トラウマ、戦争とジェンダーなど大きなテーマに挑戦されたと思います。
特に印象深いのは「この問題を意識化し相対化するのに、3世代60年が必要だったのかなあ」との村本所長の言葉です。今これだけ戦後問題、あるいは戦争責任の取り方の問題、従軍慰安婦問題、靖国問題などが、逆風の中にあるということと、「60年が必要だったこと」とは、決して無関係ではないと思います。これらの問題をどう扱い、いかに立ち向かうか。私達の真価が問われているのだと思います。今後もこの問題を継続的に扱いたいとのこと。「戦争・ジェンダー・トラウマ」これだけ大きなテーマから決して逃げない真摯かつ誠実な姿勢に改めて敬意を表したいと思います。
今回シンポジストがそれぞれ提起された方向性が、多くの市民に共有され、意識化されること。多くの市民が自らの問題として考えるようになる事を期待します。そして私自身、FLCとは視点・立場を異にしながらも、今回のシンポジウムで学んだことを生かしながら、改憲阻止に向けて尽力したいと思います。今後ともどうかよろしくお願いいたします。
(九条あきら)

※アンケート用紙にニュースレター、ホームページに掲載可として頂いたご意見・ご感想をすべて紹介させて頂きました。その他の参加者の皆さんからも、たくさんの暖かいメッセージを頂きました。この場を借りて、御礼申し上げます。

2005.04.08 関連図書
《FLC21援助者ナビ3》援助者のためのフロイト入門

supportNavi03.jpg【村本邦子 著】
なぜフロイトの精神分析が私たちの社会に影響を及ぼし得たのかということには興味を持っている。その有用性と同時に、有害性にも興味を持っている。本書は、入門書として、なるべく中立的な立場でフロイトを紹介するよう努力したが、筆者がトラウマを中心とした女性の心理臨床に携わってきたことから、自分のスタンスをすっかり手放すことはしていない。...読者である援助者のみなさんが、援助理論の基盤にあるフロイトの理論を自分なりに捉え直し、有用と思われる部分を日常生活や援助場面に活かし、無用、もしくは有害な場合には、それに批判的視点を持つことができるようになることを期待している。(はじめにより)


〈目次〉

第一部 フロイト精神分析の誕生

1 フロイトの生い立ち
2 時代的背景
3 フロイトと催眠術
4 ヒステリー研究

第二部 精神分析の確立

1 誘惑理論からエディプス・コンプレックスへ
2 フロイトの夢理論
3 日常生活の精神病理
4 神経症総論

第三部 後期フロイト

1 戦争の時代と精神分析
2 精神分析の修正・展開
3 フロイトの世界観
4 フロイトの最期

フロイトのおもな著作と関連年表


三学出版 四六版 143頁 1,365円(税込)

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2004.11.23 年報『女性ライフサイクル研究』
『女性ライフサイクル研究』第14号(2004年11月発行)

特集:戦争とトラウマ


report14.gif戦争のニュースを耳にしない日はないといっても過言ではないほど、戦争が身近なものとなりつつあります。海外ではここ20年、ホロコーストや戦争などマス レベルで起こつたトラウマの世代伝達についての研究が盛んに行われてきましたが、戦争による破壊は目に見えるものばかりではありません。マスレベルのトラ ウマは、何世代にもわたって私たちの人間性を蝕んでいきます。戦争の惨禍を繰り返さないために、今こそ、その破壊の恐ろしさを正視し、過去の戦争が意義あ る形で世代を越えて伝えられ、受け継がれてゆく必要があります。この本は、そんな戦争とトラウマの関連に迫る最初の第一歩です。


〈目次〉

●序/村本邦子
    戦争とトラウマ~語り継ぎと歴史の形成・教育
●特別寄稿/メアリーハーペイ(ハーバード大学/ケンブリッジ病院暴力被害者支援プログラム指揮者)
    日本におけるトラウマ研究と戦争のトラウマについて
 

1 戦争体験を語り継ぐ

●沖縄/下地久美子・渡邉佳代
    沖縄戦とひめゆりを語り継ぐ
●広島/西 順子
    広島被爆体験を語り継ぐ
●自己との対話/粟野真造(アンラーンの会世話人、元北教大非常勤講師)
    いくつかの戦争、自分史を見つめて~心の内戦、国家間戦争、内向きの軍隊、構造的暴力、性戦争

2 戦争の歴史と平和教育

●平和教育/小田裕子
    今日の中学生に見る「平和と戦争」
●レポート/原田光恵
    ある小学教翰のホームページにみる「平和教育」
●戦時・性暴力/窪田容子
    戦時・性暴力を防止するために
●女性の戦争協力/津村 薫
    銃後の女性の戦争協力を問い直す~国防婦人会の活動から


約138頁 1,050円

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2004.10.25 活動報告-論文/執筆/学会活動等
家族機能の変化と家族援助(2004年)

月刊『子ども未来』7月号  掲載

                                                        村本邦子

家族と子育ての変遷

 家族は、そこで人が生まれ、成長し、働き、老い、死んでいく共同体であり、社会の基礎的な単位をなします。当然ながら、これは、時代や文化によって変化していきます。産業革命は労働と生活の場を分離し、戦後、民法改正による家制度の解体、高度経済成長に伴う都市化はこれに拍車をかけ、大量の核家族が産み出されました。こうしてできた近代家族は、人々を親族や家のしがらみから解放し、個人主義に基づく家族構成を可能にしました。つまり、愛情によって結ばれた夫婦のもとに子どもが生まれ、父親は経済的責任を果たし、母親は家事・育児の責任を果たすという新しい形です。結果的に、性別役割分業が進み、いわゆる母性神話が強化されることになりました。極端に言えば、子育てが母親による専売特許となり、子どもの私有化が進むことになったのです。

 かつて、子どもは、家族にとって、貴重な労働源でした。「きんさん・ぎんさん」として話題になった1892年(明治25年)生まれの双子姉妹の回想によれば、「5つ、6つの頃から畑仕事、谷の井戸まで水汲み、夜なべで糸紡ぎ、眠うて手が休みよるでよう怒られた」そうです。次々生まれた妹弟の世話もあり、小学校入学は9歳時、学校は一日交替でした。母親は機織り、姉妹は糸繰りで一日働き詰め。きんさんは19歳、ぎんさんは22歳で結婚、「祝言をあげるまで、旦那さんになる人の顔なんか見たこともなかった」し、「出戻りなんかしたらもう生きとれんかった」と言います。きんさんは11人子どもを産みましたが、「栄養がようないから乳もでんかった」ので、5人が1年以内に死に、ぎんさんは5人中1人を亡くしています(総合女性史研究会編、1993)。

 ここに、わずか1世紀のあいだに、家族と子育てがどんなに大きく変化してきたかを垣間見ることができます。人々は生きるのに精一杯で、子どもが生まれ、あるいは死に、育つことは、家族の生活の些細な日常の1コマにすぎず、取り立てて、「子育て」などという発想は持たなかったのでしょう。ぎんさんをして、今は白い米が食べられ「毎日が正月」と言わしめたように、日本社会は戦後50年で急激に豊かになりましたが、その豊かな社会が産んだ弊害も大きかったのです。

現在の家族と子育て

 核家族化と少子化は、「子育て」を一大事業にし、子どもを一種の「製品」にしてしまった感があります。子育ての責任を一身に担う母親は、そこに多大なエネルギーを注がざるを得ないゆえに、自分の子育ての評価や確かさを求めるべく、「製品」としての子どもの評価を必要としました。自らもそこで育った知育偏重の社会のなかで、子どもの評価もそこで測られがちです。知育偏重の子育ては子どもたちから現実体験を奪い、情緒面での成熟を阻止し、そうやって育った世代がすでに親になっています。


 核家族で育った親たちは子育てを体験していません。「新生児を抱いたのは我が子が初めて」という母親が子育ての第一責任者となるのですから、母親たちの不安と無知にも無理からぬものがあります。マニュアルと明確に測れる評価基準とする親世代にとって、「製品」になりきれない生身の子どもは、扱いのわからないやっかいなものと映るでしょう。また、良くも悪くも「主体性」に目覚めた現代人にとって、滅私奉公を要求される子育てに無理が生じ、それをうまくやりこなそうと必死になればなるほど、その内実は歪んだものになっていくでしょう。人間関係も希薄であることから、子育ての助け合いの実践も、自分たちでは難しいものです。


 このような状況のなかで、家族は、そこで人が生まれ、成長し、働き、老い、死んでいく共同体としての機能を失いつつあります。経験のない親が隔離された実験室のような空間で子どもを育てていくということ自体が無理です。高齢化社会の問題もこれに加わります。1990年代、少子化と虐待問題がクローズアップされ、エンゼルプラン、新エンゼルプランが続けて発表され、行政が子育て支援に力を入れ始めたのも当然の流れでしょう。家族が家族として機能するために、社会が子育てをバックアップする時代が来たのです。

これからの家族援助

 子どもの権利条約によれば、子どもは、親に養育される権利をもち、親は子どもの養育と発達に対する第1次的な責任を負い、国は、親がその責任を遂行できるよう援助すべき責務があります。私たちが望んでいるのは、子育てを国が代替することではなく、各家族がより良い子育てを実践できるようなお膳立てをすることです。そのために、さまざまな取り組みが始まっています。多様な保育サービスの推進、子育て生活に配慮した働き方の改革、児童虐待防止対策、母子保健対策、母子家庭等の自立への支援など、まさに必要な援助と言えるでしょう。筆者は1990年よりずっと子育て支援に取り組んできましたが、これらハード面の変革による進歩をひしひしと感じています。


 他方、ソフト面での進歩を感じにくいのも事実です。子どもたちの生活体験の乏しさ、知育偏重の価値観、情緒面での未熟さ、すでに否定されたはずの母性神話は、相も変わらず生きています。ひとりひとりを大切にしながらも、関係性のなかで人が育ち、育てていくという人々の意識変革が求められていると感じます。これからの家族援助は、つながりをキーワードに、いかに人の心に働きかけていけるかが課題になっていくことでしょう。この時代の親子にフィットする形で援助を提供できる援助者の育成が必要です。閉ざされた家族から子育てを解放すると同時に、私たちひとりひとりが、地域のあちこちで眼にする子どもと親に関心を持ち、血縁を越えたつながりで見守っていく覚悟も必要でしょう。

総合女性史研究会編(1993)『日本女性の歴史~女のはたらき』角川選書

2004.08.11 関連図書
《FLC21子育てナビ8》小学生の子育て

childNavi08.gif【村本邦子・津村薫 著】
小学生の発達の道筋を理解し、どのような時にどのような援助が必要なのかを考えるためのヒントが書かれています。


〈目次〉

第1章 小学生って? 小学生とはどういう時期か・小学生の発達課題・小学生を支えるポイント
第2章 家庭での生活 家族との人間関係・家庭での生活態度(朝起きられない・時間にルーズ・テレビばっかり見ている・室内に閉じこもってばかりいる・お手伝いをしない・おこづかい・ぜいたくをしたがる・お稽古事や塾をいやがる・うそをつく)・小学生と性・つらいことがあったとき
第3章 学校での生活 学校での人間関係・学校での生活態度・学習態度
第4章 コミュニティでの生活 友達関係・遊び・地域活動をめぐるトラブル・学童保育
第5章 思春期に向けて


三学出版 四六版 88頁 1,000円(税込)

2004.08.11 関連図書
《FLC21子育てナビ9》離婚と子育て

childNavi09.gif【村本邦子・窪田容子著】
どのような親の態度が、子どもが離婚を乗り越えていくサポートになるかについて述べる


〈目次〉

第1章 離婚を迷うとき
第2章 離婚に際して知っておくと役に立つこと・離婚の方法・離婚の際に決めておいたほうが良いこと
第3章 子どもへの影響 感情面への影響・身体面への影響・行動面への影響・発達による違い
第4章 離婚時の配慮 夫婦の話し合いでは罵倒や暴力を避ける・相手の不満を子どもに話さないこと・大人が決めるべきことを子どもに相談しないこと・離婚の伝え方・生活の変化を少なくする・子どもの気持ちを理解し受容する・子どもの行動面の問題に対応する・子どもが自己評価を下げず、安心して生活できるような配慮を
第5章 離婚後の子育て 離婚しても共に子育て・一人親の子育て
第6章 再婚を考えるとき 再婚の前に・再婚してからの子育て


三学出版 四六版 88頁 1,000円(税込)

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2003.11.23 年報『女性ライフサイクル研究』
『女性ライフサイクル研究』第13号(2003年11月発行)

特集:ライフサイクルにおけるストレス・危機とケア


report13.gifライフサイクルの中で、ケアを必要とする時期である子育て中や老齢期ばかりでなく、障害、犯罪、大事な人の喪失などによっても、人はケアを必要とする状況 に何度も出会うものです。ケアされる立場、ケアを提供する立場の両方から、誰もが必要なときにはケアをうけ、できるときにはケアを提供する社会を展望し、 さまざまな立場からケアとその危機について論じています。


〈目次〉

●序/(女性ライフサイクル研究所)村本邦子
    ストレス・危機とケア 新しい価値の創造へ

1 ケアとジェンダー

●女性/(群馬パース学園短期大学教授)内藤和美
    「ケア役割」と危機
●母と娘/(女性ライフサイクル研究所)西 順子
    心理的ケアの喪失による女性の人生の危機
●レポート/(神戸ポリオネットワーク代表・全国ポリオ会連絡会役員)柴田多恵
    神戸ポリオ・ネットワーク(元「ポリオ女性の会」)の活動から

2 子どもとケア

●母親/(女性ライフサイクル研究所)窪田容子
    子どものケアと母親のストレス
●保育士/(女性ライフサイクル研究所)津村 薫
    保育士の役割と危機

3 高齢者とケア

●高齢者/(女性ライフサイクル研究所)前村よう子
    受ける立場から高齢者ケアを考える
●家族/(女性ライフサイクル研究所)窪田容子
    高齢者の家族介護とストレス
●介護士/(女性ライフサイクル研究所)前村よう子
    介護を職業とする者の役割と危機

4 ストレス・危機とケア

●ステップファミリーの子どもたち/(立命館大学大学院)桑田道子
    ステップファミリーの子どもたちのストレスとサポート
●レポート/(カウンセリングスペース「リブ」代表)佐藤まどか
    親の自殺を語る会
●養護施設の子どもたち/(兵庫教育大学教授)富永良喜 (兵庫教育大学大学院)養父雄一
    児童養護施設で生活する子どものためのストレスマネジメントプログラム
●犯罪被害者/(大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター専任講師)新 恵理
    危機における犯罪被害者へのケア 直接的支援の展望と課題


約170頁 1,050円

■ 5冊セット販売(第11、12、13、14、15号):2,000円(送料サービス)
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2003.05.11 関連図書
《FLC21子育てナビ6》きょうだいが仲良く育つためのヒント ~上の子、下の子、真ん中の子~

childNavi06.gif【窪田容子・津村薫 著】
きょうだいのために自分は傷ついてきた」ということがないように、子どもがいきいきと成長し、互いに良い関係を育めるようにするために、親や周囲の大人がどう関わればよいかという子育てのコツについて、わかりやすくお話します。


〈目次〉

1 複数の子どもを育てるかどうかを迷うとき
2 きょうだいの年齢差への配慮
3 子どもの出生順位への配慮
4 きょうだいの性別への配慮
5 きょうだいが仲良くなるための親の上手な関わり方
6 きょうだいげんかへの上手な対応のコツ
7 きょうだいげんかの原因
8 親のきょうだい体験が、子どものきょうだい関係に及ぼす影響
9 子どものひとりに特別な世話が必要なとき


三学出版 四六版 85頁 1,000円(税込)

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2003.05.11 関連図書
《FLC21子育てナビ7》思春期の危機と子育て

childNavi07.gif【村本邦子・前村よう子 著】
親から「育て方を間違った失敗作」とされる子どもほど気の毒なものはありません。今、失敗と見えることが、それを乗り越えれば、将来の成功につながるかもしれません。思春期の子どもがどんな課題を抱え、どんな危険に遭遇するのか、どんなふうにこの時期を乗り越えていくのかについてわかりやすくお話します。


〈目次〉

1 思春期ってどんな時期?
  1 思春期って?
      2 思春期の変化

2 思春期の若者文化
  1 若者文化の意味
  2 思春期の若者文化
  3 現代っ子の思春期


3 思春期のトラブル
  1 言葉遣い、態度の悪さ
  2 喫煙、飲酒、ドラッグ
  3 ダイエット・摂食障害
  4 鬱(うつ)、自殺
  5 不登校
  6 性行動
  7  性被害
  8 暴力
  9  いじめ

4 思春期の子とのつきあい方
  1  思春期の子どもをごまかさない
  2  親として
  3  教師として
  4  思春期の子どもたちへの援助のあり方


三学出版 四六版 82頁 1,000円(税込)

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