DVはトラウマ(心的外傷)となりうる体験です。暴力は力を奪い、つながりを壊します。被害女性だけでなく、その家庭に育つ子どもにも様々な影響を与えます。一方で、誰にも逆境を生き抜く力、レジリエンス(回復力)が備わっています。女性や子どもが、安全と健康、自分らしさを回復するには、エンパワメントの原則にたちながら、レジリエンスを強め、つながりを取り戻す支援が必要です。そのためには、援助者自身もエンパワーされ、つながりを感じられる場が重要です。
この講座ではDV・トラウマと回復に関する心理学的知識や方法を学び、援助者同士が共に考え、エンパワーしあえることを目指します。安全なコミュニティへのエコロジカル・ブリッジ(生態学的橋渡し)となる援助について一緒に考えてみませんか。
医療、保健、福祉、心理、司法などの領域で、現在、女性や子どもの相談活動、対人援助活動に携わっている方が対象です。日頃の援助の振り返りの場としても、ぜひご利用ください。職場研修としてご利用いただくことも可能です。なお後日、講座修了者を対象にフォローアップグループを予定しています。
【二日間連続講座】
■日時
2014年 9月27日(土) 10時~16時30分 [開場9時30分]
9月28日(日)10時30分~16時30分
■場 所
たかつガーデン3階 大阪市天王寺区東高津町7-11 TEL 06-6768-3911
近鉄「上本町駅」徒歩3分、地下鉄谷町線・千日前線「谷町九丁目」徒歩7分)
■交通アクセス
http://www.takatsu.or.jp/access.html
■参加費
二日間 10,000円
■定員
15名
■講師
女性ライフサイクル研究所 西順子(臨床心理士)
女性ライフサイクル研究所フェリアン 桑田道子(Vi-Project代表)
■内容
《第一日目》
- オリエンテーション DVとその影響 ~女性・子ども・家族
- トラウマの影響と回復 <演習> 身体と心をつなぐ
- DVの話の聴き方 <演習>「解決構築アプローチ」から学ぶ
《第二日目》
- 家族への多層的、中・長期的支援を考える ~Vi-Projectの活動より
- 援助者の自己理解を深める ~逆転移と二次トラウマ <演習> アートセラピー
- 援助者のエンパワメント ~まとめ・質疑応答・クロージング
【参加者の皆さまの声】
★本当によかったです。知ることで流れとして考え、とらえることができそうだなと思える、実際に役立つ内容を実施して下さり、ありがたいと思いました。体験も多く、実感できることでとても印象に残りやすかったです。
★講座でご一緒させていただいた他のメンバーからも多くの刺激、エンパワーを頂きました。
★話を聞くときのスタンスや聞き方などのヒントを得ることができたので、自分なりに工夫して生かしていきたいです。
【申込方法】
メールフォームより、「DV被害者支援講座参加希望」とお書きのうえ、お申込み下さい。
折り返し、申込用紙を送らせて頂きます。