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所長のブログ~ただ今修行中

2017.08.14 学び-ワークショップ他
『安心感の輪』子育てプログラムファシリティター養成講座に参加しました

8月11~14日までの4日間、大阪で開催された『安心感の輪』(Circle of Security® Parenting™ )子育てプログラムファシリティター養成講座に参加し、ファシリティター資格を取得しました。

期待していた以上にプログラムが素晴らしく、参加できてよかった~という満足感と4日間頑張った~という充実感でいっぱい。このプログラムを必要としている人にどのように届けていけるかな~と、一緒に参加していた臨床心理士さんらと分かち合いながら、帰路につきました。

『安心感の輪』子育てプログラムは、子どもと養育者が健全なアタッチメント(養育者が子どもの安心の基地となり、安全な避難所となる情緒的な結びつき)を育むための心理教育プログラムです。
ビデオ教材に登場する親と子の行動観察をしながら、内省的対話をしていくのも特徴です。とても大切なことが、とてもわかりやすく説明されていて、子どもの欲求や行動を理解する「見取り図」が得られます。

子どもとどう関わればよいか、子どもとの関係や子育てに悩む養育者に、きっと役立てていただけるものと思います。グループで提供できるといいなと思いますが、まずは個人のカウンセリングのなかで、どんなふうに、どのタイミングで届けていけそうか・・思いめぐらせてみたいと思います。

こうして参加できる機会に巡り合えたのも、人との出会いやご縁がつながってのこと。
つながりの輪に感謝です。

          会場の立命館大学いばらぎフューチャークラブにて。まちライブラリーが素敵。
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2017.08.10 学び-学会・研究会
EMDR学会継続研修に参加しました

明日から夏期休暇に入ります。今年の夏は研修三昧です。

まず8月5・6日の2日間は、東京の明治大学で開催されたEMDR学会継続研修「世代間トラウマ:愛着理論に基づく親と子へのEMDR」に参加しました。「トラウマと愛着」は今取り組んでいるテーマのキーワードなので、とても楽しみにしていました。

講師は、米国から来日されたアナ・ゴメズ先生。子どもと親の傷つきを癒し、愛着の絆を強め、トラウマの世代間伝達のサイクルを終わらせるための愛着理論に基づくEMDR療法について、講義とビデオも交えながら学ばせて頂きました。親と子ヘの治療場面がとても温かなのが最も印象に残りました。

家族システムにアプローチするEMDR療法は、子どもへのセラピー、親へのセラピー、親子でのセラピーとを組み合わせて行うチームでの治療も印象的でしたし、セラプレイという手法も取り入れながら子どもが関心をもつような具体的で楽しい工夫もいっぱい。

本当に興味深く、発見がいっぱいの研修でした。親と子ヘのEMDR、これからも学んでいきたいテーマになりました。

明日からの4日間は、大阪で開催される『安心感の輪』ファシリティター養成講座に参加する予定です。『安心感の輪』とは、親子のアタッチメントの形成を支援する子育てプログラム。

講座の詳しい内容はわかりませんが、ずいぶん以前に、児童福祉機関のケースワーカーとさんと「親子の愛着の絆づくりに関心があって・・」というような話をしていたとき、「これも、いいよ~!」と薦めていただきました。その時はタイミングがあいませんでしたが、今回は大阪で開催されるということで、思い切って参加することにしました。

ここでもまたどんな発見があるか、楽しみにしていたいと思います。
4日間、元気に乗り切れますように。

             研修会場の明治大学アカデミーコモンから。
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2017.07.31 グループ/講座
7月のセルフケアグループ&『心的外傷と回復』女性のトラウマ読書会

昨日の日曜日は、午前中は「女性のためのセルフケアグループ」、午後は『心的外傷と回復』女性のトラウマ読書会でした。

今月第三回目のセルフケアグループのテーマは「侵入的思考や感情を一時的にしまっておく入れ物のイメージをつくる」。トラウマ後の反応には、トラウマ体験と関わる映像(イメージ)や感覚、感情、思考など「思い出したくないのに思い出してしまう」「考えたくないのに考えてしまう」という反応があります。こうした侵入症状・反応をコントロールするために、それをしまっておく容器をイメージし、それを好きな画材を使って描きました。

通常、カウンセリングのなかでは、フラッシュバック等など侵入症状をコントロールするためにイメージや眼球運動(EMDR)を使ったコンテナーワークを行いますが、このグループでは、実際にイメージしたものを画用紙に描きます。想像力を使って視覚化することで、より自己コントロール力を高めることができます。

アートセラピー、つまりイメージを描く作業を通して、その「入れ物」はより「自分らしく」、そして素敵なリソース(内的資源)なることを、今回も実感しました。

私は参加者の皆さまがこのアートに描く時間が、私はとても好きです。グループの力が働いて、その場がとても温かいものに包まれるような心地になります。

午前のグループが終わり、後片付け、お昼ご飯を食べて、午後のグループの準備をしたあと、今回、スタッフで、「お昼寝」の時間をとりました。午前の体験を心身が消化吸収できるよう(生理学的に言うと自律神経系の自己調整のリズムを整える)、電気を消して、静かな音楽を聞きながら、お休みタイム。

今回、はじめて試みた「お昼寝」。時間は15分。短い時間でしたが、この時間が心地よくって。
窓から入る自然光、ラベンダーの敷物のふかふかの心地、空調の涼しい風、リラックスるできる音楽のリズム、腎臓にセルフタッチをしながら・・。

寝起きのスッキリ感に、たった15分だけど、こういう時間って大事だな~と痛感。

午後は13時半から、ハーマン著の『心的外傷と回復 』読書会。
今月の章は「監禁状態」。政治的な監禁状態、家庭内の監禁状態(DV)など、被害者が自己の感覚、自立の感覚を少しずつ奪われていくことについて書かれており、一人で読むのはしんどい章です。

大事なことは、自立の感覚を維持できるよう譲らないこと、つまり「抵抗」なのだと思いました。
最後の砦は「大切な人とのつながり」。自分の感覚を維持するために、「大切な人」あるいは「自分にとって大切な物」とのつながりを断たないでいることが大切であることを再確認しました。

人とのつながり、社会とのつながり、世界とのつながりを感じさせて頂いた、この一日に感謝です。


                    今週のお花。暑さを乗り越えれるようにと「赤」です。
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2017.07.24 NPO
DV子どもプロジェクトに参加しました

毎日、夏本番の暑さが続いています。今日は天神祭りの宵宮。研究所内で静かにしていると、時折、天神橋筋商店街からお囃子の音が聞こえてきました。

昨日はDV子どもプロジェクト(NPO法人安心とつながりのコミュニティづくりネットワーク内)が行っている母子への派遣プログラムに応援で参加しました。久しぶりの参加でしたが、今回は子どもグループを担当。子ども達がそれぞれ思い思いに、楽しそうにプログラムに参加していたのが印象的でした。子どものパワーってすごい!

夕方自宅に帰るなり、久しぶりに身体を動かしたせいかバタンキュー。体力のなさを反省しました。毎日、幼い子どもの世話や子育てに頑張っているお母さん、保育士や幼稚園の先生に頭が下がる思いでした。また、毎月、こうして派遣プログラムを実施し、活動を継続しているDV子どもプロジェクトのメンバーにも尊敬の気持ちでした。

DV子どもプロジェクトの活動については、NPOのホームページに活動報告が掲載されていますので、ぜひ、こちらをご覧ください。→DV子どもプロジェクト(2003年2月設立)

明日は天神祭りの本宮。明日は更に賑やかになりそうです。

              今週のお花。黄色に元気パワーをもらっています。
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2017.07.18 トラウマ
今年も、自己調整のためのハンズオン講座で学んでいます

早いもので、7月も半ばを過ぎました。この連休の16・17日と、大阪市内にてハンズオン講座でした。

昨年に引き続き、今年も浅井咲子先生(アートオブセラピー主宰)にお越しいただき「解放のフィジオロジー講座」を大阪でスタートしました。
今回は全5日間の最初の2日。研究所のスタッフ2名とSE(ソマティックエクスペリエンス)つながりの臨床家の皆さまと一緒に、和気あいあいとした雰囲気のなか、充実した学びの二日間を過ごすことができました。

私はオーガナイザーを務めさせていただいていますが、咲子先生からは、理論から実習まで、とてもわかりやすくサービス精神たっぷりに、惜しみなく教えいただき、感謝感謝☆彡でした。
参加者の皆さまの満足の様子も伝わり、私もとても嬉しく、皆で一緒に学べる喜びを感じました。

今回の実習は、腎臓と脳幹へのハンズオン(手で触れる)。ストレスやトラウマが神経系に与える影響、神経系の調整不全の状態から自己調整を取り戻していくために、まずは「安全」の感覚と関わっている腎臓、脳幹に働きかけることを学びました。私は昨年も受講しましたが、繰り返し学ぶことで、ようやく頭(知識)と身体(感覚 )と臨床経験がつながって、「ああそうか」と腑に落ちて理解ができてきました。

講座の最後は、アタッチメントの要素、タイプと、タイプ別にハンズオンでどうアプローチしていくかについてのご講義。ここはまだまだ理解不足ですが、学びと経験を積みながら、カウンセリングの場をより「安全」に提供できるよう、取り組んでいければと思います。

生理学からの理解、とても興味深いです。人が生きているってこういうことなんだ・・と実感します。
次回は8月、とても楽しみにしています。





2017.07.09 NPO
FLC安心とつながりのコミュニティづくり15周年記念イベント

今日の午後14時~18時まで、クレオ大阪中央にて、NPO法人FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワークの15周年記念イベントが行われました。

団先生のトークライブに始まり(テーマは境界侵犯。携帯電話の普及により家族が変化したこと等、考えさせられました)、パールノートのピアノ演奏。そしてシンポジウム「家族を取り巻く状況は変わったか?」では、DV子どもプロジェクトとVI-Projectからの活動報告と、NPO理事の3名の先生方からお話いただきました。

弁護士の石田文三先生からは「親子とは何か」と題し、「親子」を民法がどう規定しているのか最高裁の判決など例をあげてお話くださり、弁護士の宮地光子先生からは「家族のなかの個人の尊厳に司法はどう関わってきたか」と題して、DVと面会交流、夫婦別姓、憲法改正の動きなどから、個人の尊厳が尊重されていない問題について、臨床心理士の羽下大信先生からはDV加害男性の非暴力プログラムでの経験からお話しくださいました。

それぞれの立場、それぞれの切り口からのお話は、どのお話もわかりやすく、考えさせられ、とても勉強になりました。

そして最後は、人は人とのつながりのなかで成長していくことを再確認し、盛況のうちに幕を閉じました。パールノートの連弾の演奏に合わせ、懐かしい夏の歌を歌いながら。

懐かしく理事の先生方とも何年かぶりにお会いできたのも嬉しかったですし、二つのプロジェクトが10年以上活動を継続していることにも感動を覚えました。

私自身は、2002年設立から10年近く副理事長をつとめ主に事務局をしてきましたが、数年前から理事になり今は特に何も活動はしていません。若い世代が活動を継続し、また引き継いでいってくれていることは何と有難く、また素晴らしいことかと思います。そして、15周年イベント開催にあたり様々ご準備くださった皆さまにもありがたく、感謝の気持ちでいっぱいの15周年記念イベントでした。

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2017.06.27 グループ/講座
女性が自分自身の人生の主人公になるためには

今日から、女性心理学フリートーク『女はみんな女神』読書会がスタートしました。
18時半にスタートして20時まで、あっという間に90分が過ぎ、感慨深い気持ちで今日のグループを終えました。

本書は、ちょうど女性ライフサイクル研究所が設立された1990年10月に、村本詔司さん、邦子さん(前所長・現顧問)によって翻訳出版されました。そして研究所開設当初より、本書を使用した女性心理学フリートーク『女はみんな女神』が月一回でスタートしました。そこで私も本書と出会いました(本書についてはこちらをご参照ください→★

まず本書を読んで「ああ、そうか!」と当時の私自身の悩みに気づきを得ることができました(当時は新米の母親でもあり、子育てと仕事との間で葛藤していました)。

また、人生前半で起こった出来事を振り返り(子ども時代から青年期まで)、自分の人生の選択に影響を与えてきた自分の内側にある力(女神元型)と外側の圧力 (家族や社会の期待など)の両方に気づくことができました。

そして、これから自分はどうありたいのか、何を大切にしたいのか、どう生きたいのか・・について自覚的に考えられるようになり、未来も含めて肯定的に希望をもってイメージすることができました。

以後も、人生の困難や葛藤に遭遇するたびに、本書を開いて何度も読み直し、自分のなかの女神元型がもつ心理的課題を確認したり、課題を乗り越え成長するためにはどうすればよいかについての知恵を授けてもらいました。『女はみんな女神』はいわば私にとって人生のバイブル! ともなったのでした。

20代だった私もあっという間に50代に。3年前にスタッフと一緒に『女はみんな女神』を復活、そして今年度もこの本で読書会を開催する運びになりました。本書で読書会をやりたい!と、若手カウンセラーの朴がこの本を選んでくれたのでした。これからこの読書会で、世代を超えて女性同士が語り合い、女性の生き方の多様性を発見していけることを嬉しく思います。

多くの人にこの『女はみんな女神』を知っていただけるといいなと思います。
女性心理学&ユング心理学から生まれた本書に学び、自分らしさを発見し、自分らしい生き方を考えてみませんか。

自分が関心を持ち心惹かれるのは何か、仕事、他者との関係(男性との関係、女性との関係、両親との関係、子どもとの関係など)、ライフサイクルの段階に応じておこる変化や課題、人格特性・・など、女性のさまざまな側面やタイプについて、女神を通して理解を深め、人生のヒントに役立てていただければいいなと願っています

次回は7月25日(火)18:30~20:00です。皆さまのご参加をお待ちしています♪


【関連記事】
2017年4月FLCエッセイ「女性にとって『自分らしい』生き方って?」
2014年1月FLCエッセイ「カウンセリングの窓から~私って誰? 本当の私らしさって?」

             今週のお花。実家の畑で育ったあじさいです♪
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2017.06.18 グループ/講座
今月のセルフケア・グループ&女性のトラウマ読書会

今日は一日、グループの日。

午前は「女性のためのセルフケアグループ」の二回目、「安全な場所のイメージを創る」がテーマでした。
このグループは全5回のクローズドグループ(参加メンバーが固定しているグループ)なので、メンバーと一か月ぶりにお会いできるのが嬉しい✧という気持ちでお迎えしました。どんなことをしているのか、少し紹介すると・・

安全な場所のイメージとは、心の中にあるイメージで、ほっとしたり、リラックスしたり、穏やかな気持ちになれる場所を想像します。それは実際にある場所でもイメージの場所でも、入り混じっていても構いません。辛いとき、落ち込むとき、ストレスを感じる時など、イメージのなかで安全な場所を想像することで、いつでもどこでもその場所にいって、心を休息させることができるのです。

今日のアートワークでは、安全な場所をイメージして、それを好きな画材(クレヨン、クレパス、絵具、水彩色鉛筆など)を使って画用紙に描きました。
自分だけの特別な場所✧、世界に一つだけの大事な場所✧を描き、それぞれの場所の意味をシェアする・・、このアートワークは私自身とても好きです。

アートで描いた後は、身体感覚への「気づき」を大切にする時間をもちます。ソマティックエクスペリエンス(SE)の手法を用いながら、「安全な場所」を五感でイメージしました。

ちょうどお昼に終了。皆さんと一緒に、心地よく、いい時間を過ごせてよかったなぁと、私自身も嬉しい気持ちに満たされました。

そして午後は『心的外傷と回復』を読む読書会。
第三章「離断」がテーマでした。

この章では、トラウマ的出来事がいかに人間関係の絆や地域社会とのつながりを引き裂き、「世界のなかにいて安全である」という感覚、基本的信頼感を壊すか、そしてそれが、他者との関係によって形成され維持されている自己(セルフ)に損傷を与えるかについて説明されています。
また安全感、基本的信頼感を回復するためには家族、友達、恋人など身近な人からケアされること、社会的支援や支持的な環境が必要なこと、自己の肯定的な見方や自己の尊厳を回復していくためには自分以外の人からの援助が必要なことについて書かれています。

この章を読んでいつも思うのは、他者との温かいつながり、他者や社会からの支援が回復のためには不可欠なこと、重要なことを、もっと世の中で理解されるようになってほしいということ。では社会的な働きかけとして、私に何ができるか・・、ということを考えさせられています。

午後のこのグループはオープングループ、いつからでも参加は自由なグループです。初めて参加くださる方、継続してご参加くださる方などいろんな方と一緒に、互いに「グループのルール」を守るという約束のもと、安全性を確保しながら、感じたこと、印象に残ったこと、質問したいことなどシェアしています。

今回も今日のテーマについて学び、思いを分かち合い、理解を深めました。そしてグルーブを閉じるとき(終了時間)、私自身にとってもこのグループは「社会とつながる場」となっているなぁと「つながり」を実感できたことに喜びを感じました。

来月は7月30日です。また来月のグループを楽しみにしています。関心のある方はぜひご参加ください。女性のトラウマ読書会グループの案内はこちらです。→★


            グループの部屋の棚を片付けてスッキリ。少しずつ模様替え中。
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2017.06.07 グループ/講座
家族、子ども、女性の支援

今日は一日雨。雨の日は心なしか外の世界も、自分の内側の世界も「静か」になるように思います。今日は研究所で面接しながらも、ゆったり静かに過ごしました。

先週は、家族、子ども、女性の支援に関する講師として教育に関わった一週間でした。
5月30日は、大阪府立大学大学院の家族看護の授業で、コミュニケーションや援助関係についての講義と演習、
6月3日の夜は、第6回CARE支援者向けワークショップを開催、
6月4日は、立命館大学大学院の司法臨床の授業のお手伝い。司法臨床では「女性と人権」をテーマに取り組まれていますが、この日はDV、セクシュアルハラスメントのロールプレイ実習で協力させていただきました。

「教えることは学ぶこと」をいつも実感します。「教え-教えられる」関係を通して、私自身もとても学ばされ、気づきが深まりました。気づいたことは臨床に還元し役立てていきたいと思います。

さて、CAREワークショップでは、終了後に参加者の皆さまに感想やご意見などをお聞きしています(詳しくはこちら⇒★)。「日本では教える・指導する方法がまだまだ標準で、子ども観、子どもの視点というのは少数派だと思いますが、プログラムが拡がったらいいなと思います。」というご感想もいただき、じーんと胸があつくなりました。

子どもが大人と温かい関係を築き、自分が価値ある存在と思え、自尊心や自信をもって活き活き自分を生きられることを願って、これからもCAREワークショップを継続していこうと思います。ご参加くださった皆さま、ありがとうございました! 

次回支援者向けワークショップは、12月16日(土)の予定です。詳しくは9月頃、ホームページにてご案内させていただきます。
※支援者の方にはCAREワークショップとして年二回ペースで開催していますが、保護者の方には個別にカウンセリングのなかでCAREプログラム(心理教育)を提供しています。関心のある方はお尋ねください♪


最後にNPOからご案内です。
「誰もが安全に安心して暮らせるコミュニティをつくる」ことを目指して設立されたNPO法人FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワークが、設立15周年を迎えました。来る7月9日に記念イベント「家族の状況は変わったか?」を開催します。詳しくはこちらをご覧ください。⇒★ ぜひ多くの皆さまのご参加をお待ちしております。


               今日のお花。花びらの曲線が優雅でうっとり。
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2017.05.26 講師活動
臨床心理士しての働き方、私の場合

昨日は久しぶりに立命館大学へ。ゲストスピーカーとして臨床心理学を学ぶ院生さんにお話させて頂く機会をいただきました。臨床心理士が他の職種の方とどう連携しながら働いているか、地域での経験を中心に紹介しました。

臨床心理士となって十数年、女性ライフサイクル研究所での臨床を中核におきながら、より女性の生活に近い現場へと地域に出向いて、非常勤カウンセラーを務めてきました。女性センター、総合病院産婦人科・小児科、児童相談所と三つの職場のなかで、女性相談員、弁護士、医師(精神科医、産婦人科医、小児科医など)、看護師、助産師、医療ソーシャルワーカー、社会福祉士、児童福祉士などの専門職の方から事務局や事務職員まで、現場に応じて様々な関わりがありました。

また、直接の接点はないけれど、他の職種の方やクライエントさんを通して、間接的に連携することもありました。保育士、保健師、教師、子育て支援課職員、子育て訪問支援員、介護士、ヘルパー・・など、より女性や子どもの生活に密接に関わっている方々です。場合によっては、直接お話することもあります。

今回、自分の経験を振り返って話をすることで、改めて認識できたこと、気づいたことがあります。
女性に子どもがいる場合は特に連携が必要となってくることが多いこと、女性の(母親の)支援者、子どもの支援者など連携するためには共通理解が必要なこと、そして連携とは信頼関係をつくることであり、丁寧に話し合っていくことに他ならないのだと。

これからも、当事者であるクライエントさんを中心にしながら、信頼関係づくり、丁寧なコミュニケーションを心がけていければと思います。

臨床心理士の働き方も現場のニーズによって異なると思いますが、私の経験も一つの例として、学生の皆さまのお役に立てたなら嬉しいです。


                  新緑がまぶしいこの季節、清々しくて心地いい。
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