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所長のブログ~ただ今修行中

2024.09.09 日々のこと
9月を迎えて

9月に入っても厳しい暑さが続いています。

この一か月は酷暑、地震、台風・・など、自然災害のリスクを意識し、生活を取り巻く自然環境とのつきあい方を考えさせられる日々でした。

一時的でしたが猛暑のなか停電を経験し、クーラー(電力)がないとこんなに生きづらい環境にいるんだと実感。8月最終週はコロナ渦以来数年ぶりに東京にいきましたが、行は大雨により新幹線が一時ストップ、帰りは台風の影響により新幹線が全面ストップ、急遽飛行機のチケットをとるも雷の影響のために出発が遅延・・。無事に到着するまで落ち着かない・・といった経験をしました。 
 いつ何がおこるかわらかないと不安を感じるとき、人の温かい言葉やサポートにほっとし、安心につながることも実感しました。当たり前の日常は当たり前ではないと感謝の気持ちを忘れずに、日々の助け合いを大切にしていきたいと思う今日この頃です。

さて、昨日は二か月ぶりの「女性のトラウマ読書会」(8月はお休みでした)。

今日の読みあい箇所は『なぜ私は凍りついたのか~ポリヴエーガル理論で読み解く性暴力と癒し』11~13章で、性暴力被害裁判、加害者臨床について読みあいました。毎回、グループの皆様の感想や意見を聞きつつ、自分の感じたことを言葉にすることで、言語化できなかったものに「気づき」を得ることができるように思います。

性暴力の被害、加害が起こる背景にある社会の問題、女性を性の対象としてみる文化社会の問題は見過ごせません。子どもの時代に、子どもが養育者と安全で安心できる愛着関係を築けるようなサポートを望むと同時に、子どもが人として大切な価値観について学べるよう人権教育や性教育が充実するよう願ってやみません。



先週のお花。気温が高いのでお花も大変です(泣)。
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2024.08.02 学び-ワークショップ他
夏本番

連日酷暑のなか、皆さまいかがお過ごしでしょうか。
前回のブログをみると、ちょうど2か月前。7月は駆け足に過ぎ、8月夏本番を迎えています。

休日はオンラインでの研修や講座、結婚式や法事など、日々の予定をこなすことで時間が過ぎてしまいました。もちろん、一つ一つが大事なものです。
ただ最近うっかりミスが続き、これはキャパオーバーのサイン! とまずは限界設定を意識し、タイムマネージメントが上手くなりたい~と願う今日この頃です。

ところで、どうして研修や講座を受けるんだろうと自分に問いかけてみました。臨床の仕事と直結するので自己研鑽になることはもちろんですが、私自身の健康のためにも役立つものだから、という返答が自分(セルフ?)から返ってきました。
私のいう健康とはWHOが定義する健康です。「健康とは、病気でないとか、弱っていないということではなく、肉体的にも、精神的にも、そして社会的にも、すべてが満たされた状態にあることを言う。(日本WHO協会訳)」つまり、学ぶことは自分の落ち着きをとりもどし、社会的なつながりを感じるセルフケアにもなるのです。

この間も、身体志向のトラウマケア・アプローチであるセンサリーモーターサイコセラピー(SP)、EMDR学会主催の継続研修、親子支援のPCIT(親子相互交流療法)の講座などの学びの場がありました。いずれも内容が「人間」に関すること。そして「つながり」に関すること。私にとっては生きることの深淵に触れるような体験でもあり、個を超えた「つながり」を感じられるような体験にもなります。一人一人の人間が生きていることに畏敬の念を感じます。
その体験は、私自身に精神的な落ち着きや安定感、スピリチュアルなつながりをも体感させてもくれるのです。

さて、先月は3つの読書会がありました。研究所主催の「女性のトラウマ読書会」と「スタッフ読書会」、そして一参加者として参加した全12回の「朝の読書会」。
朝の読書会の本は『「悪い私」はいない~内的家族システム(IFS)による全体性の回復』。本のタイトルにも惹かれましたが、第一章を読み始めてすぐ慈愛に満ちたIFSの世界観に引きこまれていきました。これから私のなかのパーツやセルフとどんなふうに出会えるかのか、とても楽しみです。

8月はセンサリーモーターサイコセラピー(SP)ワークショップ、トラウマインフォームドケア講座、ソマティック・エクスペリエンス(SE™)マスターコース、が控えています。夏休みは小休止をしつつ、元気に夏を乗りきりたいものです。

まだ暑さのピークは続くようです。
皆さまも体調にはお気をつけて、日々(生きることを)頑張っている自分をケアしてあげてくださいね。

7月天神祭宵宮 出番を待つ御神輿(研究所のすぐ近く)
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25日本宮祭の日、エネルギッシュな掛け声とお囃子が響きわたりました。
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2024.06.02 日々のこと
6月がスタートしました

あっという間に6月に入りました。月一回のブログを目標にしていますが更新できず、6月を迎えました。
日々の生活リズムは、仕事とプライベート生活、そして研鑽のための学習や研修で、一か月半が過ぎました。
また日々、目の前にある現実を生きつつも、人の命やライフサイクルについて思いを馳せていました。

研鑽としてはトラウマに焦点をあてたソマティック・アプローチの学習に勤しみました。
ソマティックなアプローチを学ぶことは、生きるということの深遠さに触れることでもあります。

5月にスタートした女性のトラウマ読書会『なぜ私は凍りついたのか~ポリヴェーガル理論で読み解く性暴力と癒し』では、「はじめに~第三章」までを読みあい、性暴力の現状と刑法改正と問題点について、ボリヴェーガル理論について皆で学びました。
研究所スタッフ読書会では4月は『トラウマと身体~センサリーモーター・サイコセラピーの理論と実践』「はじめに~第一章」の階層的情報処理(認知、情動、感覚運動)について、5月は『複雑性PTSDの理解と回復』「はじめに~第一章」の複雑性PTSDについての基本的理解にについて学びました。

個人の研鑽としては、昨年トレーニングを受けたSP(センサリーモーター・サイコセラピー)の卒業生として学ぶ機会に参加したり、SE™(ソマティック・エクスペリエンシング®)のテキストを読み直しコンサルテーションを受ける等、トラウマへのソマティック・アプローチの知識を整理し、自分を振り返る時間を持つことができました。

学びに終わりはありません。来年一月から始まる関西でのSE™トレーニングも楽しみにしています(詳しくはこちらをご参照ください⇒)。日々研鑽に努め、成長を感じられるように切磋琢磨していければと思います。

ちなみに、最近お気に入りのセルフケアは、お天気のいい日の休日、外を歩くこと。
今月は雨の日も多くなると思いますが、四季の変化や街の様子を感じながら、外を歩く時間を楽しめればいいなと思います!

先週のお花。芍薬が咲くのが楽しみです。
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2024.04.12 日々のこと
2024年度がスタートしました!

寒暖の差が激しいながら、日中はずいぶん暖かくなりました。
花や緑も芽吹く、心地いい季節を味わっています。

今週は今年度初のスタッフ会議がありました。今年度のスタッフ研鑽の時間は読書会に決定。図書も二冊と決まりました。『トラウマと身体』『複雑性PTSDの理解と回復~子ども時代のトラウマを癒すコンパッションとセルフケア』です。『トラウマと身体』では、トラウマの身体志向アプローチの土台となる神経生理学的な理解を深め、『複雑性PTSDと回復』では複雑性PTSDの基本的理解や姿勢を共有し、臨床実践に生かすことができればと思っています。

スタッフそれぞれが、様々な現場で臨床の仕事に携わりながら、研修や講座にも熱心に参加し研鑽を積んでおられ、皆の勉強熱心さに、私自身もとても刺激を受けています。今年度もスタッフ読書会で学びあう時間を楽しみにしています。

私自身の研鑽としては、先週二つに参加しました。
一つは、関西@心理臨床を学ぶ会主催「複雑性PTSDの子どものトラウマと回復」の一日ワークショップで、講師の峯輝子先生から「環境調整、ホログラフィートーク、その他で子どもの回復を援助する」について学ばせて頂きました。講義から実習まで充実した学びの時間で一日があっという間でした。心理教育の参考となる良書をたくさんご紹介くださったので、ぜひ読んでみたいと思います。

もう一つは、PCIT研修センター主催のオンライン講座「Dr. Choeの子どもの発達行動学 実践講座 第1回 総論」をオンデマンド配信で現在視聴中。崔明順先生の貴重なお話、時間をとってしっかり拝聴しようと思います。

なお、今年度の支援者向け読書会の案内もアップされました。
現場で女性の支援に携わる皆様とも学びわ共に深めてゆければと思います。
関心のある方は、ぜひこちらもご覧くださいませ。⇒★「女性のトラウマ読書会」

来週から連休まで、仕事や研鑽で予定はびっしり詰まっていますが、お天気のいい日には季節を楽しむ時間をとれればと思います。

ワークショップの帰り、大阪城公園で桜を楽しみました

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2024.03.31 日々のこと
2023年度の終わりに、感謝を込めて

2023年度の仕事も昨日で終わりました。明日から新年度を迎えます。

皆様のご支援と信頼に支えられ、今年度も無事に終えることができました。
心より感謝申し上げます。

私が研究所の所長を引き継いでから、ちょうど丸10年が経ちました。
10年長いようで、あっという間でした。
所長として至らぬ点は多々ありますが、信頼を寄せてくださる皆様方とのご縁やサポートに恵まれ、10年続けてこれたことに心から感謝の気持ちです。

次年度から所長としての次の目標に向かって、歩みをすすめていく所存です。
身体的には老いと向き合わざるを得ませんが、心は成長できるよう研鑽を積んゆければと思います。
引き続き、ご愛顧くださいますよう何卒よろしくお願いいたします。

さて、2月、3月の研究所の予防啓発活動報告です。
2月は大東市での保護者向けCAREワークショップを全2回で実施、
2月・3月は女性のトラウマ読書会を開催しました。

そして次年度も引き続き、カウンセリング/心理療法を提供する臨床活動から子育て支援・支援者支援の予防活動まで取り組んでいきます。

私自身も、よりよい心理臨床サービスを提供できるよう研鑽を積んでいきたいと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。

今年もシクラメンが満開に咲いてくれました。
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2024.02.03 CARE/PCIT
子どもとのよい関係を育む子育て講座、PCITトドラーの子育てスキル

令和6年能登半島地震の発生から一か月が経ちました。被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。甚大な被害と今もなお厳しい生活を余儀なくされていることに胸が痛む思いです。被災地の皆様の安全と一日も早い復旧・復興を心よりお祈り申し上げます。

活動報告です。
2月2日金曜日は東大阪市にある「若江岩田みんなのひろば・きらりっこ」にて、「子どもとのよい関係を育む子育て講座~PCITからエッセンスを学ぶ」の講師を務めさせて頂きました。

ご参加くださったのは、乳幼児さんの子育て中のお母様6名。内容は、0-3歳までの乳幼児を育てる親御さんに使っていただけるよう、PCITのエッセンスとして、子どもとのよい関係を築くためのPRIDEスキルと乳幼児さんの感情調整を助けるCARESスキルを中心に、ロールプレイでの練習もいれながらお話させていただきました。

初めて話すテーマに「話が長くないかな・・」とドキドキしながら「親御さんにぜひ伝えたい!」という思いで臨みましたが、参加者の皆様がウンウンとうなづき、熱心な眼差しで私を見て話を聞いてくださっているのが伝わり、とても勇気づけられながら話をすすめることができました。一期一会の出会いですが、お母様の反応も聞きながら対面でお話させていただけて、とても有り難い気持ちでした。

講座の後のアンケートでは「わかりやすかった」「ぜひやってみたい」と肯定的な感想をお寄せくださっており、ほっと嬉しい安堵感。親子の温かい関係を築き、子どもの心の土台を育て、子育てが楽になるPCITの子育てスキルが、少しでも役にたてていただけると嬉しいです。

講座の前には、「きらりっこ」の親子の遊びの場に少し入らせて頂きました。地域に親子で自由に遊びに来れる場があるのはとてもいいなと、とても温かい気持ちになりました。「きらりっこ」のスタッフの皆様、このような機会を頂き、本当にありがとうございました。

PCITトドラーに関心がある方は、ぜひ『1日5分!PCITから学ぶ0~3歳の心の育て方』をご覧ください。
女性ライフサイクル研究所にて、乳幼児と親御さんへのPCITトドラーセッションも提供しています。「PCITトドラーご案内」のページもあわせてお読みいただけると嬉しいです。

今週のお花。チューリップ、スイトピーなどお花は春です。

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