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所長のブログ~ただ今修行中

2016.11.20 学び-学会・研究会
PCIT&CARE 合同研究会に参加しました

 11月19日(土)・20日(日)と白梅学園大学(東京都小平市)で開催された「第6回PCIT-Japan&CARE-Japan合同研究会」に参加しました。(PCITについてはこちら、CAREについてはこちらをご参照ください)

 一日目の大会シンポジウムのテーマは「PCITとCAREの共通点と相違点」。
 クリニック、児童相談所、児童養護施設と、それぞれの現場でのPCIT、CAREの実践と地域連携についての発表、そして指定討論と、刺激的な時間でとても勉強になりました。ポスター発表も皆さん各地域、各現場でそれぞれ工夫して実践されているんだな~と感動する思いで聞きました。

 二日目の今日は一日、PCITスキルのブラッシュアップのための講座を受講。
 実践的な内容で、復習と予習ができて整理になりました。子どもと親御さんに役立てていただけるよう、頑張ろう~と気持ちを新たにしました。いつもサポーティブな講師の先生、スタッフの皆さまに感謝。

  一日目は風邪を引きかけてしまい夜の懇親会は出れずに残念(夜は身体を温め指圧マッサージを受けて、翌日は無事復活!)。でも、休みの時間に関西から来られている方々とお話しすることができ、温かい交流が嬉しく、力づけられました。また再会できる日を楽しみに、日々の臨床にコツコツとりくんでいきたいと思います。

               気持ちのいい朝でした。白梅学園大学キャンパスより。IMG_1875 (2).jpg

  

 

2016.11.18 講師活動
『叱れない親、叱りすぎる親』、講師をつとめさせて頂きました

日中はいいお天気が続いています。
昨日は、京都府長岡京市中央公民館主催、家庭教育学級講座『叱れない親、叱りすぎる親』の講師を担当させて頂きました。

最近の親は子どもを叱らない・・と言われるけれど、親の方はどう叱ればいいの?どう叱っていいかわからない・・と不安を抱えています。また、叱りすぎる親も、自分ではよくないと思っていても、子どもが言うことをきいてくれなかったり、余裕がもてなくて、ついイライラして叱りすぎてしまう・・ということがあります。叱るってむずかしい・・けど、どうやって、しつけをしたらいいの? 
そんな親の不安が少しでも減って子育てが楽になるように・・・、という気持ちで、お話させていただきました。

前半は発達段階に応じたしつけのポイント、後半は子どもがいうことをきいてくれやすくなるコツとしてCAREプログラムのエッセンスを紹介。子どもが言うことをきいてくれやすくなるには、まず「子どもとのリードについていくコミュニケーション」を一日5分、意識してみること。コミュニケーション・スキルのポイントをロールプレイを通して学んでいただきました。

子どもは親の「関心」を必要としています。子どもに「ダメ」と叱っても、その行動が改善するよりむしろ悪化してしまうのは、誤った学習をしてしまうからです(=親が注目してくれる)。「繰り返す」「よい行動を褒める」等、ポイントを押さえたコミュニケーションを意識することで、関係が温かくなり、相互作用が改善して、言うことをきいてくれやすくなること・・など、お話させて頂きました。

参加者の皆さまは熱心に参加しくださり、ロールプレイも楽しんでいただけたようでよかったです!

この講座の紹介が今朝の京都新聞洛西版に掲載されました。子育てが少しでも楽になるヒントになってくれていたら・・・嬉しいです。

           温かい日差し、長岡京市の景色は静かで風情がありました。
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2016.11.13 グループ/講座
11月の『心的外傷と回復』読書会を開催しました

今日も朝からいいお天気。日中の最高気温は22.8度と温かい一日になりました。
午後は『心的外傷と回復』読書会。今日の読み合いは「第七章 治癒的関係とは」。

回復のための第一原則はエンパワメントであり、サバイバーが回復の主体でありつづけること、もう一つの原則は自己統御権、自己決定権を取り戻すことであると言います。

「回復は人間関係を網の目にしてはじめて起こり、孤立状態では起こらない。」と、他者との新しい結びを創ることも回復の基礎となります。

そしてこの章では、治療関係において起こる外傷性転移(来談者の情緒反応)、逆転移(治療者の情緒反応)について詳しく説明されています。どちらも良質の治療関係の発展を妨げますが、避けられません。なので予防のためには、クライエントと治療者双方の安全を保障するものとして、治療契約と治療者に対するサポートシステムが大切であると書かれています。

グループで話し合う中で、境界と柔軟性、一緒に話し合うことの大切さを再認識。協働するということについて整理することができました。私にとってこの読書会は、サポートシステムの一つになっています。支援者の方々と学び、体験を共有することで、また頑張っていこうと力づけられています。


次回は12月第二日曜日、回復の第一段階「安全」がテーマです。関心のある方はぜひご参加ください♪

※読書会について詳しくはこちら→支援者支援『心的外傷と回復』を読む~女性のトラウマ読書会のご案内
※トラウマと回復の段階について詳しいことはこちら→トラウマからの回復とレジリエンス・モデル~回復の三段階と8次元

                                     ミントとイタリアンパセリ、植え替えるとどんどん大きくなっています!すごい
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2016.10.30 グループ/講座
10月『心的外傷と回復』読書会&第5回CAREワークショップを開催しました!

昨日に引き続き、今日も気持ちのいいお天気。昨日土曜日の夜間は支援者向けCAREワークショップ、本日の日曜日は午後から『心的外傷と回復』女性のトラウマ読書会でした。

『心的外傷と回復』読書会の読みあいは、第6章「新しい診断名を提案する」。虐待やDVなど、恐怖に晒され自由をはく奪された被害者のトラウマ症状は、PTSD(外傷後ストレス障害)や他の診断名では説明できないと、複雑性PTSDが提案されるに至った経緯について学びました。

本の内容は重いですが、参加者でそれぞれの経験を分かち合うことは視野が広がりますし、希望を感じる場です。研究所が面しているバス通りは日曜日は比較的静かなので(商店街は賑わっていますが)、沈静しつつもほっこりした時間となっています。ご参加くださいました皆様、ありがとうございました。

それから・・、土曜日は18:30-21:30まで、第5回目の支援者向けCAREワークショップを開催しました。定員8名の研修ですが、ありがたいことに募集してすぐ満員御礼に。
トラウマ予防の取り組みとしてCARE(&PCIT)を学んできましたが、口コミでCAREに関心を持って下さる方が増えて嬉しく思います。今回は、心理、教育、福祉分野で子どもと関わる支援者の皆様がご参加くださり、和気あいあいとした温かい雰囲気のなかで学びあいました。

CAREワークショップの特徴はロールプレイ。今回も、「ロールプレイで子どもを役をしたことが何より学びになった」等、感想をいただきましたが、CAREプログラムは体験から学べるよう工夫されています。

私もそうでしたが、子どもの役になってみることで、大人の関わり方一つでこんなに気持ちが温かくなり、自分が「まとまる」(安心して集中できる)感じになれものだと実感します。一日5分でいい、というのもミソです。

「ダメでしょ」「どうしてこれができないの」など、何度言っても子どもがきいてくれなくて困る・・というのは大人が経験するよくある悩み。つい悪循環してしまいますが、そんなときにもCAREがヒントを教えてくれています。CAREでは子どもが言うことをきいてくれやすくなるコツが詰まっているのです。

さて、大人と子どもの遊びの場面のロールプレイでは、一緒にそばにいる私もほっこり温かい気持ちになってきました。CAREで教えてくれている「子どもとの間に温かい絆をつくるコミュニケーション」が拡がっていくといいな~と思います。3時間、熱心にご参加くださいました参加者の皆さまには心から感謝いたします。

保護者の皆さまには、子育てや子どもの相談のなかで、必要に応じてCAREプログラムを提供させていただいていますので、関心のある方はお気軽にお問い合わせください。

              研究所の玄関の照明がLEDに。明るい!
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2016.10.23 学び-ワークショップ他
複雑性悲嘆の心理療法について学ぶ

10月も毎日があっという間に過ぎていきます。
先週は、東京の国立精神・神経医療研究センターで開催された「複雑性悲嘆の認知行動療法研修」に参加しました。

大切な人を失ったとき、「急性悲嘆」と呼ばれる反応が起こります。
悲しみと切望を伴う心の痛み、信じられない気持ち、思慕、怒りや抑うつなど様々な感情が生じたり、他の人が目に入らなくなったり、思い出させるものを避けたり、現在の生活から切り離されている感覚や無感覚が起こると言われています。

こうした悲嘆は普遍的なもので、自然な反応です。支えてくれる人がいて、悲嘆の過程を共に歩んでくれる人がいることで、時間の経過と共に少しずつ回復していくものです。喪失の現実を受け入れ、亡くなった人を心の中に位置づけていくと言われます。

しかし、何年たっても深い悲しみや苦痛などが軽減せず、生活に支障や障害が出ていたり、人生に目的や意味、喜びや満足がない・・という場合、「複雑性悲嘆」という心理状態にあると考えられます。研修では、複雑性悲嘆の治療として、悲嘆症状を解決して自然な回復を促進するための認知行動療法を学びました。

セラピストとして大切なのは「ともに歩むこと、コンパニオンシップ(companionship)」。
この言葉が一番印象に残りました。心を寄せてともに歩むこと、大事にしたいと改めて思いました。

複雑性悲嘆のための筆記療法というのも研究されているそうです。外出がむずかしい方でも電子メールで利用できるというのはいいなと思います。また学ぶ機会があればと思います。


        ガーデンシクラメン、スタッフが寄せ植えをしてくれました♪
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2016.10.10 日々のこと
コミュニケーションの難しさと大切さ

 
 この連休は日頃できないことをと、実家に帰省していました。介護のために月一回は実家に帰ろうと決めて早一年半。日頃は実家近くに住む妹家族が介護をしてくれていますが、少しはできることをしないと・・と。

 今、今までの人生のなかで一番、親や姉妹と関わっているように思います。思春期の頃からは親から距離を置き、家を出てからは益々離れ、自分の生活や自分の家族、仕事のことで精いっぱい・・で、この年まできました。でもいつの間にか親の介護のときを迎え、さまざまな問題を目の前にして、今や毎日のように妹らとコミュニケーションをとるようになりました。地域の福祉、周囲の人々の助けを借りながら、「老い」、「人生」、「生きる」とは何か、について学ばせてもらっている感じがします。

 そして今日は大阪に戻り、映画『聲の形』を鑑賞しました。映画評論をみて、いじめがテーマと思って観に行きましたが、いじめについて考えさせられることはもちろん、登場人物一人一人に物語があり、引き込まれました。「伝えたいのに伝わらない。欲しいのに得られない」、コミュニケーションのもどかしさ、向き合いたいけど向き合えなさ・・そんな切なさ、愛おしさをしみじみと感じさせられる映画でした。バックで流れる音楽も内面を描写しているようで時に切なく、悲しく、美しかったです。

 ラストシーンは感動の涙。人は人に助けられ支えられて、何とかやっているし、生きていけるのだよねと、ほっと胸をなでおろしました。
 コミュニケーションは難しい、けれど・・、だから・・、大切に、自分の思いを言葉にしていくことができればと思いました。

          青く澄みわたる秋の空。大阪ステーションシネマ、風の広場より。

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2016.10.02 グループ/講座
今月の『心的外傷と回復』読書会

あっという間に10月になりました。今日は10月とは思えないような蒸し暑い一日でした。
午後からは『心的外傷と回復』女性のトラウマ読書会でしたが、今日の読みあいは、第五章「児童虐待」。

この章では、児童虐待が子どもにどのような心理的影響を与えるのか、児童期の慢性的・反復的トラウマについて、生存者の証言や研究をもとに詳しく書かれています。

虐待者と一次的愛着を保つために子どもは様々な心理的防衛を働かせること、解離による虐待の否認、「もう一人の自分」たち(断片的人格)の発生、自分は「生まれつきの悪い子」という自己感覚の発達、またそれをカバーするために「いい子」であろうと努力し続ける等、アイデンティティの問題や人格の断片化が起こること、そしてそれは成人してからも対人関係を妨げるということを再確認しました。

週末、DVの子どもへの影響についてインタビューを受けた記事が配信されましたが(→詳しくはこちら)、DVも子どもにとっては虐待的環境です。虐待・DVが起こっている家庭は世間から孤立していますが、子どものSOSのサインに周囲が気づくことができればと思います。

この読書会は13時半からスタートし、15時までのグループですが、いつもお昼に集合して、スタッフと一緒に「場」を整えて準備します。日曜日は平日とは違って、時間がゆったりと流れるように感じます。ほんの僅かな時間でも、ゆったりした時間の流れを感じると、ほっと一息つきます。参加者の皆さまも楽しみにして下さっていることを嬉しく思います。

明日からまた一週間が始まります。日々の臨床をコツコツと積み重ねていきたいと思います。

             少し曇り空、公園も静かでした。
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2016.09.12 講師活動
虐待予防と子育て支援、講師を務めさせていただきました

今日は午後から京都市内で開催された子育て支援の研修会に講師として出向きました。
この研修会は、保育・幼児教育の専門職の皆様が、私立・市立・国立の垣根を超えて共に学び、共通認識を深める場として、毎年開催されているものです。

「子どもの育ちのなかで、背後にある親の様々な悩みにどのように寄り添えるのか」をテーマでしたので、私からは、親の背後にある悩みとして、親自身のトラウマとなっている被虐待体験、DVの問題についてお話させて頂きました。

グループ討議を中心においた研修会でしたので、「自分には何ができるか」「安全な環境を創るために何が必要か」を中心に考えていただきましたが、保育園(所)、幼稚園の先生方を中心に、保健センター、児童家庭課等の皆様方が、ビッシリとメモをとりながらグループ討議されているご様子に、心から感銘を受けました。

子ども、親、家族の安全・安心を守るために、皆で一緒に知恵を出し合って考える機会、話し合う機会は、とても重要だなと、私自身も大変学ばせて頂きました。
ありがとうございました!

京都から大阪に戻る帰り道、私自身も子育て中はたくさんの先生方に大変お世話になったなぁ~としみじみと過去が思い出されました。娘二人はO歳児保育からずっと、保育園・幼稚園でお世話になりました。無事に子育てが終わり、子どもが巣立ったのも、安全安心して幼児期を過ごさせていただいた基盤があってのことと、改めて感謝の気持ちでした。



2016.08.25 講師活動
ハラスメント研修、講師をつとめさせて頂きました

厳しい残暑が続いていますが、8月も残すところあと一週間となりました。
昨日は奈良にある私立大学にて、ハラスメント研修の講師を務めさせていただきました。キャンパスに着くと青い空が広がっていて、夏の空だなぁと感動。やはり大阪で見る空とは広さが違い、青い空と白い入道雲がとても美しく感じました。

講演では、ハラスメントとは何か、定義を押さえた上で、被害者の心理的影響、相談を受けたときの対応まで、ちょっとした演習も含めながらお話させて頂きました。ハラスメント研修は毎年開催されているとのことですが、教職員の皆さまが熱心にご参加くださり、とても有り難かったです。学長先生も聴いて下さり頭が下がる思いでした。

ハラスメントとは人権を侵害する言動のこと。キャンパスハラスメントには、セクシュアルハラスメント、パワーハラスメント、アカデミックハラスメントがあります。大学においてハラスメント防止に取り組む活動は、全ての学生、教職員、誰もが人格を尊重され、安全に安心して就学し、教育・研究、就労するためにとても大切なこと。今回、その意味について認識を深める貴重な機会を頂きました。このご縁に感謝いたします。

家庭内で起こる暴力、虐待やDVと、公共の場(教育の場、就労の場)でおこるハラスメントと、根っこはつながっていると思います。暴力が起こる土壌が変化していくよう、ハラスメント防止の意識啓発が進んでいくことを願っています。

そろそろ夏の疲れが出てきそうな気配ですが、睡眠、栄養には気を付けて、夏バテを防いでいきたいと思います。

          今週のお花。八重のユリ、花びらが優雅です。
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2016.08.07 トラウマ
絆の回復~トラウマ読書会から

夏本番。毎日暑い日が続いています。

本日は『心的外傷と回復』、トラウマ読書会がありました。今回の読み合わせは、第三章の「離断」。

トラウマ的出来事は基本的な人間関係の多くに影響を与えること、他者や世界と結びついているという絆の感覚(安全感、安心感、信頼という感覚)を壊し、それによって自己の肯定的価値や世界には意味があるという感覚を壊すこと、こうした感覚の回復のためには「人との絆」の再建が必要なこと、被害者の自立性を尊重するケアから社会的支援(社会が認知すること)の必要性まで、被害者の視点から学びました。

「他者と外傷体験を共有することが〈世界には意味がある〉という感覚を再建すめための前提条件である」という言葉が胸にストレートに入ってきました。この言葉をしっかりと心に留めていきたいと思います。

この読書会も、さまざまな立場の支援者の方と「共有」することに〈意味〉があると感じています。
ご参加、ありがとうございました。

        涼を求めて川辺へ。頑張ってますね。
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