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所長のブログ~ただ今修行中

2021.06.07 日々のこと
今年もオンライン学習が続きます・・

昨日も今日もいいお天気。梅雨の中休み、陽射しを感じ気持ちも晴れやかになります。

この半月、老親の緊急事態で一年ぶりに故郷に帰省する等、バタバタしていました。コロナ禍のなか老親とはすぐ会えませんが、姉妹で顔を合わせて久しぶりに話す時間がもてたことは有難いことと、ほっと安堵と感謝の気持ちでした。車窓から見える田や畑、山の景色にも癒されました。

さて、今年度もコロナ禍のなかでオンラインによるZoomセミナーや学習が続いています。
5月は東京EMDR開業者協会主催のセミナー「トラウマから死生学まで」(講師は岡野憲一郎先生)、一昨日は東海EMDR勉強会主催の「三分岐プロトコルによる治療計画の基礎」(講師は菊池安希子先生)に参加しました。岡野先生からは特に解離性障害について、菊池先生からは複雑性トラウマのEMDR臨床のエッセンスを学ばせて頂きました。今までなら現地に足を運ぶのは難しくて参加できなかったセミナーも、オンライン開催だからこそ気軽に参加させていただけて、有り難かったです。

先週は、非常勤講師を務める家族看護の授業がありましたが、今年もオンライン開催です。「複雑な問題を抱えた家族の心理」のテーマでは、毎年「DVと虐待」を取り上げています。DVや虐待が起こる家族への理解と支援について理解を深めていただければ・・と願ってのことですが、毎年、皆さんが熱心に学んでくださり嬉しく思います。

今度の日曜日は、研究所主催のオンライン読書会。「DVに晒された子ども」がテーマですが、まだ追加募集していますので、関心がある方はぜひ!お声かけくださいませ。(詳しくはこちら→★

緊急事態宣言中、感染者数は減少傾向にあるものの変異種増加の心配もありますが、適度に息抜きしながら、ストレスと上手くつきあっていければと思います。皆さまもどうぞお身体を大事にお過ごしくださいませ。

トルコキキョウ、久しぶりです。

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2021.05.09 グループ/講座
『DVにさられさる子どもたち』読書会がスタートしました

日中は汗ばむ陽気。家にいるのはもったいないようなお天気でしたが、今日は朝から一日Zoom。
午前はSEコンサルテーショングループに参加、午後は女性のトラウマ読書会。『DVにさらされる子どもたち~加害者としての親が家族機能に及ぼす影響』を読む、第一回目を開催しました。

本書は、DVの専門家、セラピスト、児童保護機関や裁判所の担当者、被害者である母親や子どもの生活に、個人的あるいは専門的な立場からかかわるすべての人に向けてかかれたもので、「ここに示した考察や実践的提言が、DV被害女性や子どもへの効果的な介入の実現に役立つことが私たちの願いである」と著者は言います。

本日は「序」「はじめに」「第一章ドメスティック・バイオレンス加害者とは」「第二章『力』を行使する親」を読みあいましたが、改めて、本書は子どものトラウマ・インフォームドケアの実践のための必読図書!、子どもと関わる支援者にはぜひ読んでほしい、という思いを強くしました。
著者ランディ・バンクロフトとジェイ・G・シルバーマン共に加害者カウンセリング専門家であり、加害者プログラムのディレクターであることから、広範囲の文献研究と長年の臨床経験を元にした考察と提言は説得力があります。

でも、本書は既に絶版になっていると、本日参加者の方から聞いてびっくり。広く読まれなくなるのはとても残念ですが、バンクロフト氏の本は他にも翻訳されているので、関心のある方にはご一読をお勧めします。(→★

なお、『The Batterer as Parent』の日本語版の本書は、ジャパン・ソサエティが主催した「日米女性リーダー交流プロジェクト」の成果として、アジア女性交流・研究フォーラム、せんだい男女共同参画財団、福島県青少年育成・男女共生推進機構、横浜市女性協会の4つの組織が共同で企画し、2004年に発行されています。ちょうどこの年に、改正・児童虐待防止法では子どもの目の前での配偶者間暴力は子どもへの心理的虐待であるとして明記され、改正・DV防止法では保護命令の範囲が被害者と同居する子どもにも拡げられました。

DV家庭においては児童虐待の観点から子どもの安全を考えることも重要であると、被害母子への支援や連携の必要性が認識されはじめたこの時期に、本書が発行されていることはとても意味深いことだと感じいります。

しかし、日本語版がでた2004年から既に17年たつというものの、DVが子どもに与える影響についての社会的認知はまだ十分ではないと感じます。
私自身も、本書を通してDVの影響について再学習しながら、現在のDV家庭を取り巻く社会的状況についても理解を深め、よりよい支援について考える機会としていきたいと思います。


可愛いアジサイ、ダンスパーティ。ほんと花が踊っているよう♡
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2021.04.22 ソマティック・エクスペリエンシング®
新緑の季節に~SEトレーニングとの再会

桜の季節もおわり、新緑の季節になりました。
コロナ感染拡大が心配な状況ですが、屋外にでて青々した新緑に元気をもらっています。

4月11日より関西SEトレーニングがスタートしました。待ちに待った関西でのSEトレーニング!
私もアシスタントとして参加させて頂いています。
先日、オンラインによる初級前半トレーニングが終わり、今、心地いい余韻を味わいつつ、日常に戻っています。
(※SEについて詳しくはこちらをご覧ください→SE™Japan

またこうしてSEを学べること、関西SEトレーニング・チームのメンバーの一人としてSEコミュニティの皆さまとご一緒できることに、幸せを感じています。学べることの喜びと、みなで一緒に取り組むことのワクワク感を感じながらの、充実した6日間でした。

今しばらくは、身体の疲れをほぐし神経系を休めつつ、この喜びを明日へのエネルギーにしていけるといいなと思います。

コロナ渦が続くなか、慢性的なストレスと上手く付き合うため、安全に上手く発散する工夫が必要です。
まずはこの季節からエネルギーをもらえるよう、いい天気の日には散歩しよう~! と思います。

皆さまもどうぞ、心と身体を大切にお過ごしくださいませ。

【関連情報】
厚生労働省「新型コロナウィルス感染対策・こころのケア」→


この2日間で一気にツツジが咲きました!
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2021.03.29 日々のこと
桜の季節に

桜の季節になりました。
昨日の雨もあがり、今朝はきれいな桜をながめ、心が洗われるような心地です。

昨年の桜はコロナ禍の緊張とともにあったことを思い起こし、あれからもう一年経ったんだなぁと、今元気に過ごせていることにしみじみ感謝の気持ちになりました。
油断はできませんが、春に咲く花々や木々、暖かくなる太陽の光から、自然のパワーを感じさせてもらいながら、新年度に向けて充電できるといいなぁと思います。

春は別れと出会いの季節でもあります。
別れの痛みや悲しさを感じることは、しっかり出会ってきた証でもあるかなと思います。
しみじみと別れを味わいながら心に留め、また巡ってきた新しい季節とともに、新たな出会いに心を開けていければなと思います。

女性ライフサイクル研究所も31年目に入っています。
今年度は「30周年」を意識して、私なりにちょっと頑張った一年でした。2021年度はどんな年になるのか??未知数ですが、まずは無理なく、自然体で歩めればいいなぁと思います。

皆さまにとっても、希望へと向かう春となりますように。


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2021.02.23 学び-学会・研究会
MBTトレーニングに参加しました

春の訪れが待ち遠しい今日この頃。
前回のブログよりあっという間に一か月が経ちました。

年をとるほど時間が経つのが早く感じられる・・と言いますが、本当にそのとおり。
この間には研究所主催の神経自我統合アプローチ・実践編&グループコンサル研修(1月30・31日)、定例の女性のトラウマ読書会(2月7日 )はじめ、オンラインでのコンサルテーション等、様々な学びの機会がありました。

そして2月11~13日には、昨年より待ちに待っていたMBT(Mentalization-based treatment)ベーシックトレーニングに参加させて頂きました。
MBTトレーニングは、英国アンナフロイトセンター主催のプログラム。日本メンタライゼーション研究会が事務局を務められ、昨年3月に開催される予定でしたがコロナの影響により延期、今年オンラインセミナーとして実施されました。

メンタライゼーション、メンタライジング・・の言葉は、近年研修などでよく耳にするので、一度その概念についてしっかり学べたらと関心持っていましたし、MBTはBPD(ボーダーラインパーソナリティ障害)の治療として有効性が示されているということでも、一度ぜひ学んでみたいと楽しみにしていました

講師の先生は、アンソニー・べイトマン教授とピーター・フォナギー教授。
お二人の先生とも冒頭の自己紹介で「日本が大好き」と仰っており、温かい人柄に親近感を感じながら、MBTの理論からアセスメント・治療まで学び、とても充実した刺激的な三日間でした。

フォナギー先生によれば、メンタライジングとは「想像的な心的活動の一形態であり、行動を(志向的)心理状態、つまり思考、感情、願望、信念、欲望、理由などの観点から理解すること」と定義されます。メンタライゼーションに基づくアプローチ・治療は、決して「発明」なのではなく、考えうる限り「もっとも新しくない」アプローチであり、「心を心として認識する人間的能力」「心で心を思うこと」は古くからあるもの、と言います。

メンタライゼーションに基づく治療は、苦痛に心を寄せ、知らない姿勢で聴き、共感を寄せて言葉にし共有できるようにしていく方法であり、新しい学びである同時に、臨床の基本を改めて見直す機会となりました。特に、関係性を大切にする臨床のエッセンスが感覚的に頭(右脳?)に残っています。忘れないように、メンタライゼーションの本を少しずつでも読み、感覚を言葉とつなげて消化吸収できればいいなと思います。

貴重な学びの機会を与えてくださった講師の先生方、通訳や研究会の先生方に心から感謝の気持ちです。

ところで、年をとるほど時間が早くたつと感じる理由の一つに、新しい発見やトキメキが少なくなる・・というのがあるそうです。
トキメキやワクワクを大切に、新しい学びや体験にチャレンジしていけるといいなと思います。


研究所のシクラメンが満開です♡


2021.01.18 CARE/PCIT
インターネットCARE

今朝は気持ちのいいお天気。
昨日日曜日の午後は、所内研修として専門家向けインターネットCAREワークショップを開催しました。
昨年はコロナ禍により、対面でのワークショップが開催できませんでしたが、今年はインターネットCAREとして提供できればと、まずはスタッフ対象に行いました。

3時間半、皆が熱心に参加してくれ、ビデオ教材をみたり、ワークをしたり、ロールプレイでのスキル練習もばっちり!
ただ、時間は思った以上にかかり(PC操作など)、ワークショップ後半部分は後日に持ち越しました。でもとにかく、実施できてよかったです。
そして何よりも熱心なスタッフから私もエネルギーをもらい、本当に頼もしい~と心から感謝の気持ちでした。

CAREについて詳しくはこちらをご参照ください。→CARE-Japan

今朝はいつものお花屋さんへ。お花屋さんにはフリージア、水仙、チューリップ、スイトピー・・と既に春。
コロナ禍のなか今年の冬は特に春が待ち遠しく感じられます。


フリージアのいい香りにうっとり。
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2021.01.10 グループ/講座
2021年仕事始め

1月5日の仕事始めから最初の週が過ぎました。
5日はスタッフミーティングもあり、今年の抱負をシェアしてのスタートでした。
今年もよりよい支援ができるようにスタッフ皆で研鑽に努めたいと思いますので、よろしくお願い致します。

さて、今日は女性のトラウマ読書会。
『DVはいま』の7~9章「弁護士による支援」「アドボケーターによる支援」「コミュニティ・セラピストによる支援」について学び、本を読んで感じたことや、日頃支援の際に感じていることや問題意識などをシェアしました。
一時間半の読書会はあっという間。もっと意見交換したり、共有する時間がほしいな~というところですが、また次回を楽しみにしたいと思います。

年明けから、厳しい寒さとコロナ感染拡大、外出自粛モード・・で、心も憂鬱モードになりがちです。春が来るまで何とか少しでも明るい気持ちで過ごせればと思います。私の場合はまず取り組みたいのは運動!
自宅での筋トレ毎日10分、朝のウォーキング・・既に3日坊主になりましたが(生活習慣かえるのは本当に難しい!)、週に何日かでもできるように頑張ろう~と思います。

皆様も心身ともに温かく過ごせますように。


今週のお花。かわいいブーケにほっこり。
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2020.12.23 講師活動
DV研修、講師を務めさせていただきました

先週12月17日、DV被害者支援のための支援者向け研修にて、スタッフの福田と共に講師を務めさせて頂きました。ご依頼は東京都港区の男女平等参画センター様からで、東京と大阪とオンラインでつないでの研修でした。日中のお仕事を終えた相談員の皆さまがアクセスくださり、私たちは女性ライフサイクル研究所から、「DV理解」と「被害者の回復と支援」の二つを軸にお話させて頂きました。

Zoomでは「場」の空気感かわからないため、上手くいくかどうか不安もありましたが、皆さまが熱心に参加くださる様子が伝わり、また温かいお言葉やご感想もいただき、とても有難い気持ちで務めを終えました。少しでもお役に立てたなら嬉しく思います。

ふと振り返ると、今までDV研修の講師で行かせていただいたのは関西を中心に九州、四国、山陰地方と西日本中心で、関東からのご依頼で講師を務めるのははじめてでした。オンライン研修という形でこうした機会をいただき、心から感謝の気持ちです。

コロナの収束がなかなかみえないなか、オンラインによる支援の方法も模索できればいいなと思います。
コロナ感染拡大にストップがかかりますよう、そして皆様が健やかに年末年始を過ごせますよう心よりお祈りいたします。

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2020.12.07 CARE/PCIT
第10回PCIT-Japan&CARE-Japan合同研究会に参加しました

12月5日(土)、6日(日)の2日間、PCIT&CAREの合同研究会第10大会とプレコンブレスに参加しました。
年に一回、毎年とても楽しみに参加している研究大会ですが、今年の大会テーマは「Internet PCIT Internet CARE」。

大会の基調講演では「オンラインと子育て」について、シンポジウムではコロナ禍で急速な発展したPCITとCAREのオンライン化について取り上げられました。
全国でインターネットを使ったPCITやCAREに取り組んでいる皆様の研究発表、実践報告にとても刺激を受け、エネルギーを頂きました。

大会前日のプレコングレスワークショップでは午前は「PCIT-Toddier」(1歳~2歳半の子ども向けのPCIT)、午後は「インターネットCAREのWSに向けた実践演習」に参加しましたが、どちらも大変学ぶことができ、とても有意義な時間でした。

私たちも今年はインターネットを使ったPCITを提供できるよう研修を受け、現在インターネットPCITに取り組んでいます。
機器類の操作は苦手ですが、一つずつ学びながら、この状況で、今できることを大切に、親子の支援ができればと思います。

CAREのワークショップのほうは、今年はコロナの影響で中止したまま、まだ開催できておりません。
来年にはインターネットを使ったCAREワークショップとして提供できるよう、取り組めれば・・と思います!

昼休みに外へ。紅葉がきれいでした☆

2020.11.22 グループ/講座
30周年記念「よりよい女性支援のために」研修

昨日は一日研修。顧問の村本邦子を講師に迎え、女性ライフサイクル研究所と女性ライフサイクル研究所Felien(フェリアン)のスタッフ向けの研修「よりよい女性支援のために」をオンラインにて開催しました。

全国の婦人相談員さんへの研修を長年継続してきた村本はその経験から「体験を共有することが一番の学びになる」と言います。
村本のファシリティトに従いながら、互いの体験を語りあい、30年の女性を取り巻く社会の変化、歴史を振り返りながら、よりよい女性支援について考えていきました。

創業の精神「女性の視点から女性のサポートを」の原点に立ち戻り、その土台を共有し、そして30年の歴史を経てきた「今」の私たちを、それぞれが相対化して捉えなおす作業となりました。

私自身「よりよい女性支援」の答えは出ないけれど(また答えはないだろうけど)、皆の体験や考えを聞かせてもらうことで、今も何だか頭の中の細胞が活発に動いているような感じです。シャッフルされて、自由に動いている感じで、久しぶりな感覚です。

でも一つ明確になったことは、「ジェンダーの視点抜きには女性支援は語れない」こと。社会構造からみる視点を持ちながら、かけがえのない一人として「その人らしく生きる」ことに少しでもお役立てるよう、これからもスタッフや仲間と共に「よりよい女性支援」のために、研鑽を重ねてゆければと思います。

最後の一時間はZoomお茶会。楽しかった研修会、とにかく時間があっという間に過ぎました。またこうして皆で語り合い、共有できる次の機会を楽しみにしています!

講師をつとめくれた村本、参加くださったフェリアンのスタッフと研究所のスタッフ、皆に心から感謝の気持ちです。

追伸:30周年企画として、年報代金無料ご送付(送料のみかかります)を行っています。ぜひご覧ください。→★

今日もいいお天気。赤とピンクのカーネーションが華やか♡

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