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所長のブログ~ただ今修行中

2015.12.13 グループ/講座
トラウマと回復~「安全の確立」について学ぶ


第二日曜日は月一回開催している『心的外傷と回復』読書会。今日は「第8章安全」についての読みあいでした。

この章では、回復の第一段階の中心課題である「安全の確立」について、「問題に名を与える」「自己統御の回復」「安全な環境を創る」「第一段階を完了するには」を柱に、詳しく学びました。

毎回この読書会では、私自身がトラウマ臨床について再確認し、さまざまな気づきをもたらしてくれていますが、今回は特に、グループで分かち合いを通して、他職種との連携や協働についても考える機会となりました。

「何びとといえども単独で外傷と対決することはできない」とハーマンさんも言っていますが(P238)、DVや虐待、性暴力などトラウマ被害者への支援の際に、他職種との連携、協働が大事と言われます。そのためには、連携・協働の前提として、トラウマ被害者への共通理解がとても大切であることを、再認識しました。

というのも、回復の第一段階の中心課題である「安全の確立」には、自己コントロールの回復から安全な環境作りまで含みます。外傷は生物学的、心理的、対人的、社会的な面までおかすことから、適切な治療はそれぞれの側面に対して行われる必要があり、総合的でなければならないと言います。

ということは複雑なトラウマであるほど、同時にたくさんの支援も必要だと言えます。医療、福祉、司法、心理、教育・・などの側面での支援から、友達、家族、親戚など身近な人からの支援まで・・連携していく必要があるでしょう。連携においては、「トラウマ被害者への共通理解・共通認識」のために、他の人々に理解を促すための働きかけも重要となってくるでしょう。

「トラウマ・インフォームド」という言葉があります。数年前、ボストンのトラウマセンターに、虐待を受けた子どものトラウマ研修で訪れた際に学んだ言葉ですが、「トラウマについて知識を持ち、その対応法について詳しく知っている」と定義されていました。センターでは、虐待を受けた子どもの治療的支援として「安全を守る環境づくり」のため、子どもと関わる多職種や家族や親戚含め、トラウマ・インフォームドを目指して、組織的に取り組まれていました。

今回、この読書会が「トラウマ・インフォームド」の場として、活かされていけばいいなという希望を思い描きました。職種や立場の違いを越えて互いの仕事・役割について学びあい理解し、トラウマについて共通認識にたてるよう、連携・協働の基盤を作っていく・・・、その一つになればいいなと思います。

来週、DVトラウマについてお話をさせていただく講師の仕事が入っています。トラウマ・インフォームドの機会となるよう、自分が学んできたことを少しでも還元できばいいな・・と、気を引き締めて臨みたいと思います。


[関連記事]
2014年4月カウンセリング「トラウマからの回復とレジリエンス・モデル~回復の3段階と8次元
2012年7月FLCエッセイ「ボストン・トラウマセンター研修に参加して
1999年11月年報「生態学的視点から見たトラウマと回復

2015.11.08 グループ/講座
トラウマと回復~援助関係について学ぶ

今日は雨が降ったりやんだりの一日でした。雨の日は憂鬱な気分になりがちですが、研究所に到着するとお花や植物に迎え入れられ、気分も爽やかに。

本日午後の『心的外傷と回復』読書会は、「第七章 治癒的関係とは」についての読みあい。この章は、次の第八章「安全」と共に最も読み返すことが多かった章ですが、治療・援助関係についての原則が書かれています。特に冒頭の言葉は力強いです。

心的外傷の中核は何であろうか。それは無力化と他者からの離断である。だからこそ、回復の基礎はその後を生きる者に有力化(エンパワメント)を行い、他者との新しい結びつきを創ることにある。
回復は人間関係の網の目を背景にしてはじめて起こり、孤立状態では起こらない。生存者は心的外傷体験によって損なわれた歪められた心的能力を多の人々との関係が新しく甦るなかで創りなおすものである。・・(略)・・回復の第一原則はその後を生きる者の中に力を与えることにある。その後を生きる者自身が自分の回復の主体であり判定者でなければならない。    (P205より引用)

エンパワメントと自己コントロール権の回復という原則に始まり、治療者、援助者としての責任、態度、倫理、限界・・など、身が引き締まる思いで再確認しました。

トラウマは伝染性があるため、援助者もトラウマに晒されます。援助者・被援助者の関係に、加害者の影が第三者として入ってくるからですが、被害者と援助者と双方の安全を守るために、そして良質の
援助のために援助者へのサポート・システムが重要であることも、再確認しました。

私自身、今日もご参加くださった皆様方の真摯に学ぶ姿勢、謙虚な姿勢に触れさせて頂き、コミュニテイへの信頼と安心感、つながりを感じて、温かくも力強い気持ちになりました。これが人間のコミュニティ感覚というものなのかな・・と、とても有り難い気持ちでした。

毎年11月12日~25日は「女性に対する暴力をなくす運動」期間です。大阪府男女共同参画局よりチラシが届きましたが、平成13年から内閣府で取り組まれています。私たちもコミュニテイの一員として、研究所としてできることを・・、模索していきたいと思います。


             この期間、パープルリボンを飾ることにしました♪
IMG_0641.JPG             ※パープルリボンは、女性への暴力根絶のシンボルです。
               
          園芸店で目にとまったパープルのビオラ。一つ100円で、かわいいです。
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2015.10.12 グループ/講座
『心的外傷と回復』読書会、後期がスタートしました

今日は久しぶりに、自宅で過ごす休日。先週の土日は、神戸で開催された自我状態療法のワークショップに参加。今日は自宅で、夏物の洗濯をしたり衣替えをしながら、次の講師の準備などにいそしみました。

昨日の日曜日は、『心的外傷と回復』読書会でしたが、第二部の「回復」へといよいよ入ってきました。今回は第6章「新しい診断名を提案する」の読みあいとシェアリング。

この章では、長期反復的トラウマ(虐待やDVなど)の症候群にぴったりくる診断名がないことから、著者のハーマンが「複雑性PTSD」という診断基準を提案するという内容です。PTSD(外傷後ストレス障害)は、もともと帰還兵やレイプ、自然災害など単回性のトラウマを対象にできた概念で、対人関係のなかで繰り返されるトラウマを含んでないため、PTSDで説明するには不十分として、複雑性PTSDとして概念化しています。

読書会がなければ、本をしっかりと読み込むことはできなかっただろうと思います。読書会の機会があって本当によかったな、といつも思います。一人で読むのとは違って、いろんな人の話や意見を聞く中で、頭の中がシャッフルされる感じで、いろんな考えや記憶が呼び覚まされ、考えを深めたり気づいたりできる機会になります。ご参加くださった皆さま、心を寄せてくださっている皆さまに感謝です。

さて今週もタイトスケジュールですが、一つ一つ、一日一日、時間を大切に過ごしていきたいと思います。


2015.08.30 グループ/講座
2015年度前期グループを終えました、後期は・・

先週週末は研修のため東京に行きましたが(8/23ブログ)、その知的興奮や余韻も冷めやらぬまま、あっという間に一週間が過ぎました。

今日の午前はセルフケア・グループの最終回と、午後は『心的外傷と回復』の読書会でした。

セルフケア・グループのアートワークの時間は、色を塗ったりハサミとのりを使ったり・・と、手を動かしながら自分と向き合う静かな時間となります。私自身もファシリティターとしてその時間を共有させて頂き、とても心地よく、心が落ち着きます。

読書会は、今月は「児童虐待」の章。
慢性的に繰り返しトラウマを被れば、子どもにどのような影響を与えるかについての記述は、読んでいて苦しくなり、悲しくなる章でした。しかし、読書会として皆で読みあうことで、一人で読むよりも、より理解が深まります。また頑張っていこう~と、毎回、私自身がこの場からエネルギーを頂いており、とても有り難く思います。

グループの後は、スタッフ会議。後期のグループや講座について話し合いの時間を持ちました。
グループや講座を皆で一緒に力を合わせて取り組むプロセスそのものが、好きだな~と思います。

いろいろと企画したいこと、できたらいいな~と思うことはあるけれど、日程の確保を含めて、実際に現実に可能となるのは限られています。焦点を絞りながら、まずは、自分たちにできることをできるところから、思いを形にしていければと思います。

9月のグループはお休みとなりますが、10月から後期日程でグループがスタートします。
後期のセルフケア・グループは、ニーズにお応えして「性暴力被害者のためのセルフケア・グループ」として行います。
後期の『心的外傷と回復』読書会は、10月から毎月第二日曜日で実施します。

詳しくは、こちらをご覧ください。
⇒「性暴力被害者のためのセルフケア・グループ
『心的外傷と回復』を読む~女性のトラウマ読書会

皆さまのご参加をお待ちしています。


                                トルコキキョウの花びらにうっとり。花言葉は「優美」「希望」。

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2015.08.20 グループ/講座
DV講座を開催しました

今日の午後、女性ライフサイクル研究所にて、講座「DV被害女性を支える~家族、友人、知人として」を開催しました。
DVの基礎知識から支援までお話させて頂き、隣人として「何ができるか」について考えました。

「決してDVは他人事ではない」と関心をもって参加くださる方がおられることに希望を感じます。

ささやかな取り組みですが、こうした講座を開催するというアクションが、DVにさらされている女性への応援メッセージとして届くといいな・・と願います。

まずは「被害者の話に耳を傾けること」を確認しあいましたが、「自分にできる」小さな一歩を積み重ねていければと思います。

関連記事もあわせてお読みいただければ嬉しいです。
→FLCエッセイ「DVを受けている女性を支える~家族、友人、知人として」


               女性ライフサイクル研究所のグループルームにて。
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2015.08.02 グループ/講座
『心的外傷と回復』を読む~暑い、熱い夏の一日

 今日も大阪は猛暑日。暑さは厳しかったですが、午前のセルフケアグループから、午後は『心的外傷と回復』の読書会まで、研究所内も「熱い」一日でした。

 4月からスタートした読書会は本日四回目。今日は第四章「監禁状態」のところで、長期反復性トラウマについて学びました。長期反復性トラウマとは、長期にわたり繰り返されるトラウマのことで、なぜ繰り返されるのかというと、そこには前提条件として「勝手には逃げられない」状況があるからです。

 強制収容所、強制労働、政治的監禁状態から宗教的カルト、売春窟など組織的な性的搾取施設などの加害行為と被害者への影響(=慢性的外傷症候群)について書かれています。家庭内ではDVや虐待があり、そこには外部の目には映らない「逃走を防ぐ目に見えない障壁がある」と言います。

 本書では文献や症例から生存者の証言を紹介していますが、なんて人はこんな恐ろしい残虐な行為をできるのか・・と、一人で読んでいるととても胸が苦しくなりました。でも読書会で体験や感じることを共有できる仲間がいるからこそ、何とか向き合えたと思います。

 なぜ人はこんな残虐なことができるのか、その問いには、ハンナ・アーレントの言葉が胸にストンと落ちてきました。「暴力は権力が危うくなると現れてくる」「悪は悪人が作りだすのではなく、思考停止の凡人が作る」。加害行為は他人ごとではないと、自分自身の姿勢を正す思いでした。

 勇気と希望を感じられた箇所は、権力者からの強制的コントロールから、被害者が少しでも自立性の感覚を保つためには、「積極的抵抗」と「他の人間関係とつながりを保つこと」が大事だというところ。

  被害者にとって「孤立」こそがいかに危険で命取りになるか、自分が自分であり続けるためには、人とのつながり・愛着の絆が大切なことを、深く納得しました。

 支援者も同じで、「孤立」していては被害者支援はできません。参加者の皆さまに感謝しつつ、
今日再学習したことをDV・虐待被害者への支援、エンパワメントの支援に役立てていければ・・と思いました。

 さて、読書会の後は定例の会社会議、そしてその後は、「この暑さを乗り切ろう~」とFLC初企画の暑気払いへGO! 天満駅前のバル、おいしかったです。みんな元気にこの夏を乗り切れますように。

~お知らせ~
●次回の『心的外傷と回復』の読書会は、8月30日(日)13:30~15:00です。テーマは第五章の「児童虐待」です。
 このグループは、DVや虐待を受けた被害者への支援に携わっている方対象です。
 詳しくは、こちら→

 関連記事:ブログ『心的外傷と回復』を読む⇒こちら

●講座「DV被害女性を支える」は、8月20日 (木)13:00-15:00です。
 このテーマに関心がある方はどなたでも参加いただけます。
 →詳しくは、こちら
 
 皆さまのご参加をお待ちしています♪♪

             日が暮れてFLCのベランダに出ていたところ、トンボが・・!!
                                          桜の枝の先にとまり微動だにせず。何していたのかな?

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2015.06.24 グループ/講座
子どもとの関係性を育む

 今日も暑い一日でした。午前中は「小児科ドクターと朝カフェ&母と子の相談会」に参加させて頂きました。非常勤で勤務している病院主催のイベントで、コミュニティに出向いての企画。ママのニーズに寄り添う取り組み、本当に素晴らしいです。6ヵ月から10ヵ月までの赤ちゃんと子育て奮闘中のママの姿が微笑ましく、心のなかでエールを送りました。

  振り返ってみればこの二週間は、子どもの視点から、子どもとの関係性をテーマに取り組んでいました。

 まず保護者向けCAREワークショップを二回、コミュニティに出向いて施設の職員さんへの支援者向けCAREワークショップを二回、実施させて頂きました。大学院の授業では「子どもへの虐待」について取り上げました。社会の問題、関係性の問題が絡む複雑な問題として理解しながら、予防の観点から子育て中の母親支援、子ども支援について考えました。


 CAREワークショップの事後アンケートでは「ロールプレイを実際行ったことにより、子どもの気持ちが理解できた」「子どもの気持ちがわかった」・・など感想を頂きました。ロールプレイで子ども役を体験することで得られる気づきは大きいなと思います。じゃあ、どう関わればいいか・・について、CAREでは具体的にコミュニケーションのポイントを教えてくれるので、「自信をもってできそう」「落ち着いて接することができそう」と大人も「やってみよう」とトライする気持ちになっていただけたようです。CAREをヒントに、子どもとの関係性を見直し、より温かな関係を育むきっかけになれば嬉しく思います。
 
 子どもとよい関係性を育むためには、子ども(存在)に関心を向けて、そこに心を寄せることが大切です。でも、それができないな・・という時には、大人の心のなかにある「子ども」と向き合うことが必要とされているかもしれません。大人のなかにある「子ども」を大切に扱っていただけるよう、またお伝えしていければなと思います。


         一年半前に頂いたミニバラ。何度も、枯れてはまた花を咲かせてくれています。
                   今度は、こんな可憐な花が・・。

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2015.05.18 トラウマ
『心的外傷と回復』を読む

 昨日は『心的外傷と回復』読書会の第一回目でした。虐待、性暴力、DVなど、被害者の回復支援に携わっている支援者の方々と、共に学び、支援について考えることができればと企画し、今月よりスタートしました。職種を越えて、さまざまな立場で支援に関わっている方々がご参加くださり、心から嬉しく感じました。

 本書は、心的外傷(トラウマ)と回復についてのバイブルとも言える本。著者は、ハーバード大学医学部精神科臨床准教授であり、ケンブリッジ病院の精神科医のジュディス・ハーマン氏で、本書によって、アメリカ精神医学会およびアメリカ精神医学と法学会からM・S・ガットマーカー賞を受章されています。米国では、心的外傷を云々する者がまず読むように勧められる本であり、専門家だけでなく、特に心的外傷を負った帰還兵や女性の性暴力被害者に読まれていると言います。

 そして本書は、1996年、阪神淡路大震災後、当時まだトラウマ、PTSDという概念が日本では一般化されていなかった頃、精神科医中井久夫氏によって翻訳出版されました。出版された当初、本書を読み、目から鱗のような・・感銘を受けましたが、その後、必要な箇所を部分的に読むことはあっても(臨床と関わるところ)、全体を通してじっくりと読むことはありませんでした。今回、この機会を得て、私自身も再学習したいという気持ちがありました。

 今月の読書会第一回目は、第一章「歴史は心的外傷を繰り返し忘れてきた」のところ。再読し、1980年以後、ベトナム戦争の帰還兵の努力によって公認されるようになった「外傷後ストレス障害(PTSD)」と、性暴力、性的虐待、DV被害者に見られる心理学的症候群とは同じ一つものであること、そしてそのことが明らかとなった今も、どちらも(公的世界における戦争も、家庭生活という私的世界での暴力も)解決されてはいないことを、再認識しました。

 読書会では、参加者の皆さま、スタッフと共に、歴史を学び、そしてその知識や思いを分かち合いましたが、それは深い感動の体験でした。グループで仲間と共に分かち合うことは、一人で本を読むのとはまた違う発見や拡がりがあります。その感動はうまく言葉に表されませんが、例えるならば、夜が明けていく(曙)ときに感じる感覚であり、世界が開かれていく感じというか・・、未来への希望を感じました。一人一人への尊敬の念と共に、シスターフッド(女同士の友情)という言葉を思い出し、身体の芯から温かく、力強さを感じました。

 本書を初めて読んだときもそうですが、「序」にある言葉、「本書はつながりを取り戻すことにかんする本である。すなわち公的世界と私的世界と、個人と社会と、男性と女性とのつながりを取り戻す本である。本書は共同世界にかんする本である。・・」は、今回もじーんと胸に響きました。性的虐待、性暴力、DV被害者支援に取り組むということは、社会的な「つながりの回復」に取り組むことでもあると、その意味を再認識しました。

 読書会で、仲間とともに実感しえた「社会とのつながり」に基礎におきながら、日々、自分に与えられた仕事、臨床に向き合っていこうと力づけられました。
 また次回を楽しみにしたいと思います。

  当日の朝、花屋の前をとおるときに、鮮やかな紫陽花が目に留まりました。秋まで花が咲くそうです。
IMG_0331 (2).jpg  ※店主のおじさんに、「家に飾るの?」と聞かれ「会社です」と答えると、「女性が多いんか? カーネーション、一本持っていき」とのこと。カーネーション一本ではなく、一鉢くださいました! 天満のおじさんの応援メッセージに、感謝。

 

2015.04.22 グループ/講座
2015年前期グループ&WS

 あっという間に4月も半ばを過ぎました。桜の次は、新緑が美しい季節となりました。今日は公園や道端に咲いていた鮮やかなツツジに目を見張りました。

 アップするのが遅れましたが、2015年前期グループ&WSの日程も決まり、現在参加者募集中です! トラウマ予防から、トラウマ後のケアまで、グループやワークショップを予定しています。
 前期開催予定のグループを下記にまとめました。ご関心のある方には、ぜひご参加いただければ嬉しいです。カウンセラー一同、皆さまのご参加をお待ちしています。

グループセラピー「女性のためのセルフケアグループ」

グループワークショップ「CARE・保護者向けワークショップ」

グループワークショップ「CARE・援助者向けワークショップ」

援助者向け「『心的外傷と回復』を読む~女性のトラウマ・読書会」 

 さて、私の近況・・ですが・・、
 4月に日本EMDR学会認定のEMDR臨床家資格をいただきました。一つのゴールは次のスタートということを実感しています。これを一つのスタートとして、これからも来談くださった皆様によりよい援助サービスを届けられるよう、研鑽を積んでいきたいと思います。

 そんな私の日々の楽しみでもありセルフケアは、お花と触れあうこと。毎朝出社後、まずはお花の水を替えながら、心が落ち着いていきます。花の命は短いですが、お花からもらう生命の力に感謝しています。そして最近は、ミニガーデニングも楽しみです。3月には新体制になって一年を記念して、桜の木の鉢植えを玄関におきました。一本の枝のような木から芽が出て、花が咲き・・と、一つ一つ感動しています。春は桜の花、五月は新緑、秋は紅葉と一年間楽しめるそうです。研究所に来談くださる皆さまにも楽しんで頂ければ嬉しく思います。


2015年3月12日 桜の木が届きました。        2015年4月11日 かわいい花が咲きました。
IMG_0079 (2).jpgIMG_0176 (2).jpg               2015年4月18日 活き活きした葉がまぶしいです。
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2015.01.12 グループ/講座
女神の読書会

 今日は穏やかなお天気。気持ちのよい朝でした。昨日に続き、今日も出勤して面接(事務局はお休みです)。休日の天満/天六の街は、平日よりも静かで落ち着いてて、この雰囲気は結構好きです。

 さて、昨日の第二日曜日は、女性心理学フリートーク『女はみんな女神』の読書会でした。今回は、「傷つきやすい女神」と「結婚、コミットメント、妻の女神ヘーラー」の章。
 結婚の女神ヘーラーと同様にヘーラー元型は、「女性の人格の喜びと苦しみを生み出す力」となります。

 この女神の本が素晴らしいのは、女性に本来備わっている素晴らしい肯定的な側面と同時に、女性の人生で起こり得る「苦しみ」の側面も直視し、それをどう乗り越えていくのか、解決策のヒントが書かれているところです。
 毎回、読むたびに印象に残るところが違うのですが、今回は、ヘーラー元型に備わる「苦しみ」を超えて回復する力、「一つのサイクルを完結させて、新たな気持ちで始める可能性が含まれている」が心に響きました。

 女神ヘーラー、ヘーラー元型について詳しくは『女はみんな女神』119-142頁をご参照ください。次回2月8日は、母の女神デーメテールと娘の女神ペルセポネーの章です。
 母娘関係もまた、女性にとって普遍的なテーマです。ご関心のある方はご参加ください。

               流れる雲の下、冬枯れの景色も素敵でした。

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