- 2014.07.02 トラウマ
- トラウマケア、ゲストスピーカーとしてお話させていただきました
昨日は、立命館大学の安田裕子さんのお招きにより、メンタルヘルスの授業のゲストスピーカーとして、学生の皆さんにお話する機会を頂いた。今年で三年目だが、授業後に学生さんが書いてくれる「コミュニケーションカード」を読むのが、楽しみの一つとなっている。
タイトルは『心と身体をつなぐトラウマ・ケア~「今ここ」にいる身体感覚を取りもどす』。トラウマとは人生の一部、人生で起こりうるものだが、トラウマに晒されたときにどう乗り越えていけるのか、トラウマ予防の観点から、トラウマの心理学と生理学の基礎知識と、学生さんに知っておいてほしいと思う「予防と回復のために大切なこと」をお話させて頂いた。誰もにトラウマを乗り越えるレジリエンス(回復力)が備わっていること、安全と安心が第一であること、味方となってくれる人とつながること、身体のリズムを取り戻すこと・・など。簡単なワークで、呼吸調整法や五感を使って身体感覚に気づく体験をしてもらう。昨年からは、若者たちが未来に希望をもって自分の人生を切り開いていってほしいという願いとエールを込めて、20代の頃の私自身の人生での体験もお話させて頂いている。
コミュニケーションカードでは、学んだことや感想から、テーマに関連しての個人の体験も率直に書かれている。この授業を通して自己理解、他者理解を深めてくれたなら何よりも嬉しい。それが自己信頼、他者への信頼とつながればいいなと願っている。毎回、質問も色々といただくが、一人一人にお応えできないので、何がしかのヒントを見つけてもらえるといいなと、このホームページも紹介させて頂いた。
270人ほど授業登録しているということで、コミュニケーションカードを全部読み終えるまで一時間くらいかかったが、一人一人の声から私もとても学ばせていただいた。こうした形でのコミュニケーションも嬉しい。面接室の外でのこうした貴重な経験も、ご縁があってのこと。人とのつながりに感謝。
授業後、希望を感じながらキャンパスを後にしました。