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所長のブログ~ただ今修行中

2023.12.10 学び-学会・研究会
12月の学び~PCITとCARE、女性のトラウマ読書会

先週日曜日12月3日はオンライン開催が二つ重なり、第13回PCIT-Japan&CARE-Japan合同研究会と定例の女性のトラウマ読書会でした。

今年の合同研究会のテーマは「親子のきずなを深めるために~PCITとCAREが児童福祉領域でできること」。社会的養護に関する基調講演、シンポジウム「児童相談所におけるPCITとCAREの実践」まで幅広くお話を伺いました。社会的養護、親子支援など法改正をうけて社会で新しい取り組みが始まろうとしていることを知りました。養育者との安定した愛着(アタッチメント)形成し、心身ともに健やかに養育されるよう仕組みが整っていくことを願ってやみません。前日はPCIT-Japanのプレコングレス企画にも参加しましたが、こうして参加させて頂くことで「小さな一歩でも私達にできることをやっていこう」とエンパワーされました。

女性のトラウマ読書会では第8章「ジェンダーに関するマイクロアグレッションと性差別」の読みあい。本書によると、「あからさまな形の性差別は法的措置が取られることもあり対処にそう困らないが、狡猾なマイクロアグレッションは捉えがたく不可視であるため、潜在的で対処がとりにくい」と言います。あからさまなDVやセクハラは法的な対処策がありますが、メディアや社会のなかにある性差別や性的な対象化のメッセージは対処がとりにくいといえるでしょう。日常的に起こるジェンダーのマイクロアグレッションも身体的、精神的にも深刻な影響を与えることがわかっています。
社会の根底にある根深い問題を思うと無力感に襲われそうになりすが、読書会のメンバーと共有することで「自分にもできることをやっていこう」という気持ちになれます。まずは「知る」ことが大事です。もう一度読み返し、女性のメンタルヘルスのサポートに活かしていけるようにと思います。

今週は白(百合、カスミソウ)とピンク系(トルコ桔梗、ガーベラ、菊?)

12月10日.jpg

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