5月は家族看護を研究する院生さんへの前期授業。あっという間に本日で無事に終わりました。
毎年授業の最初で、家族のなかで起こる問題として「DV・虐待」を取り上げています。今回は千葉の虐待死事件のメディア記事をまとめ、家族と現場で関わる援助者として何ができるかを、自分のこととして考えてもらいたいと投げかけました。
記事を追って見ていくと、被害家族から子どもが産まれてからずっと・・SOSのサインが出ていることが見えてきました。SOSのサインがどうして届かなかったのか、、と痛みを感じ、学生の皆さんにもぜひ知ってもらいたい、考えてもらいたいと思いました。
加害が起こる個人システム、家族システム、家族を取り囲む社会システムも視野に入れながら、DV防止法、DV虐待被害者への心理的影響、健康への影響、そして回復を支える支援に必要なこと等を講義しましたが、学生の皆さんが熱心に授業に参加すると同時に自分と真摯に向き合って考えを深められました。その吸収力とエネルギー、情熱に、未来への希望を感じさせて頂きました。
伝えたいことや考えてほしいことが時間内では収まらず、いつも時間が足りない・・と思いますが、心理士の立場から少しでも家族支援に必要な基礎知識や情報を伝えられたならよかったです。授業をとおして「教えることは学ぶこと」、本当にそう思います。
アジサイの季節になりました!