- 2019.05.12 グループ/講座
- 5月女性のトラウマ読書会は・・
今日の大阪の最高気温は29度、真夏日となりました。今日の午前はスタッフカンファレンス、午後は『生きる勇気と癒す力~性暴力の時代を生きる女性のためのガイドブック』を読む、女性のトラウマ読書会でした。
今日は第三章「感情」を読みあいました(202-219頁)。
「感情は毎日の出来事の反応としておきます。脅やかされれば怖いと感じ、誰かに傷つけられれば心が痛み、腹が立ちます。安全で要求が満たされれば満足します。これは自然な反応です。常に自分の感情を認識し理解できるわけではありませんが、感情は確かに存在しているのです。」
しかし、子どもの頃に、自分の愛情や信頼感が裏切られ、苦しみ、怒り、怖れが大きいと、生き残るために感情を抑えつけてしまうことから、この章では、感情をどのように取り戻すか、感情に気づくか、また感情をどう伝え、どう感情を扱っていくかについて、わかりやすく丁寧にしめされています。
「感情を知るエクササイズ」「感情解放エクササイズ」、怒りを間違った方向にむけないための「非暴力に生きる方法」、気持ちを静めるための「自暴自棄に陥っているときにすべきことリスト」作り等、感情に気づき、感情を大切に扱う方法が具体的に紹介されているのもいいなと思いました。サバイバー女性たちの声、さまざまな工夫は、きっと読者をエンパワーするものだろうなと思います。
著者は「誰にでも感情は必要です。感情は洞察を深め、賢い選択をするために有効なメッセージです。たとえどんなに辛い感情であっても、感情は自分の内面で何が起きているか、人生のさまざまな状況にどのように対応したらよいかを教えてくれる味方なのです」と言います。
特にネガティブと言われる感情に気づくこと、扱うこと、表現することも難しいものですが、自然な感情をメッセージとして聞き取り、感情を味方にしたいものだなぁと、今日は感情の大切さを再確認しました。
次回6月は「自分の身体」がテーマです。
関心のある女性の皆様のご参加をお待ちしています!
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今年もたくさん花を咲かせてくれました!