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FLCスタッフエッセイ

2003.12.10 子ども/子育て
子どもに学ぶ~人とのつながり、そして平和

西 順子

 先日、子どもの友達の母親から、中学生の娘が学校で「喧嘩の仲裁にはいった」という話を小耳にはさんだ。えっ、何のこと?と、早速、家に帰って娘に聞いてみた。「学校で喧嘩をとめたって聞いたけど、何があったの?」と。

 娘から聞くところによると、教室で男子二人が殴りあいの喧嘩をしていたという。周りにいた子たちはそれを見ている状況だったらしい。喧嘩に気づいた娘は、咄嗟に「あんたら、何してんの~!」と二人の中に割って入ったと言う。同時に、他の男子も止めに入り、そこで喧嘩は終わり、あとは皆で教室を片付けたという。

 その話を聞いて、えっ、なんでそんなことができるの?と驚いた。娘に「怖くなかったん?」と聞いてみた。娘は「自分も殴られるかと思ったわ~」と、あっさり。それを聞いて、また驚く。自分が殴られると思っても、喧嘩をとめに入れるものなのか・・と。思うに、娘は頭で考えている暇もなく、咄嗟に体が動いたのだろうと。しかも、そのことを特別のことと思うのでもなく、ただ淡々と日常の出来事として話してくれたことにも驚く。そしてまた、喧嘩していた生徒はその後先生に怒られたと言うが、その生徒に対して「でも、友達やからな~」と、声をかけたと言う。それにもまた驚いた。

 私には出来そうにもないこと、それをいつの間にか子どもは当たり前のことように淡々とやってのけていた。喧嘩を止めたのは、勇気を出したのでも、正義感からでもなく、ただ、子どもにとって、クラスの人は「友達」、ただそれだけのことだったようである。

 この話を聞いて、子どもは親が思っている以上に親から離れて、自分と人、世界とのつながりをつくり、そのつながりの中でしっかり生きているんだなと思った。私が子どもに繰り返し伝えてきたこと、「自分を大切に、人も大切に」を、子どもは親の意図を超えて、しっかりと自分のものにして生きているんだなと思うと、子どもがまぶしい。勉強、将来のことなど、まだまだ心配なところはたくさんあるけれど、それでもきっと、周りの人と共に、この世界にコミットして、何とか生きていけるだろう、と思えた。

でも、世界の情勢は不安定である。日本のイラク派遣、今一番気になる問題である。人の命が、ないがしろにされることに、憤りを感じる。命より重いものはない。子どもたちの未来の平和と安全を守りたい。私に何ができるのか、子どものような率直な行動力が私にはあるのか・・と問われているような気がする。

(2003年12月)

2003.07.12 子ども/子育て
懇談の季節に・・・

村本邦子

 1学期の終わりは、子どもたちの懇談が相次ぐ。どちらかと言えば私は優等生タイプだったので、親は鼻が高かったろうと思うが(たぶん・・・)、自分の子たちが同じとは限らない。忘れ物が多い、提出物が出ていないなど学校側の苦情が多く、いつも親は平謝りという感がある。とくに、今回は、1ヶ月も前に渡したはずの海水パンツ代をやっと今日出したとか(本人は一時行方不明になってたと言うが、使い込んでいたのではないか!?)、お便りプリントを4月からかばんの中にためこんで、整理しなさいと怒ったら、「きれいになりました」と見せたはいいけど、すべて単純にゴミ箱にいっただけだったとか(注:せっかく毎月先生が発行してくださっていた学級通信を含む。本人はまったく悪気なし。この件では、こてんぱに叱られて帰ってきて本人もめげていたので聞き及んでいたが)。受験生というのに内申書はどうなることやら・・・。
 それでも、子どものことをよく理解し、本人の課題をきっぱりとわかりやすく伝えてくれたと思う。子どもたち2人を合わせると、すでに十数人の担任を経験してきたが、概して良い先生が多かった。これまで当たった先生方も、それぞれに、子どもたちの良いところを認め(いろいろあるけど、2人ともとっても良い子たちなのだ!)、乗り越えなければならない課題を示してもらってきた。困った教師の話を身近でも耳にすることはあるが、全般的には、まだまだ子どもたちのために頑張ってくれている先生方が多いのではないだろうか。今の時代、親世代が自分たちの経験により、すでに学校や先生に対して不信感が強いため、PとTがうまくいかないと聞く。私の場合は、自分が優等生タイプで先生に酷い目にあったことがないから、単純に受け入れているだけなのだろうか?
 学校に媚びるつもりはない。どうしてもおかしなことがあったら、異議申し立てをし、闘うつもりはある。必ず学校に行かなければならないとも思っていない。それでも、子どもたちに大きな責任を負っている親と教師が信頼関係を結び、地域で子どもを育てていく覚悟が必要なのではないかと思う。悲惨な事件があるたびに、親と教師が互いをバッシングするような中では、子どもたちが健全に育とうはずもない。中におかしな教師がいることは、仕事上よく知っているが、仕事で出会う先生方のほとんどは子どもたちのためにと一生懸命だ。心ある教員たちと一緒に、子どもたちの未来を考えていきたいと思う。

(2003年7月)

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