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所長のブログ~ただ今修行中

2021.02.23 学び-学会・研究会
MBTトレーニングに参加しました

春の訪れが待ち遠しい今日この頃。
前回のブログよりあっという間に一か月が経ちました。

年をとるほど時間が経つのが早く感じられる・・と言いますが、本当にそのとおり。
この間には研究所主催の神経自我統合アプローチ・実践編&グループコンサル研修(1月30・31日)、定例の女性のトラウマ読書会(2月7日 )はじめ、オンラインでのコンサルテーション等、様々な学びの機会がありました。

そして2月11~13日には、昨年より待ちに待っていたMBT(Mentalization-based treatment)ベーシックトレーニングに参加させて頂きました。
MBTトレーニングは、英国アンナフロイトセンター主催のプログラム。日本メンタライゼーション研究会が事務局を務められ、昨年3月に開催される予定でしたがコロナの影響により延期、今年オンラインセミナーとして実施されました。

メンタライゼーション、メンタライジング・・の言葉は、近年研修などでよく耳にするので、一度その概念についてしっかり学べたらと関心持っていましたし、MBTはBPD(ボーダーラインパーソナリティ障害)の治療として有効性が示されているということでも、一度ぜひ学んでみたいと楽しみにしていました

講師の先生は、アンソニー・べイトマン教授とピーター・フォナギー教授。
お二人の先生とも冒頭の自己紹介で「日本が大好き」と仰っており、温かい人柄に親近感を感じながら、MBTの理論からアセスメント・治療まで学び、とても充実した刺激的な三日間でした。

フォナギー先生によれば、メンタライジングとは「想像的な心的活動の一形態であり、行動を(志向的)心理状態、つまり思考、感情、願望、信念、欲望、理由などの観点から理解すること」と定義されます。メンタライゼーションに基づくアプローチ・治療は、決して「発明」なのではなく、考えうる限り「もっとも新しくない」アプローチであり、「心を心として認識する人間的能力」「心で心を思うこと」は古くからあるもの、と言います。

メンタライゼーションに基づく治療は、苦痛に心を寄せ、知らない姿勢で聴き、共感を寄せて言葉にし共有できるようにしていく方法であり、新しい学びである同時に、臨床の基本を改めて見直す機会となりました。特に、関係性を大切にする臨床のエッセンスが感覚的に頭(右脳?)に残っています。忘れないように、メンタライゼーションの本を少しずつでも読み、感覚を言葉とつなげて消化吸収できればいいなと思います。

貴重な学びの機会を与えてくださった講師の先生方、通訳や研究会の先生方に心から感謝の気持ちです。

ところで、年をとるほど時間が早くたつと感じる理由の一つに、新しい発見やトキメキが少なくなる・・というのがあるそうです。
トキメキやワクワクを大切に、新しい学びや体験にチャレンジしていけるといいなと思います。


研究所のシクラメンが満開です♡


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