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FLCスタッフエッセイ

2012.01.12 コミュニティ
スペインから「フェリース・アニョ・ヌエボ(FELIZ AÑO NUEVO)!」

村本邦子

 2012年のお正月は、スペインのマルベージャで迎えた。映画の中のような太陽がいっぱいの地中海沿岸に泊まったが、年越しを経験するために、大晦日、にぎやかな旧市街のナランホス広場へ出かけた。ステージでは陽気な二人組のおじさんバンドが音楽を奏で(毎年、ここで、35年もやってきたそうだ)、かわいい子どもたちや世代さまざまの恋人たちが楽しそうに踊っている。

 日本では「年越しそば」だが、スペインでは「年越し葡萄」。年明けを告げる午前0時の鐘の音に合わせ、1回ごとに1粒ずつ、計12粒の白葡萄を食べる。鐘は3秒ごとに鳴るので、かなり慌ただしいが、無事に12粒を食べられれば、その1年間を幸福に過ごせるそうだ。みんなには結構難しいようで、スーパーマーケットには、あらかじめ皮をむいたり、種を取ったりしてすぐに呑み込めるように準備した12粒入りの缶詰まで売っている。私には、いたって簡単。皮も種もそのまま食べちゃったらいいだけだ。おいしくはないけど、幸福には代えがたい。

 いよいよ鐘が鳴り、みんなで葡萄をほおばり、あちこちでシャンパンが音を立て、人々は、「フェリース・アニョ・ヌエボ!」と抱き合ってキスする。あちこちに花火が上がる。楽しい年越しだった。一昨年は、エッフェル塔でパリの年越しをしたっけな。フランス人の方がもっと派手などんちゃん騒ぎをしていたような気がする(と言っても、本当のところは、観光客が多いらしいが)。いろいろな国のいろいろな年越しがある。新しい年を迎えるのは、どこでも心躍る楽しいことなのだろう。

 それでも、安心して年を越せない人々はいつの時代、どこの国にもいるはずだ。それを思うと、罪悪感が頭をもたげ始める。とくに今年は、大震災の影響が大きかっただけに、具体的な人々のことを思うと、いたたまれない気持ちにもなる。そして、いつも人に言っていることを自分に言い聞かせる。罪悪感は何の役にも立たない。むしろ現在の自分のありように感謝して、自分にできることを積み重ねよう。昨年は、どうにも無理をしすぎて、調子を崩すことの多い1年だった。今年は、もっと元気に頑張れるよう、年齢相応の工夫が必要だ。そして、祈ること。

 どうか世界中の人々によい年が訪れますように!

(2012年1月)

2010.12.10 コミュニティ
2010年を振り返って~女性ライフサイクル研究所設立20周年

西 順子

 あっという間に、今年もあと一カ月。昨年年末もエッセイの順番がまわってきて、一年を振り返って思うことを書いたが、あれから一年、月日のたつのは本当に早い。年々早くなっているような気がするが、自分のエネルギーがうまく使えていることかなと思うと、有り難いことである。

 さて、今年はどんな年だったかな・・と振り返ると、やはり一番大きかったのは、今年は「女性ライフサイクル研究所・設立20周年」の節目だったこと。今年の年明けから、年報20号発行に向けての話し合いが始まったが、年報執筆の作業と並行しながら、この20年を振り返ってきた。

 特に私は、研究所の活動をまとめたいと思ったので、過去の年報を読んでみたり、当時のことを思い出したりしながらだった。ここまで来た道のりを振り返り、「今ここ」にいる地点を確認し、これから先をどう展望していくか、過去・現在・未来を行ったり来たり・・する作業だったように思う。

 秋には、無事に年報20号を発行し、設立20周年イベントも開催し、とても大きな節目となった。20周年イベントの日も、過去・現在・未来を同時に感じる場であった。イベントでも、年報20号でまとめた「研究所20年の歩み」に添って、「20年の活動報告」を発表したが、過去の歴史をたどることで、今にしっかりと根をおろせることを更に実感した。

 しかも、仲間と一緒に、歴史を積み重ね、「今ここ」にいるという有り難さと幸せを実感した。

 さて、これから先はどうしていこうか。今、私がここにいて幸せを感じられるのは、人とのサポーティブな「つながり」や、安全の基地となる「場」があるからこそである。これから先の展望についてはまだ具体化していないが、「もっとこんな場があればいいな」「安全に、人とつながれて、喜びを感じられるような、こんな場を作れたらいいな」と漠然と感じている。私の活動のテーマは「女性と子どものトラウマからの回復」。女性や子どものトラウマからの回復のために、「安全でサポートティブな場」「安全でサポーティブなコミュニティ」を創っていければいいな、拡げていければいいなと、未来への希望をゆっくりと温めていきたい。

 今年の締めくくりのエッセイを書き終えて、昨年はどんなこと書いたかなと、一年前のエッセイを読んでみた。なんと、同じようなことを書いている!思うことはあまり変わってない!? 今年は一歩進んで具体化できるといいな。

(2010年12月)

2007.11.12 コミュニティ
「パールノート♪」をよろしくね!

村本邦子

 今日(11月4日)は、あゆちゃん(長川歩美)と私(村本邦子)のピアノ・デュオ、「パールノート♪」(真珠の音符っていう意味です。♪のマークの丸い部分には、つやのあるパールが入っているとイメージしてね!)のデビューだった。自分でも嘘みたい!

 ピアノのことは、ブログやエッセイに、これまで何度も書いてきたが、私にとっては、大人になってから始めた趣味であり、長く続けながらも(かれこれ13年ほど?)、なかなか自信が持てないでいた。それでも、毎年、子どもたちと一緒に、発表会で連弾をするのが楽しみだったが、いつの間にやら、子どもたちも成長し、いろんなことに忙しくなり、中学卒業と同時にやめてしまったので、そんな機会も失い、意気消沈していた。

 ところが、縁あって、去年、音大を出てピアノをやってきたというあゆちゃんが、研究所のスタッフに加わってくれた。「一緒に弾く機会があったら嬉しいな~」と言っていたのだけど、何となくの思いつきで、NPOの年次大会でミニコンサートをすることになった。それから、お互い、忙しいなか、かなり頑張って練習して、何度もスタジオを借りて音あわせもした。これが楽しくて楽しくて、やればやるほど、「もっとやりたい!」という気持ちが高まって、終わってしまうことが受け入れがたくなってしまった。

 「これからも続けて一緒にやって行かない~?」おずおずと提案したところ、あゆちゃんも賛成してくれて、「やった~!」。コンサートに向けて行った「認知行動療法」の成果で、今は認知の歪みがだいぶ修正されたが、そのときにはまだ、「大人になってから始めた趣味に毛が生えただけのピアノと本格的なピアノを一緒にするなんて、厚かましすぎないかな?本当は嫌なのに、気を遣ってつきあってくれてるんじゃないかな(構造的力関係があるし・・・)?」なんて疑念も拭い去れずだったけど。

 演奏の評価はともかく、「気持ちよく楽しく、聴いてくれている人たちとのつながりを感じながら、身も心も全存在をかけて・・・」など目標として掲げた細項目の平均点は92点。私にとって、今日は大きな第一歩になった。練習のプロセス、本番で緊張しすぎないための「認知行動療法」のプロセスを通じて、相棒の力を借りながら、自分自身と向き合った4ヶ月だった。

 とりあえずは、来年のミニコンサートに向けて、明日から、さっそく新しい曲に入っていくが(楽譜ももうバッチリ準備してある!)、機会があれば、今後、他のところでも演奏できたらな~と思っている。コンサートホールで聴くプロのピアニストの洗練された演奏はもちろん素晴らしいけれど、もう少し身近に、気楽に、一緒に音楽を楽しんでもらえたらいいな~と思う。うちのNPOの「安心とつながりのコミュニティづくり」のオールタナティブとしても考えられたら。まだレパートリーは少なすぎるけど、ご希望があって、スケジュールさえ合えば、ボランティアで演奏をさせてもらいに行きたいと思っていますので、どうぞよろしく!

(2007年11月)

2004.10.12 コミュニティ
前を向いて歩こう♪♪♪

村本邦子

  大阪YWCAの講座に呼ばれて、交流会に出席。とっても楽しい良い会だった。最初に、ぐるりと一巡、名前とチャームポイントの自己紹介。最初はなぜかこの自己紹介に抵抗を感じた私だったが(自分のチャームポイントなんて考えたことない!)、聞いてるうちに、「へぇ、うまいこと言うもんだ」と感心したり、「そんなことまでチャームポイントとしてアピールできるんだ」と驚いたり。講師挨拶はすでに終わっていたので、安心して、食べ物をたんとお皿にキープしてもりもり食べている最中に急に振られて焦った私は、言い訳がましく、「食べるのが大好きなことかな?」と控えめに言うことしかできなかったが、聞いているうちに、「おいしいものを与えられたら機嫌が良いこと!」と表現すればチャームポイントになったんだと要領をつかんだ。「方向音痴の私!」も結構チャーミングかも。「心も体も豊かなところ!」「このなかで一番最初に生まれたこと!」、なかには、「人に頼まれたら、ノーと言えないこと!」という人までいた。チャームポイントって、必ずしも人に誇れることや美徳とは違って、場合によっては欠点だったり、ちょっと困ったことかもしれないけれど、それでも「何だか憎めないよなぁ~」ということなら良いわけで、人のを聞きながら自己肯定的になれるワークだった。
 それから歌詞カードが配られて、ギターと歌があったのだが、一番最後にみんなで輪になって腕を組んで歌わされた(?)歌、「上を向いて歩こう」の替え歌である「前を向いて歩こう」がとっても良かった。

前をむいて歩こう

1.前を向いて歩こう 涙がこぼれたっていいじゃないか
  思い出す春の日 一人ぼっちじゃない夜

2.前を向いて歩こう にじんだ星をかぞえて
  思い出す夏の日 一人ぼっちじゃない夜
   しあわせは雲の上になんかない しあわせはここにあるのさ

3.前を向いて歩こう 涙がこぼれたっていいじゃないか
  泣きながら歩く 一人ぼっちじゃない夜
   ~ラララ ラララ・・・~ 悲しみは星の影に 悲しみは月の影に

4.前を向いて歩こう 涙がこぼれたっていいじゃないか
  思い出す春の日 一人ぼっちじゃない夜
   一人ぼっちじゃない夜 一人ぼっちじゃない夜

 歌詞を見ると字余りになりそうな予感がしたが、実際に歌ってみると、意外とうまくはまるのである。「涙がこぼれたっていいじゃないか」「一人ぼっちじゃない夜」と仲間たちと声を合わせて歌うことで、とっても暖かく励まされた思いがする。世代のせいか、九ちゃんと言えば日航機事故を連想してしんみりした気分になるので、被害者支援、援助者支援の場にふさわしいように感じられ、これを広めたらいいかもと思って紹介してみた(ちなみに、あちこちに歌詞を配って歌ってもコピーライトに問題はないそうである)。

(2004年10月)

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