- 2017.04.17 グループ/講座
- 4月の『心的外傷と回復』女性のトラウマ読書会は・・
昨日の日曜日の午後は、今年度第一回目の『心的外傷と回復』読書会。
第一章の「歴史は心的外傷を繰り返し忘れてきた」を読みあいました。
本書によりますと・・、
心的外傷(トラウマ)研究の歴史は、活発に研究が行われる時期と忘却期が交替し、忘れられてはまた再発見されてきました。19世紀においては三度、第一に19世紀後期のヒステリー研究、第二にシェルショック(砲弾ショック)と戦闘神経症、第三に性的暴力とドメスティックバイオレンスが、それぞれの政治的背景のもと、別個に研究が押し進められました。
1980年代以後になって、ベトナム戦争からの帰還兵の努力によって「外傷後ストレス障害」概念が公認されるようになり、ようやく、レイプ、ドメスティックバイオレンス、性的虐待生存者たちに見られる心理学的症候群も戦争体験者たちに見られる症候群と本質的に同一であることが明らかとなりました。
第一章では三つの心的外傷の研究の歴史を社会的文脈から理解を深めましたが、実はこの三つは切り離せずつながっているということが重みをもって胸に迫ってきました。そして臨床家として姿勢を正す気持ちにさせられました。
4月で三年目にはいった読書会、今年度から、関心をお持ちの方であれば女性の皆さまにご参加いただけるようになりました。一人では読むのが難しいところも、皆で読みあうことで理解を深めあっていくことができると思います。
来月は5月21日(日)13:30~15:00、読み合いは第二章「恐怖」です。詳しくはこちらご覧ください→★
皆さまのご参加をお待ちしております。
FLCの八重桜が咲きました!