- 2014.06.06 学び-学会・研究会
- フォトボイスを体験して
今日は、立命館大学で開催された日本コミュニティ心理学会第17回大会のプレ・ワークショップに参加。タイトルは「フォトボイスとフェミニスト・アクション・リサーチ~プラクシスをめざして」。耳慣れない言葉だが、写真を使ったコミュニティ・アプローチの一つとしてぜひ学べればというのと、講師の吉浜美恵子さんが取り組まれている被災者支援活動にも関心をもって参加する。
吉浜美恵子さん(ミシガン大学社会福祉学大学院教授)は、震災後から三年、東日本大震災で被災した女性たちに、フォトボイスを使うことを通して、防災、災害対応、復興などに関わる課題やニーズを掘り起こし、解決のために共に考え、アクションを起こし、政策や支援につなげることを目指して活動されている。
午前は、アクションリサーチ、参加型リサーチ、フェミニスト・リサーチについて演習を通して学んだあと、昼休みに実際に自分で写真を撮ってみる。お題は「ジェンダー」。午後はグループごとに写真をプロジェクターで映し出してのシェアリング。撮影者の伝えたい思いや考えを聞くと共に、メンバー写真を見て感じたことをシェアし、最後に撮影者が伝えたいと思ったこと、思いや考えを聞くというもの。それぞれの観点に、なるほど~とうなづく。なかなか面白かった。
あっという間の一日だったが、この手法をぜひ何かに活かせることはできないかな・・と思う。とても興味深かったので、ぜひまた体験したいし学んでみたい。
ワークショップが終わった後は、明日開催されるフォトボイスの展示会の準備をされているフォトボイス・プロジェクトのスタッフの皆さま(http://photovoicejapan.org/ )、大会の準備委員の皆さまに混じり、少しお手伝いをさせていただいた。そして最後に、展示された被災地の女性たちのフォトボイスを鑑賞させていだたいた。しみじみと女性たちの声が伝わってくる。
吉浜美恵子さんは、1991年に「夫(恋人)からの暴力調査研究会」を立ち上げ、1992年に我が国初のDVの全国調査、そしてさまざまな調査研究もされている。そして今はこうして継続して被災女性の支援に関わっておられるのも、ほんとにすごいなと思う。種をまいて育て、育った方が今度は引き継いで・・と地域でグループができているのも素晴らしい。
女性ライフサイクル研究所のことも知ってくださっていて、スタッフの方からは、年報も何冊か読んだことあるよ・・と声をかけて頂いた。本当にありがたいことと、「つながり」を感じて、とても力づけられた。
いろんな方々との「つながり」に感謝しながら、また自分にできることを続けていこうとしみじみと思う。