- 2017.07.31 グループ/講座
- 7月のセルフケアグループ&『心的外傷と回復』女性のトラウマ読書会
昨日の日曜日は、午前中は「女性のためのセルフケアグループ」、午後は『心的外傷と回復』女性のトラウマ読書会でした。
今月第三回目のセルフケアグループのテーマは「侵入的思考や感情を一時的にしまっておく入れ物のイメージをつくる」。トラウマ後の反応には、トラウマ体験と関わる映像(イメージ)や感覚、感情、思考など「思い出したくないのに思い出してしまう」「考えたくないのに考えてしまう」という反応があります。こうした侵入症状・反応をコントロールするために、それをしまっておく容器をイメージし、それを好きな画材を使って描きました。
通常、カウンセリングのなかでは、フラッシュバック等など侵入症状をコントロールするためにイメージや眼球運動(EMDR)を使ったコンテナーワークを行いますが、このグループでは、実際にイメージしたものを画用紙に描きます。想像力を使って視覚化することで、より自己コントロール力を高めることができます。
アートセラピー、つまりイメージを描く作業を通して、その「入れ物」はより「自分らしく」、そして素敵なリソース(内的資源)なることを、今回も実感しました。
私は参加者の皆さまがこのアートに描く時間が、私はとても好きです。グループの力が働いて、その場がとても温かいものに包まれるような心地になります。
午前のグループが終わり、後片付け、お昼ご飯を食べて、午後のグループの準備をしたあと、今回、スタッフで、「お昼寝」の時間をとりました。午前の体験を心身が消化吸収できるよう(生理学的に言うと自律神経系の自己調整のリズムを整える)、電気を消して、静かな音楽を聞きながら、お休みタイム。
今回、はじめて試みた「お昼寝」。時間は15分。短い時間でしたが、この時間が心地よくって。
窓から入る自然光、ラベンダーの敷物のふかふかの心地、空調の涼しい風、リラックスるできる音楽のリズム、腎臓にセルフタッチをしながら・・。
寝起きのスッキリ感に、たった15分だけど、こういう時間って大事だな~と痛感。
午後は13時半から、ハーマン著の『心的外傷と回復 』読書会。
今月の章は「監禁状態」。政治的な監禁状態、家庭内の監禁状態(DV)など、被害者が自己の感覚、自立の感覚を少しずつ奪われていくことについて書かれており、一人で読むのはしんどい章です。
大事なことは、自立の感覚を維持できるよう譲らないこと、つまり「抵抗」なのだと思いました。
最後の砦は「大切な人とのつながり」。自分の感覚を維持するために、「大切な人」あるいは「自分にとって大切な物」とのつながりを断たないでいることが大切であることを再確認しました。
人とのつながり、社会とのつながり、世界とのつながりを感じさせて頂いた、この一日に感謝です。
今週のお花。暑さを乗り越えれるようにと「赤」です。