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2017.04.04 カウンセリング/心理療法について
自我状態療法

自我状態療法(Ego State Therapy)はJojn G.Watkins(1993)によって考案された心理療法です。
自我状態療法では、ひとりの人は複数の部分から成り立っていると考えます。例えば、自分の中には、適応的に振る舞い生活をコントロールしている大人としての自分もいれば、思うままに振る舞いたいと願う子どもとしての自分もいると捉えます。自我状態療法では、それらの部分がまるでひとつの家族を構成していると考え、どの声にも耳を傾けながら、葛藤の解決やひとりの人としての成長を試みます。

現在、自我状態療法は複雑なトラウマや解離症状に対する治療法としても重視されています。例えば、コントロールできない程の攻撃性を持っている自分がいたとしても、それは過去のトラウマ体験の記憶を引き受けている自分の部分なのかもしれないのです。EMDRセラピストのポールセンは「自我状態療法は、程度の異なる解離症状を示す人々に効果的なEMDR治療を施す鍵となる」と言っています。

 【参考文献】
ポールセン,S(2012)『図解臨床ガイド:トラウマと解離症状の治療~EMDRを活用した新しい自我状態療法』新井陽子・岡田太陽監修、東京書籍。
フィリプス,M(2002)「第六章 エゴステイト・セラピー」『最新心理療法~EMDR・催眠・イメージ法・TFTの臨床例』マギー・フィリブス著、田中究監訳、春秋社。

2017.03.13 年報『女性ライフサイクル研究』
『女性ライフサイクル研究』第25号(2017年2月発行)
report25.jpg25号は、村本邦子編集長のもと、「境界(バウンダリー)を超える~私、家族、地域、社会をつなぐ」をテーマに特集を組み、場(トポス)への回帰、専門家の当事者性の回復、家族と社会の境界と支援者のポジショナリティ、変化し啓かれる仕事人生、私的領域から公共性へ、臨床心理士という現象、女性や子どもが生きやすい安全なコミュニティ等について論じています。

〈目次〉

●境界を超える-場(トポス)への回帰
立命館大学・女性ライフサイクル研究所 村本邦子

●専門家の当事者性を回復する
-元養護教諭へのアクティブインタビューから社会問題へと開かれていく実践を考える
女性ライフサイクル研究所フェリアン 小田裕子

●家族と社会の境界と支援者のポジショナリティ
女性ライフサイクル研究所フェリアン 桑田道子

●変化し、啓かれるということ-26年の私の仕事人生を振り返って
女性ライフサイクル研究所フェリアン 津村薫

●私的領域から公共性へと開かれるために-ささやかな社会貢献の可能性
女性ライフサイクル研究所フェリアン 窪田容子

●「臨床心理士」という現象-小説・ドラマに見るイメージから
女性ライフサイクル研究所フェリアン 下地久美子

●女性や子どもが生きやすいコミュニティとは-釜ヶ崎を中心とした支援活動に学ぶ
女性ライフサイクル研究所 西順子

〈コラム〉
■我が子の子育てから視野を広げて(女性ライフサイクル研究所フェリアン)森崎和代
■子ども同士が支え合う力を育てる大人の関わり(女性ライフサイクル研究所)福田ちか子
■死を待つ人の家での体験(女性ライフサイクル研究所)金山あき子


86頁 1,000円+税

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2017.03.12 年報『女性ライフサイクル研究』
年報『女性ライフサイクル研究』旧バックナンバー4冊セットのご案内

年報『女性ライフサイクル研究』の旧バックナンバー4冊セットが、在庫15セットとなりました。

たくさんの人にご協力いただき、A4で約150~200頁のボリュームで、とても読みごたえがある年報となっています。発行年は古くても、内容は古くはありません。

一人でも多くの方にお読みいただきたく、送料込みで1,000円でお分けしています。

ご希望の方は、問い合わせフォームからお入り頂き「年報4冊セット希望」とご記入の上、お申し込みください。→★

※年報代金は、NPO法人FLC安心とつながりのコミュニティづくりネットワークに寄付させて頂きます。
※その他の年報バックナンバーはこちらです。→★

[年報4冊セット:第4号、第5号、第8号、第9号の4冊。送料込み1,000円] 

★各号の目次★
第9号「特集:女性のトラウマと回復」
 序: 女性のトラウマと回復
 生態学的視点から見たトラウマと回復

1.女性の傷つきとその回復-事例編-

 ひらめ-童話による外傷、童話の内容とそっくりの人生を歩んだ人
 もう虐げられない-夫による精神的暴力を受けた妻の記録
  暴力による心の傷とそこからの回復-Aさんの事例を通して

2. 女性の傷つきとその回復-理論編-
   ドメスティック・バイオレンス、一体何が起こっているのか
 ドメスティック・バイオレンス-「男性のための非暴力プログラム」の取り組みについて
 夫婦間における言葉の暴力とトラウマ
 トラウマをもつ人のカウンセリングにおける中立性の問題

3.傷ついた女性とコミュニティ-危機介入-

 男性から女性への暴力-「女性サポートダイヤル」の取り組み
 被害者への心理的援助-電話相談の経験から
  自分の限界を知って息の長いサポートを-性暴力を許さない女の会と支援のあり方

4. 傷ついた女性とコミュニティ-共生-

   ドラッグ・アルコール依存、家庭内暴力からの解放
 女性のトラウマと宗教との関わり-その明と暗
 トラウマに対するセルフヘルプグループと専門家アプローチの違い

5.社会制度と被害者支援

 性暴力被害者に対する社会の動き-特にこの1年を振り返って
 刑事手続きにおける犯罪被害者の尊重

第8号「特集:今、子どもたちの心と社会は」
序 今、子どもたちの心と社会は
アフリカの息子と娘
1.学校と子どもたち
教育とマインドコントロールの違い
学校内の体罰と子ども
学校について、自分について
中学校でのスクールカウンセラーのまとめから
子ども代表として国連子ども権利委員会に報告して

2.相談に訪れる子どもたち
大好き!!お母さん~小児科相談室で出会う子ども達
思春期外来の子どもたち
子どもが引きこもるとき
思春期相談を通じて思うこと

3.コミュニティと子どもたち
カナダで学んだ「アドボカシー」と「ピアペアレンティング」
子どもが子どもとして生きるために
保育ルームで出会う子どもたち
吃っているそのままでいい~吃音親子サマーキャンプ

4.大人の生き方と子どもたち
生まれなかった子ども
一人っ子、子どもたちに問う
現代女子高生見聞録~関係性の中で生きる彼女たちの声から
子どもの良心の発達を考える~仲間関係に対するアプローチから

5.社会と子どもたち
非行少年
すぐ「キレる」こども? おとな?~弁護士付添人から見た、少年非行をめぐる近時の状況について
保護することと個を認めること
子どもの性的虐待・搾取~日本の課題

第5号「特集:阪神大震災~女の視点から捉えなおす」
          ※朝日新聞1995年12月2日で紹介されました。→★
序「心のケア」と人権と
1.阪神大震災と「心のケア」
災害と精神療法
震災こころのクリニックの試み
失われた者へ捧げる見えない踊り
「心のケア」の語について
スピリチュアリティ(霊性)の目覚め
神戸を訪れての想い
被災地で受けたおもてなし
おばさんの怒り-被災地の女性たち
震災に思ったこと
心のサポート・ミッションの活動

2.震災と子どもたち
子どものPTSDへの治療的接近-ポストトラウマティックプレイを中心に
テディベア作戦の紹介
子どもたちのメッセージが見えていますか?-阪神淡路大震災を経験して、保育所で何ができるのか?
絵によるグループ・ワークを試みて
避難所へのリクレーションサービスを通して
小学校教員から見た子どもたちの日常-インタビューを通して

3.震災と女性たち
1.震災を生き抜く女たち
女性の語らいの中から見える阪神大震災
女性のための電話相談を開設して
インタビュー:女性の目から見た震災と避難所
インタビュー:わが子を亡くした痛みを抱いて
インタビュー:助産師に聞く
      被災体験の中で妊産婦として考えたこと
      助産院の夢と助産婦たちのシスターフッド
2.震災と女性の人権
相談現場から見える女性問題
阪神大震災を通じて見えてくる女性の人権
母子家庭のサポートを試みて
3.震災と性
インタビュー:婦人科医の立場から震災下での生と性を語る
座談会-被災地の性を語る

4.コミュニティと救援サービス
神戸の街とともに
大阪YWCA・心のケア・ネットワークの取り組み
西宮YWCAの救援活動
精神衛生支援団体
女性救援サービス機関と震災

第4号「特集:表現と自由」
序 表現と「力」
1.表現と自由
「表現」の諸相と「自由」の度合いについて
表現のあり方と抗議のあり方をめぐって~法的視点から
表現と自由の思想的背景

2.抑圧と表現
1.子どもと表現
言語障害と自己表現~自己表現ができる子どもを育てるために
アグレッション(攻撃性)とその表現~子どもの臨床現場から
学校教育における子どもの「表現」と「自由」
2.女性と表現
女性と怒りの表現~怒りの抑圧と解放
女性と表現

3.創作と表現
1.表現する女たち
2.詩とことば
言葉と表現~心の中にないものを言葉にして出してあげるために
表現・と・自由~個人的な体験から

4.セクシュアリティにおける表現と自由
カミングアウトの政治学
やおい表現と差別~女のためのポルノグラフィーをときほぐす
覆面座談会:女が語る女のためのセクシャリティ

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2017.03.06 CAREワークショップ
CAREフォローアップグループのご案内


専門家向けCARE認定ワークショップを修了された方を対象に、CAREフォローアップグループを開催します。

CAREのスキルの練習、保護者向けハンドアウトの読み合いの他、実際にCAREを使ってみての悩みや疑問、あるいは嬉しい発見をグループで共有しながら、研鑽を深めたいと思います。

関心のある方はぜひご参加ください。

担当:西順子、福田ちか子



日時:2017年3月12日(日)13時-15時30分 

対象:CARE専門家向け認定ワークショップを修了された方

参加費:2000円

場所:女性ライフサイクル研究所

定員:8名 

申込み方法:事前予約(締め切りは3月10日)。
       メールかお電話でお申込みください。

2017.02.10 コミュニティ支援・情報
コミュニティ支援・情報「東日本・家族応援プロジェクト2016シンポジウム」

女性ライフサイクル研究所顧問、村本邦子が活動している東日本大震災・家族応援プロジェクトから、お知らせです。

来る2月26日13時~から、シンポジウム「東日本大震災から7年目を迎える今」が開催されます。

入場無料で、どなたでも参加可能ですので、関心のある方はぜひご参加ください。


日時:2月26日(日)13:00-17:30(終了予定)
場所: 立命館大学 衣笠キャンパス 創思館カンファレンスルーム

プログラム:
  第一部 藍原浩子氏講演会「自主避難者は今-自分で選択する、それを私たちの力に」

  第二部 「東日本・家族応援プロジェクト2016」が見た被災地の今
       司会進行:村本邦子
       各プロジェクトチームによる報告とディスカッション等。

★詳しくは、こちらをご覧ください。→東日本・家族応援プロジェクト2016シンポジウム



【関連記事】トピックスby村本邦子 「自主避難者」のこと

2017.02.09 コミュニティ支援・情報
コミュニティ支援・情報「虐待・DVの傷つきを癒す~支援者のためのアートワーク」

特定祖営利活動法人いくの学園主催による対人援助者向け講座で、西順子が講師を務めます。
詳しくは、下記をご覧ください。



テーマ:虐待・DVの傷つきを癒す~支援者のためのアートーワーク

日 時:2017年2月11日(土)13:30-16:00
場 所:クレオ大阪中央館 音楽室

対 象:アートセラピーに興味がある相談員、カウンセラー、保育士、教員、施設職員、
   アートセラピストなど、対人援助に関わる人

定 員:40名(申込先着順)
参加費:1000円(資料・材料代)

講 師:西順子(臨床心理士)
主 催;特定非営利活動法人いくの学園

申 込:詳しくは、こちらをご覧ください→2月アート講座.pdf


 

 

 

 

 

 

 

2017.01.05 研究所からのお知らせ
新年のご挨拶

謹んで新年のお慶びを申し上げます。

旧年中は温かいご理解ご支援を賜りまして、誠にありがとうございました。
皆さまに支えられ2017年を迎えましたことを心より感謝申し上げます。

本年も、謙虚な気持ちで丁寧な臨床的援助を心がけ、スタッフ一同日々努力してまいります。
何卒よろしくお願い申し上げます。

2017年が皆さまにとってよき年でありますよう心よりお祈り申し上げます。

                        所長 西 順子、スタッフ一同
                        顧問 村本邦子


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2016.12.28 研究所からのお知らせ
年末年始休業のお知らせ

当研究所の年末年始の休業日は下記の通りです。

2015年 12月29日(木)~2015年1月4日(水)

新年は1月5日より平常通り業務を行います。
どうぞよろしくお願いいたします。

女性ライフサイクル研究所


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2016.10.01 メディア掲載
日経DUAL「子どもの虐待&DV、私たちはどうすれば・・」特集、西順子がインタビュー取材を受けました。

日経DUAL:働くママ&パパに役立つノウハウ情報サイト「子どもの虐待&DV、私たちはどうすれば・・」特集にて、西順子がインタビュー取材を受けました。

2016年9月29日 子育て・教育 「DVについて」は→こちら

2016年9月30日 子育て・教育 「DVの子どもへの影響について」は→こちら

2016.08.17 CAREワークショップ
2016年後期・第5回支援者向け「CAREワークショップ」のご案内

定員に達しましたので、申込みをいったん締め切らせて頂きます。
お申込み、ありがとうございました。

なお当ワークショップは年二回、開催しております。
次回は、次年度の予定です。      8月31日

*****************************

CARE(Child-Adult Relationship Enhancement)は、
子どもと関わる大人のための心理教育プログラムです。

このワークショップでは、
子どもとのコミュニケーションに焦点をあて、
子どもとの不必要な衝突やストレスを減らし、
より温かな関係を築くために大切なことを、体験的に学びます。

CAREは、子育て中の親に加えて子どもと接する大人全般を対象としており、子どもの年齢は2歳~児童期を中心に思春期の子どもも含めたプログラムとなっています。

CAREのスキルを子ども支援に役立てていただくことに加え、関わっている保護者の方に伝え子育て支援に活かしていただくこともできます。

なお、このワークショップは、現場でお子さんと接しておられる専門家・スタッフの方を対象として、CARE-Japan認定ワークショップとして開催させていただきます。

※CARE(ケア)は、PCIT(親子相互交流療法)をベースに、米国オハイオ州シンシナティ子ども病院で開発された心理教育的介入プログラムです。子どもとの絆を深めるプログラムとして日本でも導入・実践されています。⇒詳しくは、CARE‐Japanホームページをご覧ください。

日時

2016年10月29日(土)18:30-21:30 (受付18:15- )

場所

女性ライフサイクル研究所
(地下鉄谷町線/堺筋線天神橋筋六丁目駅・12番出口より徒歩3分、JR環状線天満駅より徒歩3分)

アクセスは⇒こちら

参加費

一般 5,000円  、学生 4,000円

対 象

福祉・心理・教育・医療などの現場で、子どもと関わっている援助者・スタッフの方

定 員

8名  

担 当

CAREシニアトレーナー 西 順子(臨床心理士)
サポートスタッフ    福田ちか子(臨床心理士)

申込方法:ホームページの問い合わせ・予約フォームからお申込みください。参加申込書を送らせていただきます。

※ 2017年3月12日(日)にフォローアップ・グループを予定しています。

女性ライフサイクル研究所
電話:06-6354-8014 、FAX:06-6354-8015
電話受付時間:月曜日~金曜日 10:00~17:00 


【関連記事】
インフォメーション「支援者向けCAREワークショップ〈大人と子どもの絆を深めるプログラム〉参加者の皆さまの声

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