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FLCスタッフエッセイ

2017.05.16 女性の生き方
女性にとって「自分らしい生き方」って?

朴 希沙

女性ライフサイクル研究所で働き始めて、2ヶ月が経ちました。
カウンセリングでは、おひとりおひとりのお話を丁寧に、真摯にうかがっていきたいと思っています。
今回は私の自己紹介と、女性の「自分らしい生き方」について、最近考えていることを書きたいと思います。

昨今、女性の生き方が様々な領域で取り上げられるようになりました。

小説、マンガ、ドラマ、お笑い...私もひとりの20代女性として、女性が男性の「添え物」ではなく「主人公」として登場する様々な物語に心躍らせ、共感し、楽しんでいます。
特に、最近は鳥飼茜作のマンガ『地獄のガールフレンド』をとても面白く読みました。自分らしい生き方・男性との付き合い方について考えたい方にぜひおすすめしたいマンガです。

また私は在住地域で6年間、在日コリアンの方々への心理社会的サポートをするグループを行ってきました。
特に性別を指定したわけではなかったのですが、そこにはなぜか女性たちが多く集まり、毎週のように皆でたくさんの話をしています。

恋愛のこと、仕事のこと、生き方のこと、子どものこと...ひとりで悩んでいたことも、みんなで話すと思わず笑ってしまう時もあり、グループが終わる頃にはいつも、今までとは違った視点で自分や仲間を見ていることに気づきます。

「こうあらねばならない」「こんな私は間違っている」といった「考え」よりも、「私たちは○○したかった、◎◎を求めていた。そのこと自体は、だれにも責められることじゃないんだなあ」という思いが、胸のあたりにじわっと広がります。

また、このグループでは「当事者研究」にも取り組んできました。
「当事者研究」とは、北海道の浦河「べてるの家」で生まれたエンパワーメントアプローチ(自分自身を励まし、助ける方法)のひとつです。
自分が「自分の専門家」となり、自らの抱える生きづらさについて、仲間と共に「研究」します。

つい繰り返してしまう悪循環や、関係のパターン等について、希望する人が自分で研究テーマを決めて、自分自身について、起こっている出来事の状況やパターンを自分なりに研究していきます。
そして各自が研究したものを持ち寄り、お互いにディスカッションしたり、新たな視点で眺めなおしたりします。

こんな風に、わいわいとおしゃべりをしたり客観的に自分自身を見つめなおしたりする活動をグループで行っている中で、気づいたことがあります。

それは多くの人が、社会からの要請(こうあらねばならない)と、自らの欲求(こうしたい!)との間で葛藤するということです。

特に女性の場合、自分の欲求や欲望を我慢することを求められる場面が多いと感じています。

例えば、「もっと他にやってみたいことがあるけれど、周りからなんて言われるか気になってしまう...」「親や親せきに会うたびに、結婚を急かされる...」といった話をよく聞きます。

こんな風に生きてみたい、こんなことをしてみたいという思いを抑えつけたままでいると、いったい自分は何のために生きているのか、何がしたいのかも分からなくなる...そんな経験をされている方がたくさんいると思うようになりました。

それからというもの、私は女性の「自己実現」とは、周りから期待されている「幸せな結婚」をすることや「社会的に成功」するといったことだけではなく、自らの欲求に気づき、それを大切にし、また自分なりのやり方で社会と関わっていくことではないかと思うようになりました。

それは、お仕着せの方法にただ翻弄されるのではなく、試行錯誤しながら自らの人生の主人公になることでもあります。

そしてそのためには、こんがらがっている気持ちを少し整理して、自分の欲求や思い(内的な力)と自分が求められていること(他者からの期待)の両方に気づくことが大切かもしれないと思うようになりました。

「些細なこと」と言われるような悩みであっても、それは自分自身や他の女性、そして世界とつながっていると思います。

そんなことを考えながら、6月より読書会を企画しました。
「自分らしい生き方」って何? と私自身の人生を見つめなおすために、ユング心理学と女性心理学というふたつの視点から書かれた『女はみんな女神』を読んでいきます。ご関心のある方のご参加を、お待ちしております。

女性心理学フリートーク『女はみんな女神』読書会:ご案内ページ

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