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所長のブログ~ただ今修行中

2018.12.12 学び-学会・研究会
EMDR臨床セミナー&PCIT・CARE合同研究会に参加しました

先週末、土曜日は有馬で開催されたEMDR臨床セミナー、日曜日は東京で開催された第8回PCITCARE合同研究会に参加しました。
どちらも日帰り参加のため緊張感もありましたが、「研修の旅」として楽しんでみようと有馬を散策したり、顔見知りの皆さんとお喋りしたり食事をご一緒したりと、リラックスして参加することができました。

EMDR臨床セミナーでは、臨床に直接役立てられる知識を学び、PCIT・CARE合同研究会では、日本各地、各機関でのPCIT・CAREの活動や研究発表を聞き、刺激的な二日間でした。

月曜日からは日常の臨床に戻っていますが、二日間で見聞きしたことは頭のどこかにあり、今もまだ消化している最中です。感じたものが言葉になるまで時間をかけたいと思います。
たくさんの情報量のなかで消化できることは僅かかもしれませんが、よりよい援助のために、小さな一つ一つを積み重ねていければと思います。

2018.11.23 学び-学会・研究会
認知行動療法学会に参加しました

今朝冷え込みましたが日中はいいお天気。
今日は岡山で開催された認知療法・認知行動療法学会に参加しました。

今回の大会企画シンポの一つ「トラウマ被害と認知行動療法」では、複雑性PTSDのために開発された認知行動療法、STAIR/NST(感情と対人関係のスキルトレーニングとナラティブストーリーテリング)の発表があると知り、ぜひ話を聞いてみたいと楽しみにしていました。はじめてお聞きするSTAIR/NSTの発表は興味深く、また持続エクスポージヤー療法やトラウマを受けた親子のPCITの発表も、振り返りや確認する機会となりました。方法の違いはあっても、症状や問題が改善し回復していくお話に、とてもエンパワーされました。

他のセミナーも受けてみましたが、とても刺激的で興味深かったです。「認知」について新たな気づきと学びを得られる機会でした。まだまだ知らないこと、学ばないといけないこと、学びたいことがあるなと思いましたが、まずは今ある自分の課題に対して向き合い、一つ一つ落ち着いて取り組んでいきたいと思います。

               シクラメンの季節になりました
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2018.07.22 学び-学会・研究会
EMDR研修、早期トラウマとネグレクトへの対応を学びました

先週に引き続き、今週末も二日間研修でした。
神戸で開催されたEMDR学会主催の継続研修に参加しました。テーマは「言葉がない時。顕在記憶がない愛着期記憶にEMDRを用いる」で、早期トラウマの修復について学びました。

講師は米国から来日くださったサンドラ・ポールセン博士。最近の神経生物学の研究から早期トラウマを扱う手順までわかりやすく教えてくださり、とても興味深かったです。出版されたばかりの翻訳本『言葉がない時~沈黙の語りに耳を澄ます』も会場で購入したので、復習して臨床に役立てていきたいと思いました。

猛暑はまだ続くとのこと。体調管理には十分お気をつけください。

                      帰りには心地いい風が・・!!

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2017.11.25 学び-学会・研究会
第7回PCIT-Japan&CARE-Japan合同研究会に参加しました!

昨晩から東京入り、今日はお茶の水で開催された第7回PCIT-Japan&CARE-Japan合同研究会に参加しました。この研究会は毎年楽しみで、第二回大会から毎年欠かさず参加しています。全国各地で、PCIT、CAREに取り組んでいる諸先生方の様々な実践報告をお聞して、毎年刺激をもらって「私も頑張ろう~!」とエンパワーされてきました。

今年は、午後のCAREシンポジウム「現場の特色をいかした親・養育者へのアプローチ」で、私も発表者の一人として発表をさせていただく機会をいただきました。「トラウマ世代間伝達予防としてのCARE導入の試み」として、特にカウンセリングでの導入に焦点をあてて発表させて頂きました。

私自身、臨床心理士となってこの15年「女性のトラウマと回復」をテーマに臨床的援助に力をいれてきましたが、虐待やDVなど親密な関係のなかで起こる暴力の影響、未解決のトラウマは、被害女性にとどまらず、次世代との関係性にも影響を与えることから、早期の段階で予防的に「関係」そのものにアプローチできるよい方法はないかと模索してきました。そのなかで、CARE、PCITとの出会いがありました。

2014年から専門家向け認定CAREワークショップを開催して普及につとめると同時に、養育者の皆さまにはグループやカウンセリングのなかでCARE心理教育プログラムを受けていただけるようになりました。

これからも、子どもとよい関係性(愛着の絆)を築きたいと思っておられる方々に、CARE、そしてPCITを届けていければいいなと思っています!

さて、今日の特別公演では白川美也子先生が「夢を描く~インプリメンテーション・ディセミネーション・サイエンスの展開とPCIT・CARE・TF-CBTの均てん化の可能性」をテーマにお話くださいました。

冒頭で4人グループになり「夢を描く」グループワークを行ったのですが、この時、咄嗟に浮かんだ私のイメージが四つ葉のクローバー(自分の〈畑〉を描くというお題でした)。ハートしようとしたら、他の方がハートを書かれたので、クローバーを思いついたのですが、クローバーの上下二枚の葉っぱに「女性のトラウマと回復」「子どものトラウマ予防」を書き、左右二枚の葉っぱに「PCIT」と「CARE」と書き込みました。クローバーの真ん中には、ハートを描き、そのなかに「愛着の絆・アタッチメント」と書き込みました。

「女性のトラウトと回復」「子どものトラウマ予防」をつなぐ、具体な方法としての「PCIT」と「CARE」。その中心には「愛着の絆・アタッチメント」があるというイメージです。

咄嗟に浮かんだ偶然のイメージでしたが、これが私の「夢!!??」と不思議な気持ちになりました。

私の「夢」は、お母さんの笑顔、子どもの笑顔、家族の笑顔です。子どもの笑顔は未来の大人の笑顔です。

その「夢」に近づきたいと思って、こうして歩んでいるのだな・・と、今現在の立ち位置と方向性を確認することができました。またこれからも「夢」に向かって歩み続けていきたいな・・と、希望の光を感じました。

母と子、家族の「笑顔」を見れるように・・と、これからも小さな一歩を積み重ねていければと思います。

                  
               今朝の東京の空、気持ちのいい朝でした。
                    会場の「お茶の水ソラシティ」前より。
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2017.09.03 学び-学会・研究会
「子どもにやさしい空間」づくりを学ぶ

日差しも風もすっかり秋めいてきました。
今日は京都で開催された近畿ブロック臨床心理士会共催の「被害者支援合同研修会」に参加しました。

内容のメインは、災害後の子ども支援として「子どもにやさしい空間(Child Friendly Space)」について。

ユニセフと国立精神・神経医療研究センターとで作成されたガイドブック「子どもにやさしい空間」を使いながら、グループでの演習も交えながら、その理念と実際について学びました。

「子どもにやさしい空間」とは、災害や事故など緊急事態において避難した先で子どもたちが安心して、安全に過ごすことができる「場」のことです。日頃からの地域での連携が大切であること、子どもも含めて皆が参加してともに作り上げること、持続性可能性があるもの・・、そして「子どもの最善の利益」を優先することなど大切なことを再確認しました。

今回は東日本大震災など震災後の避難所での実践例について聞かせて頂きましたが、DVシェルターや子どもの一時保護所でも、このような「子どもにやさしい空間」という理念や実践が取り入れられていけるといいなと思います。また緊急時のみならず平時の子どもの居場所作りにも役立つお話でした。

日常の臨床から離れ、初対面の臨床心理士さんたちと一緒に、いつもとは違う角度から支援について学ぶことができて、新鮮で有意義な時間でした。参加できてよかった!


さて、2017年後期の「支援者向けCAREワークショップ」の案内をアップいたしました。
このワークショップでは、子どもと大人の安全・安心の絆を強めるコミュニケーションのコツを学びます。子ども支援、子育て支援、子どもと大人のよい関係性(絆)づくりにご関心のある方はぜひご参加ください!! (詳しくはこちらをご覧ください→



             秋の花、リンドウ。紫に見えますが実際は赤紫です。
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2017.08.10 学び-学会・研究会
EMDR学会継続研修に参加しました

明日から夏期休暇に入ります。今年の夏は研修三昧です。

まず8月5・6日の2日間は、東京の明治大学で開催されたEMDR学会継続研修「世代間トラウマ:愛着理論に基づく親と子へのEMDR」に参加しました。「トラウマと愛着」は今取り組んでいるテーマのキーワードなので、とても楽しみにしていました。

講師は、米国から来日されたアナ・ゴメズ先生。子どもと親の傷つきを癒し、愛着の絆を強め、トラウマの世代間伝達のサイクルを終わらせるための愛着理論に基づくEMDR療法について、講義とビデオも交えながら学ばせて頂きました。親と子ヘの治療場面がとても温かなのが最も印象に残りました。

家族システムにアプローチするEMDR療法は、子どもへのセラピー、親へのセラピー、親子でのセラピーとを組み合わせて行うチームでの治療も印象的でしたし、セラプレイという手法も取り入れながら子どもが関心をもつような具体的で楽しい工夫もいっぱい。

本当に興味深く、発見がいっぱいの研修でした。親と子ヘのEMDR、これからも学んでいきたいテーマになりました。

明日からの4日間は、大阪で開催される『安心感の輪』ファシリティター養成講座に参加する予定です。『安心感の輪』とは、親子のアタッチメントの形成を支援する子育てプログラム。

講座の詳しい内容はわかりませんが、ずいぶん以前に、児童福祉機関のケースワーカーとさんと「親子の愛着の絆づくりに関心があって・・」というような話をしていたとき、「これも、いいよ~!」と薦めていただきました。その時はタイミングがあいませんでしたが、今回は大阪で開催されるということで、思い切って参加することにしました。

ここでもまたどんな発見があるか、楽しみにしていたいと思います。
4日間、元気に乗り切れますように。

             研修会場の明治大学アカデミーコモンから。
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2016.12.18 学び-学会・研究会
CARE勉強会&EMDR勉強会

 17日の日曜日、午前はCAREトレーナー勉強会に参加するため、東京に行く予定をしていましたが、ちょうどこの日にEMDR東京勉強会があると知り、これはラッキーと勉強会のハシゴをしてきました

 CARE(ケア)トレーナー勉強会は初めて参加しましたが、改訂版マニュアルについて情報を教えていただきました。CAREプログラムの内容、進行などを振り返ることができてよかったです。CAREをよりわかりやすく、効果的にお伝えできるように・・努めていきたいと思います。

 夜はEMDR東京勉強会。講師の先生から、直近のトラウマ的出来事に焦点をあてる「R-TEP」について教えていただきました。講義の後には、お隣の方とロールプレイで練習をしましたが、実際にやってみるのは、わかりやすくて有難たかったです。

 勉強会か終わった後は、いそいでバス停留所へ。土曜日のうちに帰らなければならず、学生時代以来何十年かぶりに夜行バスに乗りました。
 ハードスケジュールでしたが、いろんな方々とお会いできて嬉しく、新しい知識を学ぶこともできた充実した一日でした♪

                斬新なツリー!? FullSizeRender (2).jpg

2016.11.20 学び-学会・研究会
PCIT&CARE 合同研究会に参加しました

 11月19日(土)・20日(日)と白梅学園大学(東京都小平市)で開催された「第6回PCIT-Japan&CARE-Japan合同研究会」に参加しました。(PCITについてはこちら、CAREについてはこちらをご参照ください)

 一日目の大会シンポジウムのテーマは「PCITとCAREの共通点と相違点」。
 クリニック、児童相談所、児童養護施設と、それぞれの現場でのPCIT、CAREの実践と地域連携についての発表、そして指定討論と、刺激的な時間でとても勉強になりました。ポスター発表も皆さん各地域、各現場でそれぞれ工夫して実践されているんだな~と感動する思いで聞きました。

 二日目の今日は一日、PCITスキルのブラッシュアップのための講座を受講。
 実践的な内容で、復習と予習ができて整理になりました。子どもと親御さんに役立てていただけるよう、頑張ろう~と気持ちを新たにしました。いつもサポーティブな講師の先生、スタッフの皆さまに感謝。

  一日目は風邪を引きかけてしまい夜の懇親会は出れずに残念(夜は身体を温め指圧マッサージを受けて、翌日は無事復活!)。でも、休みの時間に関西から来られている方々とお話しすることができ、温かい交流が嬉しく、力づけられました。また再会できる日を楽しみに、日々の臨床にコツコツとりくんでいきたいと思います。

               気持ちのいい朝でした。白梅学園大学キャンパスより。IMG_1875 (2).jpg

  

 

2016.06.12 学び-学会・研究会
EMDR学会・継続研修に参加しました

11・12日の二日間、神戸で開催されましたEMDR学会継続研修会に参加しました。

毎年この継続研修はとても楽しみにしていますが、今回の講師はJim Knipe先生で「EMDRの道具箱」と題して、複雑性PTSDと解離を治療するための方法論について学びました。「道具箱」というとおり、たくさんの資料を元に、回避、恥、アディクション(嗜癖)、愛着と解離・・などをどう解決していけるのか、具体的に教えて下さり、とても充実した学びの深い二日間でした。まだ頭の整理ができていませんが、一つ一つ消化しながら臨床に役立てていければいいなと思います。こうした学びの機会をいただき本当にありがたいことと感謝の気持ちと、希望を胸に帰路につきました。

研修では、女性ライフサイクル研究所Felien(フェリアン)の窪田容子さんともお会いして、一緒にランチを食べたりしながら、二日間、学びと体験をシェアできたことも嬉しく、有り難かったです!  

5月、6月と研修が続いています。土曜日の面接はお休みをさせて頂き、ご不便をおかけしていていますが、どうぞよろしくお願いいたします。

            最近のお気に入りの写真から。さわやかな朝に。
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2015.11.29 学び-学会・研究会
PCIT&CARE合同研究会に参加しました♪

昨日と今日の二日間、東京で開催された第五回PCIT-Japan&CARE-Japan合同研究会に参加してきました。

今年は「PCITとCAREを学ぶ:親子治療のコアスキルとして」をテーマ。児童福祉、医療、保健、教育現場でのさまざまな取り組みや実践報告に、とても刺激を受けながら学ばせて頂きました。PCITもCAREもとても親子に温かいアプローチなので、ご発表を聞いていても、心が温かくなります。毎年、こうして継続して学ぶ機会を頂くことで、私もまた頑張ろう~と刺激をいただいて、励みになっています。ありがとうございました。

今年は、ポスター発表に応募し、「CAREの実践報告~女性ライフサイクル研究所の活動から」として発表させていただきました。ポスター発表も何十年ぶり? 不十分ではありましたが、活動をまとめる過程でさまざまな課題に気付くことができました。気付いたことは、また今後、よりよい支援へと活かしていくことができればと思います。

来年2月に思春期の子どもをもつ保護者向け、3月と専門家向けCAREワークショップを予定しています。
コミュニケーションのポイントを押さえた関わりをすることで、子どもとの不要な衝突を減らし、子どもも落ち着いて安心していられるようになることがわかっています。

子どもと大人の温かい絆を育むCAREプログラム、ご関心ある方は、ぜひご参加ください! 
お待ちしております。

※CAREワークショップはこちら⇒「第3回CARE・保護者向けワークショップのご案内」
               ⇒「第3回CARE・専門家向けワークショップのご案内」


             会場となった東京の大正大学より。一筋の光を発見・・☆
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