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所長のブログ~ただ今修行中

2020.08.26 グループ/講座
30周年記念イベント第二弾「トラウマセラピー・神経自我統合アプローチを学ぶ」入門編を無事終了しました♡

もうすぐ8月も終わりですが、変わらず毎日暑い日が続いています。

先日、8月23日日曜日は創立30周年記念イベント第二弾として、浅井咲子先生を講師としてお迎えし「トラウマセラピー・神経自我統合アプローチを学ぶ」入門編を開催しました。定員30名のところたくさんのお申込をいただきましたが、最終34名で受付を終了し、スタッフ含めて総勢40名でのオンラインセミナーとなりました。

7月23日開催のイベント第一弾はZoomを使用したウェビナーでしたが、今回はZoomミーティング形式でのセミナーで、どちらも初ホストのためドキドキの経験でした。今回は咲子先生も大阪にお越しくださり、研究所からセミナーをご提供くださいました。先生、当日スタッフ、自宅から参加スタッフ含めて、皆で一致団結! 無事に終わったときの達成感を皆で分かち合えたのは何よりの喜びです。

もちろん、参加者の皆様にもご満足いただけたからこその達成感です(後日アンケートを紹介させていただきたいと思います)。
これも参加者の皆様のためにご尽力くださいました咲子先生のおかげです。

先生は、海外でたくさんのトレーニングを積まれ、たくさんの翻訳を手掛けられてきた豊富な知識と経験から、初めて神経系アプローチを学ぶ方にもわかりやすく解説し、お話くださいました。咲子先生に改めて感謝申し上げます。

先生からご寄贈いただいた翻訳出版されたばかりの『トラウマによる解離からの回復 』(国書刊行会)を読み始めましたが、解離(パーツ)のことが詳しく書かれていて、とても興味深いです。

著者のフィッシャー先生は国際EMDR学会の公認コンサルタントでもあるとのこと。
私自身が、これまで解離(パーツ)へのアプローチを学んできたのは主に日本EMDR学会の海外講師の先生方の研修なので、つながりを持って学べることがとても有難いです。

次回10月開催予定の「神経自我統合アプローチ~基礎編」も楽しみにしています!
それまでにスタッフ皆で本を読んで予習しなくっちゃ・・。

8月25日に発行されたばかりの浅井咲子先生の翻訳書。装丁も素敵♡
咲子さんから (4).JPG




暑いなか、お花も頑張ってます!

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2020.08.05 グループ/講座
創立30周年記念イベント第一弾、無事に終えることができました。感謝いたします♡

あっという間に8月に入りました。
先月7月23日は、研究所創立30周年記念イベント第一弾として、浅井咲子先生によるオンラインセミナー「生きづらさからの回復~いごこち神経プラクティス」を開催しました。

当日視聴、録画視聴含めて約80名もの方々にご参加いただくことができました。

「30周年を迎えられた感謝の気持ちを形に」という思いからのささやかな企画でしたが、皆様に喜んでいただけたことを何より嬉しく思います。
ご参加くださり、ありがとうございました!

お世話になっている方々から30周年のお祝いのメッセージもいただきました。
温かいお気持ちを寄せてくださり、有り難く感謝の気持ちでした。

講師の浅井先生には、準備から当日まで大変お世話になりました。
先生はいつも心を寄せて、優しくご対応くださることを有難いことと感謝の気持ちです。

そしてスタッフ皆で、力を合わせて準備し取り組めたことも、とても嬉しいことでした。

こうして無事に終えられたのも、講師の先生、参加者の皆さま、支えてくださる皆さま、スタッフ・・といろいろな人との温かいつながりのおかげです。
本当にありがとうございました!

さて、ほっと一息ついた後、今は次のイベント第二弾の専門家向けオンラインセミナーに向けて準備中です。
無事当日を迎えられますよう、裏方仕事を頑張りたいと思います。

毎日暑い日が続いております。コロナ感染拡大も懸念される状況ですので、皆様もどうぞお身体を大切になさってください。


可愛いピンクのお花で優しい心地に♡
2020.7.23 イベントにて (002).jpg

 

 

 

 

2020.05.11 グループ/講座
5月の女性のトラウマ読書会は・・オンライン上にて開催しました

昨日5月10日日曜日は、『あなたに伝えたいこと-性的虐待・性被害からの回復のために』を読む、今年度一回目の女性のトラウマ読書会でした。
今年度はコロナウィルス感染防止対策のため、はじめての試みですが、ビデオ会議Zoomを用いてのオンライン上の読書会となりました。

2014年から継続している女性のトラウマ読書会ですが(読書会形式のグループは1990年開設以来続いています!)、これまではハーマン著の『心的外傷と回復』を4年間、エレン・バス&ローラ・ディビス著の『生きる勇気と癒す力』を2年間取り上げ、主に女性のトラウマサバイバーの回復や癒しについて学んできました。今年度は性暴力を受けた子どもの支援のために「子ども」に焦点をあてた本からも学びたいと、本書『あなたに伝えたいこと』を取り上げました。

著者シンシア・リン・メイザーは性的虐待サバイバーとして回復した経験から「10代の男の子や女の子こそ性暴力や性的虐待についての本を必要としているのではないか」と、この本の執筆を手がけました。「10代ならではの問題や関心について語りかけ、さまざまな大変な状況を助け、回復への道のりを歩み始められるような本が必要」と気づいたことからと言います。

今回は「第1部 痛みが始まる」を読みあいましたが、著者は性暴力が犯罪であることを説明しながら、繰り返し「あなたはひとりではありません」「あなたは悪くありません」「あなたが性暴力をまねいたわけではありません」と子どもの目線に立ち、力強く語りかけています。サバイバーになるには、まずその前に「被害者であることを認めること」そして、安全を確保し自分を見だすためのただひとつの方法は「秘密を手放すこと」であると言います。「あなたはすべてを話すことができるはず。安全を手に入れる方法を見つめるために、この先も読み続けてくださいね」の言葉で第一部は終わり、第二部「助けを求めよう」に続きます。

本書を読み、子どもは子どもゆえにいかに自分がおかしいと思うか、責任を感じてしまうか、混乱するかということを再認識しました。だからこそ、著者が言うように「あなたの気持ち、あなたの感覚、あなたの考え、それを信じましょう」と繰り返し伝えることが大切なのだと思いました。

一人で本をさっと読むのではなく読書会で読むと、人と「時間と場所」を共有することにより、より本にもコミットできるように思います。
次回、6月の読書会もオンライン上の予定ですが、楽しみにしています。

コロナウイルスの影響で中止とするのではなく、オンライン上で開催できたことはとても嬉しいですが、実際に集える日がまた来ますことを願っています。

二回目からの参加も可能ですので、関心のある支援者の皆様のご参加をお待ちしています。
詳しくはこちら、お問い合わせください。→★


今朝歩きながら、道端で見かけた植物たち。
咲き終わった花、満開の花、これから咲く花、みなそれぞれに頑張ってるね!
IMG_6387 (002).jpgIMG_6390 (002).jpgIMG_6394 (3).JPGIMG_6396 (002).jpgIMG_6398 (3).JPGFLC玄関のお花。クライエントさんが挿し木の方法を教えてくれました。冬を越え、今年も咲いてくれてありがとう!
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2020.05.04 トラウマ
人との「つながり」に感謝して

連休のさなか、皆さまいかがお過ごしでしょうか。

緊急事態宣言が発令されて一か月が経とうとしています。
新型コロナウィルス感染拡大防止のために、最前線で働く医療従事者の皆様、また地域医療を支える医療従事者の皆様に心より感謝申し上げます。
そして、私たちの生活を維持するために働いてくださっている皆様にも感謝申し上げます。
休校が続くなか、子どもの命、生活を守るために、様々な工夫をしながら日々子育てに奮闘されている子育て中の皆様にも敬意の気持ちです。

今私にできることは、自分も含めて大切な人の命を守るため、医療崩壊を防ぐために、三密を避け、外出自粛、社会的距離を保つ、手指消毒・・と感染防止を意識した生活を送っています。

コロナ禍は、カウンセラーとしての仕事の仕方だけでなく、価値観にも影響を与えました。
これまで、カウンセラーとして「安全な場所を提供すること」を大切に、研究所の理念として「安全な場所の創造」を第一に掲げ、取り組んできました。
女性ライフサイクル研究所は2002年の法人化と同時に今の場所に引っ越しましたが、それからずっと私にとっても、この場所(=女性ライフサイクル研究所)は大切な場所、愛着のある場所、愛着のある部屋として大切にしてきた想いがあります。
それが今、「何が安全か」を問い直さざるを得ない事態となりました。

密室は避けないといけない、人との距離もあけないといけない・・と、対面により、話し合うというカウンセリングという援助方法、面接室がリスクを伴うこととなりました。
この事態のなかで、クライエントさん、カウンセラーの安全を守るためにはどうしたらいいか、安全だけど安心じゃないことも起こり得る(外に出なければ安全は守られる、かといって安心できるわけではない)、じゃあ、より安全で安心できる方法はないか・・と葛藤しながら、情報を集めつつ試行錯誤する一か月でした。

ようやく連休明けからオンラインカウンセリングを導入できる体制となり、一段落しましたが、これからも生じうる課題に取り組まなければ・・と、試行錯誤は続くだろうと思います。

ただこうした状況のなかで、改めてというか、やはりというか、大切なのは「人とのつながり」であることを実感した一か月でした。
感染防止のために、社会的距離(ソーシャル・ディスタンス)、人と人との間の距離を1.8m~2mあけないといけなくなりましたが、だからこそ、人とのつながり、心のつながりがより必要で、大切だと思いますし、実際、いろいろな人とのつながりで、今の状況を何とか生きられていることを実感させられました。

他者と話をするのは「オンライン」上となりましたが、スタッフとのメールのやりとりはもちろん、ミーティングもオンライン上で経験し、この状況のなかでつながれることが有難く、温かく、力づけられることを実感しています。

またオンラインカウンセリングを導入するにあたり、スタッフはじめ周囲の皆様から、学びのための様々な情報をいただきました。また臨床関係のメーリングリストや所属学会からは、コロナ禍における心理支援について、有志の方々が最新の情報を翻訳し届けてくださいました。そのなかで、人やコミュニティ、ネットワークの網の目のなかで支えられていることを実感し、本当に有難く思う次第です。いただいた情報を整理し、自分にできることから役立てていかなければと思います。

これからも「安全な場」として心理的支援を提供できるよう努力していきたいと思いますので、引き続き、女性ライフサイクル研究所の臨床活動をご理解いただき、ご支援いただければ幸いに存じます。

皆さまもご自身のお身体を大切に、少しでも安心できる人とのつながりが保てますようお祈りいたします。
そして一日も早く事態が収束に向かいますよう心よりお祈りいたします。

2020.03.16 講師活動
援助者の二次受傷とセルフケア、講師を務めさせていただきました


先週3月11日は、兵庫県明石市の男女共同参画センター女性相談員さんの研修にて、講師を務めてさせていただきました。テーマは「援助者の二次受傷とセルフケア」。

当日は少人数にも関わらず、とても広い部屋をご用意くださり、明るい陽射しのなかお花や音楽でお迎えくださり、参加者の皆様方の温かいお心遣いにほっこりと癒される気持ちになりました。

二次受傷とは、トラウマ被害者/サバイバーと関わる援助者が間接的な形でトラウマの影響を受けることです。
被害者に共感的な関わるほど他者に起こったトラウマによって援助者自身が傷つき、影響を受けてしまうことが研究で明らかになっています。

今回の研修では、援助者という仕事に含まれるリスクを認識し、予防と治癒ために意識的な努力をすること(セルフモニタリングとセルフケア)について
お話させて頂きました。

セルフケアの一つとして「支持的な職場環境」はとても重要ですので、少しでも皆で体験を共有できれば・・とグループの時間がとれるよう努めましたが、2時間はあっという間・・でした!

研修最後は、時間がきたことを名残惜しく感じながら、援助者同士少しでも共有させていただけたことに感謝しつつ、皆様の益々のご活躍とご健康を祈りました。


今回の研修の準備の過程で改めて自分自身を振り返りましたが、こうして長い年月、女性ライフサイクル研究所での臨床を続けてこられているのも、周囲の皆様からの温かいご支援があってのことと、改めて感謝の気持ちを持ちました。本当にありがたいことと感謝いたします。

2月より、新型コロナウイルスへの対応で、誰もが皆様々なストレスを感じ、心身ともに疲弊していることと思います。
互いに支えあいながら、この状況を乗り越えられたらと思います。

皆様もどうぞセルフケアを大切にし、ご自愛くださいませ。

この日はいいお天気。明石海峡、明石海峡大橋を見るのが大好きです。素敵な景色を見て、元気をもらいました!
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2020.03.10 トラウマ
3月の女性のトラウマ読書会は・・

昨日は3月のトラウマ読書会。
今回は新型コロナウィルスへの対応として、担当スタッフ3名でSkypeを使って行いました。
初の試みでしたが、今回が最終回となるので、実施できたことに安堵しました。


2年かけて読み進めてきた『生きる勇気と癒す力~性暴力の時代を生きる女性のためのガイドブック』、
今回は本書の最後「訳者あとがき」「被害者を支えるまなざしとは-新装改訂版あとがきにかえて」「被害当事者が語る意味-解説にかえて」を読み、感じたことや印象に残ったことを語り、聞きあいました。

あとがきでは、新装改訂版が刊行されるまでの経緯や思いが綴られています。本書は日本で初めてできた女性サバイバーのグループメンバーにより、7年の歳月をかけて翻訳され、そして刊行後一年足らずでの入手困難となるも、7年後に新装改訂版として復刊されるに至ったのですが、本書の出版を待ち望む人々の声、応援によってこうして本書が再びこの世に出ていることが本当に素晴らしいこと、尊いことと思いました。

訳者あとがきから、女性たちの思いが伝わり、胸に響きました。たくさんのサバイバーの声から生まれ、待ち望まれ、翻訳された本書から、サバイバーの魂の声を聞かせてもらったように思います。

本文はかなりのボリュームがあるので、最初から一人で読もうと思うと圧倒されるかもしれませんが、そんな時はまず最後の「訳者あとがき」から読んでみるのもお勧めです。

本書は、虐待から回復するためには何が必要か、自分を癒すとはどういうことか、それによって人生はどう変わるかなど「癒し」に焦点があてられいています。癒しの過程、具体的にできること等、とても丁寧に紹介されているので、目次をみて、関心のあるテーマから読んでみるのも役に立つと思います。

「誰もが自分自身の人生の専門家」であり、自分の感覚を信頼していいこと。

著者が伝えてくれたこのメッセージを大切に、カウンセラーとしての自分を絶えず振り返ることに努めたいと思いました。

次年度の読書会の予定はまた改めてご案内させていただきます。

            温かくなり、一週間でヒヤシンスが咲きました!

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2020.02.21 トラウマ
子どものトラウマとケア、講師を務めさせて頂きました。

先週16日の日曜日、滋賀県で開催されたスクールカウンセラー研修会にて「子どものトラウマとケア」をテーマに講師を務めさせて頂きました。

今まで「DV家庭で育った子どものトラウマとケア」や「性的虐待」については講師の経験がありますが、「子どものトラウマ」に焦点をあてるのは初めてこと。
私で少しでもお役に立てることがあればと、これまで学んできたことや経験したことを整理し、お話させていただきました。

もっとも大切な「安全」をキーワードに、トラウマ・インフォームド・ケアの視点にたち、ACE(小児期逆境体験)研究、子どものPTSD、慢性的トラウマについて、そして子どもと安全につながるために、神経系への影響、レジリエンスを育てるARC(アタッチメント・調整・能力)の枠組みなど、エクササイズと共に紹介しました。

どんにふうに受け止めてくださるか・・とドキドキでしたが、臨床心理士の先生方が熱心にご参加くださり、熱意と真摯な姿勢に私自身もとても学ばせて頂きました。子どもに心を寄せて学校現場で果敢に取り組んでおられる姿に、心から尊敬の気持ちを持ちました。

研究所においても、トラウマケアの三段階(第一次予防~第二・第三予防まで)に応じて対応できるよう、スタッフ一同研鑽を積んでいきたいと思います。

貴重な機会をいただけたことに感謝いたします。

 緑の蕾が一週間で赤く色づきました。植物の成長に癒されます♡
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2020.02.10 トラウマ
2月の女性のトラウマ読書会は・・

昨日日曜日の午後は2月のトラウマ読書会。
寒さは厳しいですが明るい日差しに和みながら『生きる勇気と癒す力~性暴力の時代を生きる女性のためのガイドブック』「第5章 真実を見すえる-サバイバー攻撃に応えて」を読みあいました。

本書の初版は1988年、1994年の第三版改訂版で「第5章」が加えられました。第5章では1992年から始まったバックラッシュ(性的虐待記憶をめぐる論争)を、著者は多くの文献や情報をもとに分析し、歴史的政治的な文脈で見直しています。そして、サバイバーが自分自身の感覚、身体、記憶を信頼し、癒しに取り組めるようにと、積極的に敬意をもって前進する指針を示しています。

5章は読みながら真に迫るものがありました。たくさんの文献や情報を冷静に分析しながら、サバイバーが傷を深めないよう「一番大事なのは自分の気持ち、要求、そして選択です」と力強くエンパワメントし続ける著者に、深く尊敬の念を抱きました。

最後の項目「将来の展望」では「社会が子どもの安全とすべてのサバイバーの癒しに向けて闘いつづけるか、それとも集団的否認に屈し、再び真実を葬るか。私たちはその岐路にたたされている。虐待された子どもや大人のために、そして現在進行中の虐待をくい止めるためにも私たちの責任を再確認しましょう」と言います。

バックラッシュは2000年代に急速に終息したそうですが、わが国ではどうでしょうか・・。

2020年は刑法性犯罪の見直しの年、性暴力被害の実態に即した刑法改正の実現を目指し、全国各地でフラワーデモをはじめ様々な活動が起こっています。性的安全、そして人権が守られる社会の実現を心より願います。

来月、本書の読書会は最終回を迎えます。関心のある皆様のご参加をお待ちしています。→詳しくはこちら

         暦の上ではもう春。梅が咲いています!
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2020.01.22 トラウマ
2020年1月の女性のトラウマ読書会は・・

1月12日(日)は今年最初の女性のトラウマ読書会を開催しました。

『生きる勇気と癒す力~性暴力の時代を生きる女性のためのガイドブック』、今月の読みあいは「第四章サバイバーを支える」の「パートナーへ」の箇所でした。結構なボリュームですが、パートナーだけでなく、サバイバーの家族やサバイバー自身にとっても役立つものとなっています。

「子どもの頃の性的虐待の癒しに取り組んでいるサバイバーのパートナーであることは、苦悩と恩恵の両方にあずかること」と著者は言います。癒しに積極的に取り組む人と共に過ごすということは成長しあえる関係を持つということ、そして、パートナー自身にとっても自分の内面を見つめ内的成長を促す機会ともなり得るのです。

そのためには、パートナーを支える支援も必要です。サバイバーを支えるパートナー同士の集まりのなかで、パートナーが感情を分かち合い、2人の苦難の時期を乗り越えようとしている様子に、感銘を受けました。本書では、2人が直面している問題の原因は「相手にはない」ということを理解し、味方どうし手をつないでいくための知恵やさまざまな工夫を授けてくれています。サバイバーを支えるパートナーや家族には、ぜひご一読をお勧めします。
小見出しは下記のとおりです。

恩恵
個人攻撃ととらない
羞恥心を乗り越える
支援を得る
味方どうしで手を繋ぐ
コミュニケーション
痛み、悲嘆、抑うつとどう付き合うか
管理欲求
信頼
真の虐待者はだれ
サバイバーの家族
性の感性
この関係を続けたいか/離別/別れないとしたら
強くてすてきな絆

昨年12月は「カウンセリング」「サバイバーを支える家族へ」を読みあいました(ブログはお休みしてしまいました)。
来月は「真実を見すえる~サバイバー攻撃に応えて」です。

二年かけて読みすすめてきた本書もあと2回、2月と3月で読み終えます。

関心のある方はぜひご参加くださいませ。→詳しくはこちら

こちらのシクラメンの鉢、2年ぶり?今年は開花してくれそうです!
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2020.01.08 日々のこと
2020年仕事はじめ

2020年1月6日月曜日が仕事はじめ。

一週間お休みだった研究所は冷え切っているのでまずは部屋を温め、草花に水をあげることから今年の仕事がスタートしました。次の日、火曜日夜はスタッフの会議はじめ。スタッフが顔をあわせて昨年の振り返りや新年の抱負をシェアしながら、いつものカンファレンスを行いました。

今年は女性ライフサイクル研究所創立から30年。30年・・というと長いようであっという間にも感じられます。
この30年という節目の年を大切に思い、感謝しながら、思い出に残る一年にできればいいなと思います。

2020年が皆様にとっても希望にあふれる一年となりますよう心よりお祈り申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

今年もガーデンシクラメンがたくさん咲きました。その生命力に力づけられます!IMG_5780 (2).jpg

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