1. ホーム
  2. 所長のブログ~ただ今修行中
  3. 2017年一覧

所長のブログ~ただ今修行中

2017.12.28 グループ/講座
2017年仕事納め

今日は仕事納め。
朝から最終の時間まで今日は一日カウンセリング面接。この一か月はお一人お一人、この一年の頑張りと努力に、敬意の気持ちと労う気持ちで、新年がよいお年となりますようと願いこめて玄関でお見送りしました。

人生にトラウマはつきものですが、トラウマに遭遇したあと周囲からどんなケアやサポートを得られるかどうかがその後に影響を与えます。「信頼」という人や世界との「つながり」が回復し、修復していけるよう、その「橋渡し」として少しでもお役に立てていければいいな・・という思いをしみじみ感じながら今年の面接を終えました。

さて、前回のブログからこの10日間の研究所の活動報告です。

先週17日は、研究所のクリスマス会。
スタッフ全員が顔をそろえられる夜の時間、今回は天満を離れ大阪駅近にある薬膳フレンチのお店「旬穀旬菜」に行きました。全員初めてでしたが、街の喧騒からは少し離れた場所で、落ち着いた雰囲気のなか、新鮮なお野菜豊富な薬膳フレンチを楽しみました。そして恒例のプレゼント交換。予算1000円でスタッフそれぞれが、思い思いに工夫したり思いのこもったプレゼントを頂いて、心もほっこり。

26日、一昨日は研究所のグループルームにて『女はみんな女神』を読む女性心理学フリートーク読書会。夜は冷え込みがきつくなりますので、空調と電気カーペットの他、小さな電気ストーブもつけ、ひざ掛け毛布もかけながら・・の読書会でした。

今回は、愛と美の女神アプロディーテーがテーマ(第11章、第12章)でしたが、私自身はアプロディーテーの「変容と創造をもたらす愛の力」にとても惹かれます。「成長が生み出され、ヴィジョンが指示され、潜在力が発展させられ、励まされて創造性の火花が散るとき、いつでもアプロディーテーがいる・・」、そんな生命力にあふれたアプロディーテーについて考えるとワクワクしました。
毎年年をとっていきますがいつまでも活き活きとした生命力を失わないでいられるためには、アプロディーテー元型を活性化できる「場」や「時間」が必要であることに気づきました。

さて、今日で仕事納めというものの、大掃除の残りと片付けが少し残っています。明日の午前中は研究所で新年の準備をして、すっきりした気持ちで新年を迎えたいと思います。

今年もいろいろな方にお世話になりました。今年も無事に一年を締めくくれますことに感謝の気持ちです。温かいご支援をいただき、ありがとうございました。
来年もよろしくお願いいたします。

どうぞよいお年をお迎えください。

              今年最後のお花はシンビジウムとガーベラでした

FullSizeRender (2).jpg

2017.12.17 グループ/講座
12月のトラウマケア・グループ、『心的外傷と回復』読書会、CAREワークショップ

12月に入ったかと思うとあっという間に、今年も残すところあと2週間となりました。時間が経つのはほんとに早いです。今月のグループ&ワークショップの活動報告です。

先週10日の日曜日の午前は「女性のためのトラウマケア・グループ」の第二回目、午後は『心的外傷と回復』読書会は「第8章安全」を読みあいました。

「女性のためのトラウマケア・グループ」の今回のテーマは「層になった感情」でした。
とてもユニークなアートプログラムなので、少し紹介しますと・・、

通常わたしたちは広い範囲で感情を経験します。楽しい感情もあれば嫌な感情もあり、強烈な感情もあれば過ぎ去っていく感情もあります。すすんで人にみせる感情もあれば隠される感情もあります。容易な耐えられる感情もあれば耐えるのが極度に難しい感情もあります。さらにトラウマを受けるとトラウマに伴う様々な感情が付け加えられます。トラウマの心理的影響に対処するためには、様々な感情を理解することが重要です。感情が理解され、受容され、ふさわしく表現されることが必要です。
そこで今回のアートワークでは、さまざまな自分の感情について理解を深めるために、感情を色と形で表現し、それをさらに「層」として表現しました。

参加者の皆さまがそれぞれ「発見」があり「気づき」があり、今回のアートワークも、とても内省を深めるのを助けてくれるものでした。「イメージには自律性がある」と言われるとおり、人間のもつ創造性は本当に素晴らしいと、私自身も深い感動がありました。

そして昨日、16日土曜日は第7回支援者向けCAREワークショップを開催しました。
開催時間が晩の遅い時間にも関わらず、ご遠方からもご参加くださり、皆様が熱心に学んでくださり、感謝感謝でした。CAREプログラムはその名のとおり「大人と子どもの絆を強める(Child-Adult Relationship Enhancement)」ためのもので、プログラム自体がとても温かなのですが、それに加えて参加者の皆さまの温かさと熱心さで、私自身も温かな気持ちになり、とても元気づけられました。今回も福祉、教育、心理など子どもや親子の支援の現場の皆さまに、CAREプログラムを届けられてよかった~(´▽`) ホッ

今週は寒さと乾燥で喉をやられてしまいましたが、早く復活してあと二週間、元気に過ごしたいと思います!

                                            今週のお花は百合、ストック、マーガレット、スイトピーでした。
IMG_2970 (2).jpg



2017.11.25 学び-学会・研究会
第7回PCIT-Japan&CARE-Japan合同研究会に参加しました!

昨晩から東京入り、今日はお茶の水で開催された第7回PCIT-Japan&CARE-Japan合同研究会に参加しました。この研究会は毎年楽しみで、第二回大会から毎年欠かさず参加しています。全国各地で、PCIT、CAREに取り組んでいる諸先生方の様々な実践報告をお聞して、毎年刺激をもらって「私も頑張ろう~!」とエンパワーされてきました。

今年は、午後のCAREシンポジウム「現場の特色をいかした親・養育者へのアプローチ」で、私も発表者の一人として発表をさせていただく機会をいただきました。「トラウマ世代間伝達予防としてのCARE導入の試み」として、特にカウンセリングでの導入に焦点をあてて発表させて頂きました。

私自身、臨床心理士となってこの15年「女性のトラウマと回復」をテーマに臨床的援助に力をいれてきましたが、虐待やDVなど親密な関係のなかで起こる暴力の影響、未解決のトラウマは、被害女性にとどまらず、次世代との関係性にも影響を与えることから、早期の段階で予防的に「関係」そのものにアプローチできるよい方法はないかと模索してきました。そのなかで、CARE、PCITとの出会いがありました。

2014年から専門家向け認定CAREワークショップを開催して普及につとめると同時に、養育者の皆さまにはグループやカウンセリングのなかでCARE心理教育プログラムを受けていただけるようになりました。

これからも、子どもとよい関係性(愛着の絆)を築きたいと思っておられる方々に、CARE、そしてPCITを届けていければいいなと思っています!

さて、今日の特別公演では白川美也子先生が「夢を描く~インプリメンテーション・ディセミネーション・サイエンスの展開とPCIT・CARE・TF-CBTの均てん化の可能性」をテーマにお話くださいました。

冒頭で4人グループになり「夢を描く」グループワークを行ったのですが、この時、咄嗟に浮かんだ私のイメージが四つ葉のクローバー(自分の〈畑〉を描くというお題でした)。ハートしようとしたら、他の方がハートを書かれたので、クローバーを思いついたのですが、クローバーの上下二枚の葉っぱに「女性のトラウマと回復」「子どものトラウマ予防」を書き、左右二枚の葉っぱに「PCIT」と「CARE」と書き込みました。クローバーの真ん中には、ハートを描き、そのなかに「愛着の絆・アタッチメント」と書き込みました。

「女性のトラウトと回復」「子どものトラウマ予防」をつなぐ、具体な方法としての「PCIT」と「CARE」。その中心には「愛着の絆・アタッチメント」があるというイメージです。

咄嗟に浮かんだ偶然のイメージでしたが、これが私の「夢!!??」と不思議な気持ちになりました。

私の「夢」は、お母さんの笑顔、子どもの笑顔、家族の笑顔です。子どもの笑顔は未来の大人の笑顔です。

その「夢」に近づきたいと思って、こうして歩んでいるのだな・・と、今現在の立ち位置と方向性を確認することができました。またこれからも「夢」に向かって歩み続けていきたいな・・と、希望の光を感じました。

母と子、家族の「笑顔」を見れるように・・と、これからも小さな一歩を積み重ねていければと思います。

                  
               今朝の東京の空、気持ちのいい朝でした。
                    会場の「お茶の水ソラシティ」前より。
2014.11.5 ③.jpg


2017.11.19 グループ/講座
11月のトラウマケア・グループと『心的外傷と回復』読書会は・・

今日はいいお天気でしたが、風が冷たく寒い一日でした。
今日は一年ぶりに大学時代の女友達とのランチ会。いつもの三ノ宮で、若かりし頃の懐かしい話から親の介護や家族の話、仕事や近況など「女性のライフサイクル」をしみじみと感じるひと時でした。時を経て、今の時間を共にできることにありがたい気持ちでした。3年前に書いたエッセイ「女性ライフサイクルと仲間」を久しぶりに読み返し、そうそう・・と感謝。

さて、先週の日曜日は、午前は「女性のためのトラウマケア・グループ」第1回目、午後は『心的外傷と回復』読書会でした。

トラウマケア・グループは、前期のセルフケア・グループを修了された方が対象で、来年3月まで月1回の全5回で開催します。セルフケア・グループは、トラウマ反応を理解し苦痛を緩和すめためにセルフケアの方法を学ぶことが目的でした。後期のトラウマケア・グループでは、「感情」に焦点をあてていきます。自分自身の感情を理解してコントロールすることが目的です。

第1回目は「感情を認め、感情が変化することを理解すること」を目的に、「感情の風景」の絵を描きました。
感情はどの感情もすべてが重要ですが、感情を理解するには努力が必要です。トラウマとなる出来事にさらされると恐怖感や無力感によって感情が凍り付いてしまいます。それは生き抜くために自分を守る働きですが、トラウマからの回復のためには、感情と再び結びつきをもつことが重要です。

それで今回のアートセラピーでは、現在の感情を安全に確認し、感情が時間と共に変化することを理解するために、感情を風景(山、森、川、海、草原、砂漠、湖、滝、木、植物、花、丸石、岩・・など)や天候(寒い、冷たい、暖かい、暑い、嵐、日が照っている、曇り、部分的に雲で覆われている、雨、雪、風が強い・・など)でイメージし、表現しました。

午後の『心的外傷と回復』読書会は、第7章「治癒的関係」の読み合い。外傷性転移・逆転移、治療契約、治療者のサポートシステムについて書かれています。
この章は何度も読み返すことが多かった章で、支援者としての自分を客観的に振り返り、身を引き締め、謙虚な気持ちに立ち戻らせてくれる章です。その都度、読むたびに発見がありますが、今回もグループで分かち合うことができて感謝です。

11月第4週目(28日)は、『女はみんな女神』読書会。母の女神デーメーテール(第9章)と母の娘女神ペルセポネー(第10章)の読み合いです。母娘関係は、普遍的なテーマです。関心のある方は、ぜひご参加いただければ嬉しいです

                    ヒュッゲな雰囲気に憧れて・・。
         (ヒュッゲとはデンマーク語で、居心地がいい雰囲気、時間や空間を意味します)
IMG_2911 (2).jpgIMG_2913 (2).jpg


2017.10.29 グループ/講座
10月の活動報告~セルフケアグループ、読書会など

久しぶりのブログです。前回ブログを書いてから、早一か月以上がたちました。
私事ですが、先月末に父が他界し、実家と自宅と職場を行き来して現実に対処しながら、自分のなかで起こる内面の変化と向き合っているところです。亡き父、家族、心を寄せて下さった方々、支えて下さっている皆さまに感謝の気持ちです。

さて、今日は10月の研究所の活動をまとめておきたいと思います。

15日の日曜日の午前は、女性のためのセルフケアグループ第5回目、最終回でした。アートワークのテーマは「希望と癒しの箱をつくる」。トラウマがもたらす感情や苦痛に圧倒されるとき、自分を慰め、自分を取り戻させてくれる拠り所となるような「蓋つきの箱」を作りました(気に入った空き箱を選んでいただき、装飾します)。箱には、大切なモノや写真、自分を力づけてくれる言葉や詩など、大切な意味あるものをしまっておくことができます。言葉では表現できないものをアートで表現することで、グループのメンバーで一緒に味わい、分かち合うことができること、その時間こそが味わい深い体験だと感じます。

月一回の緩やかなペースのグループですが、参加者の皆さまがこの時間が大切に思い、楽しみにしてくれていることを嬉しく思います。「自分を大切にするってどういうことか、やっとわかった」「自分を大切にする習慣が身についた」等のご感想を聞かせていただくことができたのは、何よりの喜びでした。

11月からは「セルフケア・グループ」に引き続き「女性のためのトラウマケア・グループ」が全5回でスタートします。トラウマケア・グループでは「感情」に焦点をあてます。感情を理解して、コントロールできるようになることが目的です。後期のグループもとても楽しみです。

15日の午後は、『心的外傷と回復』読書会でした。今月の読み合いは「第6章 新しい診断名を提案する」。長期反復性外傷(虐待やDVなど)の症候群は「外傷後ストレス障害(PTSD)」では捉えることができない、そのための名が必要と「複雑性外傷後ストレス障害(複雑性PTSD)」が提案された経緯が書かれています。11月からは第二部「回復の諸段階」に入ります。

24日火曜日の夜間は女性心理学フリートーク『女はみんな女神』読書会。10月は第7章「傷つきやすい女神としてのヘーラー、デーメーテール、ペルセポネー」と第8章「結婚、コミットメント、妻の女神ヘーラー」。この本を初めて読んだ20数年前の自分の感じ方や気づきと、今の感じ方とで変化していることがとても面白いです。ライフサイクルの段階を経ながら、自分のなかの女神(元型)も変化しているるようです。柔軟に変化を受け入れていきたいと思います。

26日は大阪市主催の子ども家庭支援員研修にて「傾聴とコミュニケーション」をテーマに講師を務めさせていただきました。
その他には、職場に出向いての派遣カウンセリング、大学院の後期授業「家族療法」も始まりました。
どのお仕事もありがたく、少しでも皆さまのお役にたてれば嬉しく思います。

10月はまとめての報告になってしまいましたが、肩の力を抜きつつ、日々精進していきたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。

              一輪のバラが咲きました。研究所のベランダから。
IMG_2871 (2).jpg

2017.09.11 グループ/講座
9月のセルフケアグループ&『心的外傷と回復』女性のトラウマ読書会

昨日の日曜日は夏に戻ったかのような蒸し暑い一日。
午前中は「女性のためのセルフケアグループ」、午後は『心的外傷と回復 』女性のトラウマ・読書会でした。8月はお休みでしたので、久しぶりのグループでしたが、一日、スタッフや参加者の皆さまと共に、体験をシェアしあえるよい時間を過ごすことができました。

今月第四回目のセルフケアグループのテーマは「不安をかきたてる感覚を和らげ慰める~スケッチブックを創る」。トラウマ反応の一つに、トラウマと関連した感覚刺激(匂い、味、視覚、音、触感)の回避があります。回避の反応は、不安や恐怖を減らす代わりに、慰めや楽しみの感覚を奪ってしまいます。

そこで今日は、積極的に、肯定的な感覚の経験を自分自身に与え、エンパワーするために「安息のための本」を創りました。

具体的には雑誌から感覚ごとに心地いいと感じる写真を選び、コラージュ(切り貼り)するのですが、
参加者の皆さまが写真を選んだり貼ったりする時間は、私自身にとっても心地よい時間。そして作品をシェアいただく時間も、素敵だな~とワクワク。肯定的な感覚の経験を分かち合うことで、いい感じのエネルギーが互いに伝わり増幅するように感じます。

最後のボディワークでは、身体にも意識を向けて心と身体の全体を感じる時間をとり、落ち着いた心地でグループを閉じました。

午後は第5章の「児童虐待」がテーマ。この章では児童期の虐待が人格形成期である「自己」に深刻な影響を与えることについて詳しくかかれています。
症状は言葉では表せない虐待体験を「偽装した言葉」であると言います。子どもは虐待的環境に適応して生き抜くためには虐待者に第一次的愛着を保たなければならず、自分を守るために生じる解離、二重思考(ダブルシンク)、二重の自己(ダブルセルフ)について、そして圧倒的孤立無援感、自分への攻撃、実存的苦しみについて学びました。

予防という観点からは、子ども時代に健康的なアタッチメントを育めるよう、養育者への支援が必要なことと同時に、子どもが自分の中に解離して逃げ込まなくてもよいよう、少しでも外の世界に、安心と慰めを与えてくれる人や安全に逃げ込める場所が必要だ、と強く思いました。

次回10月からの読書会は、トラウマからの「回復」についての章に入ります。
複雑性PTSD、複雑性のトラウマから回復するとはどういうことか、どういう手順でどうすすめていくのか、詳しく描かれています。読書会の詳細についてはこちらをご覧ください。→★
関心のある皆さまのご参加をお待ちしております。

ところで、先週は楽しみにしていたレミゼラブルの大阪公演にいってきました。その余韻が今もまだ続いています。
2年前の観劇の感想はエッセイにまとめましたが(→)、今回は特に、人が身体で感情を表現する歌に聞き入るというか、魂を揺さぶる歌声に魅了されました。しばらくはこの歌を聞き入る(you tubeですが)ことをリソースに、苦しみ悲しみを乗り越えて生きようする「人の命と魂」に触れていたいと思います。

           帰りに立ち寄ったパン屋さんで。入口の芝生にこんなかわいい置き物が・・。
FullSizeRender (2).jpg

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2017.09.03 学び-学会・研究会
「子どもにやさしい空間」づくりを学ぶ

日差しも風もすっかり秋めいてきました。
今日は京都で開催された近畿ブロック臨床心理士会共催の「被害者支援合同研修会」に参加しました。

内容のメインは、災害後の子ども支援として「子どもにやさしい空間(Child Friendly Space)」について。

ユニセフと国立精神・神経医療研究センターとで作成されたガイドブック「子どもにやさしい空間」を使いながら、グループでの演習も交えながら、その理念と実際について学びました。

「子どもにやさしい空間」とは、災害や事故など緊急事態において避難した先で子どもたちが安心して、安全に過ごすことができる「場」のことです。日頃からの地域での連携が大切であること、子どもも含めて皆が参加してともに作り上げること、持続性可能性があるもの・・、そして「子どもの最善の利益」を優先することなど大切なことを再確認しました。

今回は東日本大震災など震災後の避難所での実践例について聞かせて頂きましたが、DVシェルターや子どもの一時保護所でも、このような「子どもにやさしい空間」という理念や実践が取り入れられていけるといいなと思います。また緊急時のみならず平時の子どもの居場所作りにも役立つお話でした。

日常の臨床から離れ、初対面の臨床心理士さんたちと一緒に、いつもとは違う角度から支援について学ぶことができて、新鮮で有意義な時間でした。参加できてよかった!


さて、2017年後期の「支援者向けCAREワークショップ」の案内をアップいたしました。
このワークショップでは、子どもと大人の安全・安心の絆を強めるコミュニケーションのコツを学びます。子ども支援、子育て支援、子どもと大人のよい関係性(絆)づくりにご関心のある方はぜひご参加ください!! (詳しくはこちらをご覧ください→



             秋の花、リンドウ。紫に見えますが実際は赤紫です。
IMG_2712 (3).jpg




2017.08.22 学び-ワークショップ他
8月後半の研修は・・

今年の8月は、たまたま日程が重なり研修月間に。前半は、EMDR学会継続研修安心感の輪ファシリティター養成講座がありましたが、8月後半はというと・・、

20日の日曜日は、浅井咲子先生による解放のフィジオロジー(生理学)講座の第三日目。今回は、前回の復習に加え、消化器、肝臓、縦隔について学びました。

暑い一日でしたが、昼休みは皆で中華料理店でランチ。先生には、いいグループですね~と言っていただきましたが、和気あいあいと穏やかにランチのひと時を楽しみました。素敵な皆さまと出会えて、共に学べることをありがたく思います。次回の9月開催日も楽しみにしています。

そして今日の夜は、スタッフの内部研修日。今日は皆でコミュニティに出向いて学ぶことに。
性暴力を許さない女の会の8月公開講座「娘から性暴力被害を打ち明けられたとき・・」に参加させて頂きました。講座では、子どもが性被害にあったお母さんたちの自助グループ「ひまわりの会」のメンバーの方から、娘さんから被害を打ち明けられたときのお気持ちや、その後の娘さんとの関係、ひまわりの会の活動内容などお話を聞かせて頂きました。

ひまわりの会は2014年1月、性被害にあった子どもの回復を願い、子どもを支えるために母親たちの経験や様々な苦しい感情を癒して、共に前に進むことを目的として活動を始められました。安全・安心な環境の中で気持ちを分かち合うことを大切に、毎月一回シェアミーティングを開催しておられます。
現在は、もふもふネットの中で専門家も一緒に入り活動しているということでした。

じっくりとお話を聞かせていただき、複雑で難しい状況のなか苦しみながらも、子どもの回復を願い、子どもを守り、支え続ける母親の生き抜く姿に胸がいっぱいになりました。伝えてくださったことに心から敬意の気持ちです。

カウンセリングでは、性暴力被害にあった当事者の方からのご相談の他、母親からご相談を受けることもあります。今日学ばせていただいたことを大切に受けとめ、必要としている方に「橋渡し」をしていければと思います。ご紹介いただいた本も、読んでみたいと思います。


            午後6時、会場に向かう途中夕陽に気づいて。扇町公園より。
IMG_2697 (2).jpg

2017.08.14 学び-ワークショップ他
『安心感の輪』子育てプログラムファシリティター養成講座に参加しました

8月11~14日までの4日間、大阪で開催された『安心感の輪』(Circle of Security® Parenting™ )子育てプログラムファシリティター養成講座に参加し、ファシリティター資格を取得しました。

期待していた以上にプログラムが素晴らしく、参加できてよかった~という満足感と4日間頑張った~という充実感でいっぱい。このプログラムを必要としている人にどのように届けていけるかな~と、一緒に参加していた臨床心理士さんらと分かち合いながら、帰路につきました。

『安心感の輪』子育てプログラムは、子どもと養育者が健全なアタッチメント(養育者が子どもの安心の基地となり、安全な避難所となる情緒的な結びつき)を育むための心理教育プログラムです。
ビデオ教材に登場する親と子の行動観察をしながら、内省的対話をしていくのも特徴です。とても大切なことが、とてもわかりやすく説明されていて、子どもの欲求や行動を理解する「見取り図」が得られます。

子どもとどう関わればよいか、子どもとの関係や子育てに悩む養育者に、きっと役立てていただけるものと思います。グループで提供できるといいなと思いますが、まずは個人のカウンセリングのなかで、どんなふうに、どのタイミングで届けていけそうか・・思いめぐらせてみたいと思います。

こうして参加できる機会に巡り合えたのも、人との出会いやご縁がつながってのこと。
つながりの輪に感謝です。

          会場の立命館大学いばらぎフューチャークラブにて。まちライブラリーが素敵。
IMG_2653 (2).jpg

2017.08.10 学び-学会・研究会
EMDR学会継続研修に参加しました

明日から夏期休暇に入ります。今年の夏は研修三昧です。

まず8月5・6日の2日間は、東京の明治大学で開催されたEMDR学会継続研修「世代間トラウマ:愛着理論に基づく親と子へのEMDR」に参加しました。「トラウマと愛着」は今取り組んでいるテーマのキーワードなので、とても楽しみにしていました。

講師は、米国から来日されたアナ・ゴメズ先生。子どもと親の傷つきを癒し、愛着の絆を強め、トラウマの世代間伝達のサイクルを終わらせるための愛着理論に基づくEMDR療法について、講義とビデオも交えながら学ばせて頂きました。親と子ヘの治療場面がとても温かなのが最も印象に残りました。

家族システムにアプローチするEMDR療法は、子どもへのセラピー、親へのセラピー、親子でのセラピーとを組み合わせて行うチームでの治療も印象的でしたし、セラプレイという手法も取り入れながら子どもが関心をもつような具体的で楽しい工夫もいっぱい。

本当に興味深く、発見がいっぱいの研修でした。親と子ヘのEMDR、これからも学んでいきたいテーマになりました。

明日からの4日間は、大阪で開催される『安心感の輪』ファシリティター養成講座に参加する予定です。『安心感の輪』とは、親子のアタッチメントの形成を支援する子育てプログラム。

講座の詳しい内容はわかりませんが、ずいぶん以前に、児童福祉機関のケースワーカーとさんと「親子の愛着の絆づくりに関心があって・・」というような話をしていたとき、「これも、いいよ~!」と薦めていただきました。その時はタイミングがあいませんでしたが、今回は大阪で開催されるということで、思い切って参加することにしました。

ここでもまたどんな発見があるか、楽しみにしていたいと思います。
4日間、元気に乗り切れますように。

             研修会場の明治大学アカデミーコモンから。
IMG_2651 (2).jpg




1 2 3 4

© FLC,. All Rights Reserved.