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所長のブログ~ただ今修行中

2016.01.10 グループ/講座
心的外傷と回復~ストーリーを再構成する

年明けから温かい日が続いていましたが、週末より冷え込みが厳しくなってきました。

今日は今年最初の『心的外傷と回復』読書会。今回は第九章「想起と服喪追悼」の読み合わせで、回復の第二段階について、外傷のストーリーを再構成して語り、生活史全体に統合するという作業について学びました。トラウマ体験と対決するという作業に進むかどうかの選択は、被害経験者にゆだねられますが、大変な作業であるからこそ慎重に準備され構造化されていることが大事なこと、その手順や意味、エッセンスについて再認識しました。

10数年前からトラウマ臨床に携わるようになり、私自身のなかにはずっと「問い」がありました。トラウマは「語れない記憶」であるので、その語れないトラウマ記憶をどう扱い(安全に)、それをどう語り人生に統合していけるのか・・?と。この十数年、その答えを求めるように試行錯誤をしてきましたが、そのなかでEMDRソマティック・エクスペリエンス(SE)など身体志向のアプローチに出会ってきました。

原書の初版が刊行されたのが1992年、後に刊行された同書の『増補版』では、その後の脳科学の進歩によって生物学的側面からの理解が進んできたことが、しっかりと加筆されています。解離の解明についても。

生物学的理解、つまり「心と身体はつながってる」と身体的側面からのアプローチは臨床において重要と思っていますが、ハーマンさんが言うように、心理的、社会的側面からの理解も同様に重要である思います。人間の「全体性」に目を向けて、心と身体のつながり、人と人とのつながり、世界とのつながり・・を大切にできるよう努めていきたいと思います。

1人で読むのではなく、皆で読みあう場があって、温かいつながりのなかで、いろいろと考えたり、見直したり、気づいたり・・できることに感謝です。
感謝の気持ちと共に、気を引き締めて、また次の読書会まで一カ月、頑張っていこう~と思います。


※「回復の三段階」についてはこちらをご参照ください⇒「トラウマからの回復とレジリエンスモデル~回復の3段階と8次元

               カンガルー・アイビーってすごい。大きく広がってきたので白い花台に。
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