- 2015.06.08 日々のこと
- 心を込めて、整えること
6月に入り早一週間が過ぎました。この一週間は日々の臨床の合間に、大学院生さんへの授業、昨日はセルフケア・グループと「心的外傷と回復」の読書会、そして今日は「CAREワークショップ」と、濃密な時間でした。
授業では「DV被害者と家族」をテーマに、DVの背景にある社会の問題、実態、被害母子への影響、トラウマと回復についての講義。最後には一番伝えたいこと「安全を取戻し、回復を支えるためには、コミュニティや環境とのつながりの大切なこと」を話しましたが、学生さんがしっかり受けとめてくれて、嬉しく思いました。
読書会は、支援者通しの横のつながりを感じ、エンパワーされるのがとても有り難いです。CAREワークショップも、「子育て中の親御さんにもっと広く知ってもらえるといいのに~」と好評で嬉しく思いました。
先週のある日、夜洗濯を畳みながらテレビをつけると、たまたま「プロフェッショナル~仕事の流儀」が放映されるところ。この番組は好きなのですが、女性が登場するのが少ないな・・と思っていたところ、今回は女性。思わず引き込まれて最後まで見ましたが、清掃という仕事に誇りを持ち、「お客様が喜んでくれればそれでいいんです」と謙虚で真摯な姿勢で仕事に向き合う姿にとても胸を打たれました。そして「清掃は優しさ」「心を込めて仕事をする」という言葉が心に残りました。
「心を込める」という言葉、久しぶりに耳にしたように思います。その女性のお仕事の様子は本当に「心を込める」という言葉がぴったりでした。仕事への姿勢と共に大切な言葉を教えて頂いたなと思います。
女性ライフサイクル研究所の朝は、玄関を開けて風を通し、花の水替えから始まります。カウンセリング以前のこととして、まずは「場」を整えることが大切だと教わってきました。場を整えて準備するところから、カウンセリングは始まっていると。
来談くださる方が、ほっと一息つけて、安全を感じれる場となるよう、「心を込める」ということを意識して、水替えや掃除を心がけていきたいなと改めて思いました。
そのためには「余裕」も必要。時間の余裕は心の余裕・・と、余裕がもてるように努めていければと思います。