- 2015.02.12 講師活動
- 虐待と親支援、講師を務めさせていただきました
今日は比較的穏やかなお天気。午前中は京都市内にて、子育て支援に携わる保育士さんや職員さん向けの研修を務めさせていただきました。
今回、虐待予防のために親支援として何を伝えたいかと考えたとき・・ふと浮かんできた言葉は、「マザーリング・ザ・マザー」でした。マザーリング・ザ・マザーとは、文化人類学者Raphaelさんが、世界各地の伝統文化の社会で子育てのあり方を研究し、考え出した言葉です。「ひとりの女性が母親となって妊娠・分娩・育児をする時には、周囲の人の母親へのサポート、特にエモーショナル・サポートが重要であること」を発見しました(⇒詳しくは小林登さんの論文をご参照下さい)。まず周囲が母親を優しくいたわり勇気づけることが大切なのです。
私はこの言葉を、母親になりたての頃、マザーリング研究所のたけなかかずこ先生の著書を読んで知りました。そして、本当にそうだ~と実感。だから、子育て中の私も周囲の人から助けてもらっていいんだ、むしろ助けてもらうことが大切なんだ・・と思うと、ほっと肩の荷がおりました。
周囲からの優しい眼差し、温かい眼差しがあってこそ、母親も子どもに優しく温かい眼差しを向けられるのだと思います。
・・とそういう話のあと、虐待の発見から対応、親との信頼関係づくりについてワークも交えてお話させていただきました。皆さまが熱心に話を聞いて下さり、またワークも楽しんで取り組んで下さり、嬉しく思いました。
地域で子育て、子育ちを支える支援者さんの存在を身近に感じ、私も温かい気持ちなり力づけられました!! ありがとうございました。
鴨川の穏やかな流れ